WWE、いや世界のマット界に二度目の衝撃が走った。SmackDownのTV放送権がFOXに年間$205MM(約226億円)、5年契約の総額$1billion(1130億円)で移動とのニュースが、またもHollywood Reporterに報道されたのだ。
先日には、RAWがこれまで通りのUSAネットワークを傘下にするNBC Universalに、現在の3倍の値札になる年間$240MM(約264億円)に2019年の10月からハネ上がるとの報道があったばかり。これだけでも凄まじい快挙なのだが、一般的なイメージではRAWブランドに劣るとされるSmackDownがこれだけの巨額な契約になるとは、一体誰が想像したであろうか。
ニューヨーク証券取引所に上場されているWWEの株価はさらに急騰して、本稿執筆時点で$59.45の高値をつけている。つい先日まで$40前後だったことを思えば、信じられないウルトラジャンプになる。もはや日米格差といった比較の議論すらむなしい衝撃ニュースとなろう。
なお、FOXと言っても、FOX1、FOX2と色々あるのだが、この巨額の契約は北米の4大ネットワークと称されるFOXの地上波チャンネルであり、現在の火曜生中継から、以前のSmackDown番組で覚えられている金曜ゴールデンに移動する模様だ。
現在、中邑真輔と抗争を繰り広げるSmackDownのWWE王者AJスタイルズ
なお、格闘技UFCはFOXのスポーツチャンネルで放送されており、2018年の放映権料は$168MM(約185億円)であるが、WWEに先立ってオンデマンド配信のESPN+が2019年1月から、年間$150MM(約165億円)で15大会を独占中継すると報道されている。UFCがFOX系列から完全に離れるかどうかは現時点では確定していない。