アンソニー・レオーネが判定勝ち!イタリア進出ACB85

(C)Absolute Championship Berkut

 4月21日(現地時間)にイタリア・リミニで『ACB 85: Leone vs. Ginazov』が開催された。
 このアブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクートはロシアの総合格闘技団体。団体名のベルクトはコーカサスで尊敬されている鷲の名前から取っている。2012年から精力的に大会を開催してきたMMA団体で、ロシア人同士だけではなく、ロシア勢が(ロシアから見て)海外勢と対戦するカードも多く組まれる国際的な大会だった。しかし、最近はチアゴ・シウバ、ポール・ブエンテロ、マイク・カイルという世界的に有名な元UFCファイターと契約し、ロシア対世界ではなく、ワールドワイドなMMA団体となり、世界各国での大会開催を発表。2017年1月には遂にアメリカ進出も果たした。そして現在、ACBはロシアを本拠地としながら、全世界で大会を開催している。
 今大会はイタリア進出となったが、ロシア選手達のビザの関係でカードが大幅に変更となった。そんな波乱の大会のメインはアンソニー・レオーネとマゴメド・ジナゾフの米露対決だ。レオーネは現在はACBを主戦場にしているが、ベラトールで何試合も経験があり、対するジナゾフはキャリアのほとんどがACBという生粋の生え抜き。メジャー経験者対ACB育ちのロシア東欧勢という、ACB王道の図式のカードとなった。ACBでこの図式ではロシア勢の方が勝率が高いのだが、今回はレオーネがグランドでバックを制して攻め続け判定勝ち。メジャー経験者のレスリング力を見せつけて、意地を見せた形となった。

■ ACB 85: Leone vs. Ginazov
日時:2018年4月21日(現地時間)
会場:イタリア・リミニ RDSスタディウム

<バンタム級>
○アンソニー・レオーネ(米国)
 判定 3-0
●マゴメド・ジナゾフ(ロシア)

<ライト級>
○アミルカン・アダエフ(ロシア)
 判定 3-0
●アウレル・プルテア(ルーマニア)

<ウェルター級>
○EJ・ブルックス(米国)
 判定 2-1
●クセイン・クシャゴフ(米国)

<ミドル級>
○ヴェンドレス・ダシウバく(ブラジル)
 2R 4分58秒 腕十字
●バイサンクル・バキトフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
○フィリッピ・シウバ(ブラジル)
 1R 4分08秒 肩固め
●ユーリ・シェルバトフ(ロシア)