10・3『ベラトール 127』&10・4『KSW 28 Fighters’ Den』『UFC Fight Night53』『UFC Fight Night54』速報!

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 2014年10月3日にカリフォルニア州テメキュラで『ベラトール 127』が開催された。
 メインでは、元フェザー級王者であり、レスリング・オールアメリカンの実績をもつダニエル・ストラウスが、ストライクフォースなどで実績をもつジャスティン・ウィルコックスのフェザー級戦となった。試合は、ストラウスがカウンターの左フックで快勝、再び王座を奪い返すと宣言した。

 また、ケンドール・グローブ、カロ・パリジャンというUFCでも活躍したベテラン選手2人が参戦したが、結果は明暗を分けた。ケンドール・グローブは、元ライトヘビー級王者で日本のDEEPでも活躍したクリスチャン・ムプンブをチョークで仕留めて一本勝ちするも、パリジャンはフェルナンド・ゴンザレスにTKOで敗れてしまった。

 プレミアムカードには、日本でも活躍したソクジュが参戦。見事にTKO勝ちして復活の狼煙をあげた。北米のみならず、ロシア・東欧・韓国といった世界中で試合を行い勝ったり負けたりしているのでプレミアムカードに格下げになったソクジュだが、これでメインカード入りをしたいところだ。

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■ ベラトール 127
日時:2014年10月3日
場所:アメリカ・カリフォルニア州テメキュラ

<フェザー級>
○ダニエル・ストラウス
 1R 0分50秒 KO
●ジャスティン・ウィルコックス

<173ポンド契約>
○フェルナンド・ゴンザレス
 1R 1分43秒 TKO
●カロ・パリジャン

<138ポンド契約>
○ハファエル・シウバ
 判定 3-0
●ロブ・エマーソン

<ミドル級>
○ケンドール・グローブ
 2R 4分14秒 チョークスリーパー
●クリスチャン・ムプンブ

プレミアムカード
<ライトヘビー級>
○ティエリ・ソクジュ
 2R 4分4秒 TKO
●マリク・メラ

 2014年10月4日にポーランド・シュチェチンで『KSW 28 Fighters’ Den』が開催された。
 欧州最大のMMA大会として、今大会も世界的にメジャーな選手を集めた豪華な大会になった。メインでは、あのパウエル・ナツラとの王座決定戦に勝利してヘビー級王者となったカロル・ベドルフに、なんとグレイシー一族であるホーレス・グレイシーが挑むというタイトルマッチが実現。当初は元UFCヘビー級王者であるティム・シルビアが挑戦者だったが流れ、代わりにホーレスが抜擢された。試合は、スタンドの展開からホーレスがテイクダウンに成功、グランドで攻めるが、ベドルフがスイープに成功して立ち上がる。そしてベドルフのローキックがホーレスの金的に命中して長いインターバルとなる。なんとか回復したホーレスだが、試合再開直後のベドルフの強烈なキックがホーレスの脇腹に炸裂し、ホーレスはダウン。ダメージが大きかったらしく、追撃のパウンドにホーレスは何もできず、ベドルフが見事にTKO勝ちで王座防衛を果たした。これでナツラに続き、ホーレス・グレイシーという大物にも勝利したベドルフは思わずこぶしを突き出してガッツポーズを決めていた。

 元K-1戦士でバダ・ハリを失神KOに追い込んだ事もあり、MMA転向後は、ヒョードルの弟であるエメリヤエンコ・アレキサンダーにもKO勝ちしているピーター・グラハムも参戦。KSW常連であるマルチン・ロザルスキーと対戦した。同じK-1戦士ポール・スロウィンスキーをKOしているロザルスキーだけに、K-1戦士に連勝するか、グラハムが敵をとるのか注目された。試合は、キック主体の選手同士だけに、スタンドでの攻防でスタート。鋭いキックのグラハムに、重いパンチのロザルスキー。強烈なバックブローも繰り出したロザルスキーだが、何故か引き込みでグランドで下になり、グラハムがバックを制して攻めるが、ロザルスキーもスイープと両者、寝技が出来るところも見せた。そして2R、スタンドの展開からロザルスキーが組みつき、グラハムが逆にテイクダウン、パウンド連打するとロザルスキーがタップ。どうもザロムスキーはスタンドの展開で足を痛めていたようだが、グラハムがTKO勝利となった。

 シュートボクセ所属として日本でも活躍したダニエル・アカーシオも参戦したが、地元ポーランドの柔術家、ラファエル・モクスのギロチンチョークに捕まり一本負け。ポーランド勢が実力をつけてきた事が証明された。

 次回大会は2014年12月6日の『KSW 29』で、史上最大の規模の大会となる。怪力世界一男で国民的英雄マリウス・プジアノフスキーとこちらも柔道王として国民的英雄であるパウエル・ナツラの一騎打ちに、実力絶対エースのマメッド・ハリドフの試合、更に、ミハウ・マテルラ対メルヴィン・マヌーフのミドル級タイトルマッチとKSWのエース格が揃って出場する。

KSWオフィシャルホームページ

■ KSW 28 Fighters’ Den
日時:2014年10月4日
場所:ポーランド・シュチェチン

<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○カロル・ベドルフ(王者)
 2R TKO
●ホーレス・グレイシー(挑戦者)

