(C)ROAD FC
5月12日(現地時間)に中国・北京で『Road FC 046』が開催された。
ROAD Fighting Championship(ロード・ファイティング・チャンピオンシップ、略称ROAD FC)は、韓国の総合格闘技団体。2012年からはアマチュア大会も運営している。現在、韓国最大のMMA団体となったロードFCだが、日本や中国に進出している。
今大会はロードFC史上最大の無差別級トーナメントが開催。ボブ・サップらを秒殺してきた161.7キロの”カンフーパンダ”アオルコロ、K-1で活躍し、韓流大巨人チェ・ホンマンに衝撃のKO勝利した現ロードFC無差別級王者マイティ・モー、田村潔司を破壊した元リングス無差別級王者、暴走ハリケーンことギルバート・アイブル、体重が148.6キロ、メガ・バンパイヤの異名を持つ欧州組み技の帝王アレクサンドル・ルング、猪木ゲノムヘビー級王者である英国の怪力王オリ・トンプソンという世界のスーパースターが集結する豪華な大会となった。
その無差別級トーナメントはまず、アレクサンドル・ルングと猪木ゲノムでも活躍したクリス・バーネットでスタート。バーネットのバックスピンキックを捕えて、ルングが豪快にテイクダウンを奪い、バックマウントを奪って攻めるが、チョークに失敗し、腕十字に切り替えたところ、逆にバーネットがバックマウントを奪う。こうなるとバーネットのパウンドが火を噴き、ルングは防戦一方で遂にレフェリーがストップし、バーネットがまず準決勝に駒を進めた。
オリ・トンプソンとテン・カオロンはトンプソンがテイクダウンを奪い攻め続ける。一度はスイープしたカオロンだったが、最後はトンプソンが横四方の体勢から膝蹴り連打で、カオロンはわき腹を痛め、レフェリーがストップ。トンプソンも準決勝に駒を進めた。
ギルバート・アイブルとマイティ・モーは、共にキック選手なので、打撃戦になると思われたが、アイブルが試合開始直後にテイクダウンでグランドに持ち込み攻め続ける。遂にアイブルがモーに腕十字を極めるが、モーはタップしない。しかし、腕が折れたようで、レフェリーがストップし、アイブルも準決勝に駒を進めた。
メインではアオルコロがキム・ジェフンと対戦。2Rまではお互いに金網に押し込むような展開が続いたが、3Rに突然、アオルコロがラッシュを仕掛けてTKO勝利。これでベスト4が揃った形となった。
また、女子でギャビ・ガルシアが一本勝ち。無差別級トーナメント補欠戦では日本の藤田和之が勝利している。
メインで勝利したアオルコロ
RIZINに出ていたガルシアも勝利
藤田和之はガチンコでは約10年ぶりの勝利
■ ROAD FC47
日時:2018年5月12日(現地時間)
会場:中国、北京 キャデラック・アリーナ
<無差別級GP1回戦>
○アオルコロ(中国)
3R 0分33秒 TKO
●キム・ジェフン(韓国)
<無差別級GP1回戦>
○ギルバート・アイブル(オランダ)
1R 3分43秒 腕十字
●マイティ・モー(米国)
<女子無差別級>
○ギャビ・ガルシア(ブラジル)
1R 3分50秒 リアネイキドチョーク
●ヴェロニカ・フーチナ(ロシア)
<無差別級GP1回戦>
○オリ・トンプソン(英国)
2R 3分49秒 TKO
●テン・カオロン(中国)
<無差別級GP1回戦>
○クリス・バーネット(米国)
1R 2分34秒 TKO
●アレクサンドル・ルング(ルーマニア)
<無差別級GP補欠戦>
○藤田和之(日本)
2R 4分46秒 TKO
●コン・ハンドン(中国)
<72キロ契約>
○バオ・インカン(中国)
判定 3-0
●佐々木信治(日本)
<女子バンタム>
○ジン・インチャオ(中国)
判定 3-0
●熊谷麻里奈(日本)