5・16SEAdLINNNG後楽園大会が終了した。
　1・7WAVE新宿FACE大会での緊急搬送から128日ぶりに、選手として本格復帰となった高橋奈七永代表が涙ぐむオープニングでスタート。
「復帰できる場を護っていく」
と、覚醒剤使用で逮捕、欠場となり、所属するWAVEとの契約が解除された浜田文子へエールを送った。

　第1試合、ハイスピードタッグマッチで、平日の後楽園にもかかわらず751人（主催者発表）とまずまずの入りの場内を沸かせると、タッグトーナメント順決勝がスタート。
　まず、真琴&小林香萌のまこばやしに対し、BORDERLESSと呼称が決まった山下りな、世志琥のヤンキーコンビが時間切れ寸前に勝利。続いて、
「自分達のためのトーナメント」
と豪語するベストフレンズ（中島安里紗・藤本つかさ）が登場。

　ハイタワーコンビに苦しみながらも順当勝ちで決勝に進出した。

　セミファイナルでは高橋奈七永復帰戦となる勝者歌唱6人タッグがスタート。浜田文子の代役で出場し、勝利したら『SOS』の歌唱を宣言していた大畠美咲が、普段よりは元気なく見える様子で登場。
　21分33秒の熱戦となり、高橋奈七永が伝家の宝刀・冷蔵庫爆弾で門倉凛を振り切った。
　本来であれば、ここで勝者の極太あやや（by東スポ）こと高橋奈七永による『Yeah! めっちゃホリディ』の歌唱の筈だったが、
「闘いたかった相手が居ないから、お楽しみはとっておく」
と、浜田文子の名前を出した高橋が封印、観客も異論は無く、大歓声で支持した。　
　また、高橋奈七永、水波綾、藤田あかねの呉越同舟チームがMAX VOLTAGEとして今後も暴れ回ることを宣言。

　メインイベントのタッグトーナメント決勝は、コンビネーションで上回るベストフレンズを新造チームBORDERLESSがパワーで振り切った。

　高橋代表は、ラッキーな副賞「1年分の食べ放題権」と共に、3周年で新造するタッグのベルトの挑戦者決定戦出場の権利をBORDERLESSに付与。
　そして自らがその対角線に立つと明言した。

　浜田文子が当面不在となる女子プロレス界。SEAdLINNNGはベストフレンズの他に新たにBORDERLESS、MAX VOLTAGEが始動。一気にユニット抗争の時代に突入することになった。この日出場していたMarvelousのタッグチーム彩羽匠&門倉凛のニュートラ・NEW-TRA、まこばやしも絡んできそうで、群雄割拠の女子プロ戦国絵巻を描いていきそうなSEAdLINNNGが浜田文子復帰を待つ構図になりそうだ。

■　SEAdLINNNG～STAY TUNE～
日時:5月16日（水）　開始19:00
会場:東京水道橋・後楽園ホール
観衆751人（主催者発表）

＜第1試合 ハイスピードタッグマッチ15分1本勝負〜Lightning hispeed〜＞
〇永島千佳世　朱崇花（WAVE）　
　8分47秒　横入り式エビ固め
希月あおい　●桃野美桜（Marvelous）
※ハイスピードルール　レフェリー南月たいよう

＜第2試合 SEAdLINNNG ULTRA777 U-21 TAG TOURNAMENT 準決勝 15分1本勝負＞
世志琥 〇山下りな（OSAKA女子）
　14分39秒　スプラッシュマウンテン⇒エビ固め
真琴　●小林香萌

＜第3試合 SEAdLINNNG ULTRA777 U-21 TAG TOURNAMENT 準決勝 15分1本勝負＞
〇中島安里紗 藤本つかさ（アイスリボン）
　11分38秒　ムーンサルトプレス⇒片エビ固め
赤井沙希（DDT）　●沙恵（名古屋Dream Girls pro-wrestling）

＜第4試合　高橋奈七永復帰戦　タッグマッチ30分1本勝負〜PASSION VOLTAGE〜＞
〇高橋奈七永　水波綾（プロレスリングWAVE）　藤田あかね（アイスリボン）
　21分33秒　冷蔵庫爆弾⇒片エビ固め
大畠美咲（プロレスリングWAVE）　彩羽匠（Marvelous）　●門倉凛（Marvelous）

＜第5試合 メインイベントSEAdLINNNG ULTRA777 U-21 TAG TOURNAMENT 決勝戦 時間無制限1本勝負＞
〇世志琥 山下りな（OSAKA女子）
　15分47秒　ダイビングセントーン⇒片エビ固め　　
●中島安里紗 藤本つかさ（アイスリボン）