[ファイトクラブ]世界の浜田文子逮捕の衝撃と余波 プロレス界が為すべき事

[週刊ファイト5月24日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼世界の浜田文子逮捕の衝撃と余波 プロレス界が為すべき事
 by こもとめいこ♂
・『世界の浜田文子』覚醒剤使用の衝撃と余波
・「メキシコで覚えた」確認の為西新井署へ直接取材申し入れ、その顛末
・「負けるプレッシャー」そのいいわけへの違和感
・恩讐を越え、プロレス界が今後為すべき事を提言


 WAVE5・15新木場大会で、同団体所属の浜田文子が、覚醒剤使用で西新井警察署に現行犯逮捕された事が公表された。

警視庁西新井警察署

 浜田文子は13日のセンダイガールズ大阪大会を欠場。関係者が連絡を取ると、
「刃物を持った4人の男に狙われている」
などと話したため、団体フロントが警察へ通報。駆け付けた同署署員が同行を促し、署内で尿を採取したところ覚醒剤の反応が出たために覚醒剤使用で逮捕された。
 接見した担当弁護士は「初めての使用で常習性はなく、泣いて反省している」と語っていた。

 これが第一報で、各メディアも「魔が差した」との印象で報道していたが、5月17日付け『日刊ゲンダイデジタル版』が『覚醒剤に溺れた美女レスラー 逮捕に至った警察官の“直感”』と、独自取材で報道。
 それによると、欠場した浜田からのメール(「刃物を持った〜)を不審に思ったWAVE関係者が西新井の浜田宅に交番の警察官を伴って訪れ、鍵の業者を呼んで室内へ入り、異常な状態の浜田を発見、任意同行で尿から覚醒剤反応が出たので逮捕に至ったとのこと。また、本人は「メキシコで覚醒剤を覚えた」と話し、国内での使用歴に関しては不明としている。

 これはWAVEの発表と弁護士のコメントとは大分齟齬がある内容。
このため本誌は西新井署へ独自取材を申し入れたが、警視庁広報科へ回され、
「捜査に支障が生じるので」と、解答を拒否された。また、浜田が
「負けられないプレッシャーがあった」と話しているとの事だったので、広報を担当している 西新井警察署副署長へ「一般論で、プロレスに勝負論があると思われるか」尋ねたが
「プロレスには興味がないので」と一蹴された。

WAVE関係者が駆け込んだと思われる西新井駅前交番

記憶に残る2013年8月9日のデビュー15周年記念大会より

 我が国で犯罪とされる行動は把握しきれないぐらいある。軽犯罪など、その場の警察官の恣意的運用で犯罪者になったりならなかったりする軽微なものや、わいせつ物頒布などの様に直接の被害者が居ない場合は、社会的には擁護する声も多くなる。人を死なせる場合でも、殺人と、運転中に不注意で起こした事故では世間の目は大きく異なる。交通違反による事故は運転者なら誰でも起こしてしまう可能性があるが、飲酒運転は誰でもはしない。そんな、自分は絶対にしない事の一つが覚醒剤の使用だという人も多いと思う。

 これは飲酒とかタバコとは別次元の重大な犯罪行為であるからで、自らは勿論、周囲や、時として見ず知らずの他人に害をなす唾棄すべき行為だからである。同じ麻薬の分類でも、例えば大麻の様に国や地域によって合法である物の使用とも全く異なる次元の重罪だという事ができる。

マリー・アパッチェと組んでるカードもお馴染みだった。2014年12月07日の仙台大会より

 無論、逮捕されたとはいえ、起訴・判決を経なければあくまで「容疑者」であり、契約を解除したWAVEにしても、本人が認めていると聞いたからの対応で、即座に犯罪者であると糾弾するべきではない。
 本誌のポリシーとして、レスラーのプライベートには立ち入らない、報道しないが原則だが、犯罪の可能性濃厚な場合は除くとなっている。これはやはり社会やファンに与える影響が大きいからで、対応を誤ればプロレス界全体のダメージとなりかねないからでもある。

「浜田文子に関してはプロレスの取材での印象のみだが、決して覚醒剤を常用する様なタイプではないと感じる」
と、速報では書いた。
「メキシコで、仲間と結託してレスラーに怪我を負わせたという情報も本誌では報じたが、そもそも父のグラン浜田に手ほどきを受けたプロレスエリート、アウトローとの印象はない。リング上とバックヤードであまり変わらないタイプのレスラーで、ちょっと気軽に話かけづらいオーラを発しているが、質問すれば嫌がらずに答える社交性はある」
この印象が変わることもない。

 だがだからこそ、ファン、レスラーに与える影響は大であり、キチンと検証、報道すべきだと思う。

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