<ミドル級>
○ミハウ・マテルラ
 2R TKO
●ジョージ・ルイス・ベゼハ

<ヘビー級>
○ピーター・グラハム
 2R TKO
●マルチン・ロザルスキー

<ライト級>
○マチエ・イウエゾコ
 3R TKO
●ボソ・バコチェビッチ

<ウェルター級>
○ラファエル・モクス
 1R ギロチンチョーク
●ダニエル・アカーシオ

<フェザー級>
○アンゾール・アジエフ 
 判定
●ヘルソン・ヘンリケス

<ライト級>
○マルチン・パーチェタ
 3R TKO
●ラファエル・ヤキウィズ

<ヘビー級>
○ミハウ・ウッドレッグ
 1R TKO
●ミハウ・アンドリューザック

 2014年10月4日にスウェーデン・ストックホルムで、『UFC Fight Night53 – Nelson vs. Story』が開催された。
 典型的な欧州地区予選的な位置づけとなっており、開催地であるスウェーデン勢をはじめ、大ぜいの欧州ファイターを抜擢したカード編成となっている。メインカードは、地元スウェーデン勢が、UFCで実績のあるアメリカ人ファイターと対戦。つまり、スウェーデン勢ら欧州勢の試金石となるようなカードが多い。しかし、メインとセミファイナルでは、スウェーデン勢が揃ってアメリカ勢に敗退。メインで行われたリック・ストーリー対ガナー・ネルソンは、ストーリーがテイクダウンされてもすぐに立ち上がり打撃を決めて判定勝ち。セミファイナルのマックス・ホロウェイ対アキラ・コロッサーニはホロウェイがTKOで勝利した。

 また、今大会と同日同時刻に行われているKSWの王者としてUFCに乗り込んできたヤン・ブラホヴィッチは、イリア・ラティフィからダウンを奪いパウンドでTKO勝利した。逆にスウェーデン勢は地元開催だが、メイン3連敗という結果になった。

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■ UFC Fight Night53 – Nelson vs. Story
日時:2014年10月4日
場所:スウェーデン・ストックホルム

<ウェルター級>
○リック・ストーリー
 判定 2-1
●ガナー・ネルソン

<フェザー級>
○マックス・ホロウェイ
 1R 3分11秒 TKO
●アキラ・コロッサーニ

<ライトヘビー級>
○ヤン・ブラホヴィッチ
 1R 1分58秒 TKO
●イリア・ラティフィ

<フェザー級>
○マイク・ウィルキンソン
 1R 1分19秒 TKO
●ニクラス・バックストロム

プレミアムカード
<ミドル級>
○マグナス・セデンブラッド
 判定 3-0
●スコット・アスカム

<ウェルター級>
○ニコラス・ムソーキ
 判定 3-0
●アレクサンダー・ヤコヴレフ

<フェザー級>
○デニス・シヴァー
 判定 3-0
●チャールズ・ロザ

<ウェルター級>
○カホル・ペンドレッド
 判定 3-0
●ガサン・ウマラトフ

<ミドル級>
○クリストフ・ヨッコ
 判定 3-0
●トール・トゥロエン

<ライト級>
○マイルベク・タイスモフ
 1R 1分01秒 TKO
●マルチン・バンデル

<フェザー級>
○ズベラ・トゥフゴフ
 1R 4分21秒 TKO
●アーネスト・チャヴェス

 2014年10月4日にカナダ・ハリファックスで『UFC Fight Night 54 – MacDonald vs. Saffiedine』が開催された。同日に開催された『UFC Fight Night53 – Nelson vs. Story』が欧州地区予選的な大会なのに対し(欧州と北米の時差の関係で時間はずれる様になっている)、こちらはカナダを中心とした北米・アメリカ大陸地区予選という感じになっている。

 そんな中、メインカードは地元カナダ勢が、カナダ国外ファイターと対戦するカードが多く組まれた。メインでは、地元カナダのローリー・マクドナルドがベルギーの強豪タレック・サフィジーヌと対戦。地元の声援をバックに、3R、右フックから左のアッパーでサフィジーヌからダウンを奪い、追撃のパウンドでマクドナルドがTKO勝利。スウェーデン大会とは違い地元選手が完勝で大会の幕を閉じた。

■ UFC Fight Night 54 – MacDonald vs. Saffiedine
日時:2014年10月4日
場所:カナダ・ハリファックス

<ウェルター級>
○ローリー・マクドナルド
 3R 1分28秒 TKO
●タレック・サフィジーヌ

<バンタム級>
○ハファエル・アスンサオ
 判定 3-0
●ブライアン・キャラウェイ

<ライト級>
○チャド・ラプリス
 判定 3-0
●ヨスデニス・セデーノ

<ミドル級>
○エリアス・テオドロウ
 判定 3-0
●ブルーノ・サントス

<ウェルター級>
○ノーディン・タレブ
 判定 3-0
●リー・ジンリャン

<バンタム級>
○ミッチ・ギャグノン
 1R 2分06秒 チョークスリーパー
●ローマン・サラザー

プレミアムカード
<ライト級>
○ダロン・クルックシャンク
 判定 3-0
●アンソニー・ンジョクアーニ

<ライト級>
○オリヴィエ・オウビン・メルシエ
 2R 3分22秒 横三角
●ジェイク・リンジー

<ライト級>
○ポール・フェルダー
 判定 3-0
●ジェイソン・サッゴ

<フライ級>
○クリス・クレディス
 判定 3-0
●パトリック・フロハン

<ウェルター級>
○アルバート・トゥメノフ
 1R 1分03秒 TKO
●マット・ドゥワイヤー

<バンタム級>
○ペドロ・ムニョス
 1R 0分39秒 ギロチンチョーク
●ジェロッド・サンダース

電子書籍版はマット界舞台裏10月16日号Gong復刊展望Deep大晦日Z1失神W-1初代王者Reina新章VTJ大田区に掲載されました。

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