ドクトル・ワグナーJr.王座防衛もMAD勢が乱入!ルチャリブレAAA

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 4月20日(現地時間)にで『AAA TVテーピング』が開催された。
 AAAはCMLL(当時EMLL)のブッカーを務めていたアントニオ・ペーニャ氏が独立して、メキシコシティを本拠地に設立した団体。CMLLから引き連れたルチャドール達に加えレイ・ミステリオやシコシスといった当時の新世代のレスラー達が活躍、アメリカン・プロレスを意識したエンターテイメント性の強いプロレスを推し進め、ライバル団体のLLI(UWA)を壊滅に追い込み、メキシコを基盤に南米やアメリカへの人気を獲得していった。そしてAAAは2018年2月からテレビテーピング大会をインターネット配信Twitchで無料配信する事になり、ますますパワーアップしている。
 メインは、父子対決を続けているドクトル・ワグナーJr.親子がタッグマッチで激突する予定だっが、ワグナーJr.のパートナーであるバンピーロ・カナディエンセが試合出来ないという状態になり、それなら、イホ・デル・ドクトル・ワグナーJr.が父親であるワグナーJr.に現在、保持しているAAAヘビー級王座防衛戦を、ヘルナンデスを相手に行えと要求。ワグナーJr.はこれを受けた為、急遽、王座戦が行わる事になった。試合は、当然、ヘルナンデスに息子が加勢し、実質1対2となりワグナーJr.が苦戦するも、その時、会場にバンピーロが駆け付けたのだった。バンピーロがワグナーJr.に加勢した為、形勢逆転。最後はワグナーJr.が必殺のワグナー・ドライバー(みちのくドライバー)でヘルナンデスを仕留めてフォール勝ち。ワグナーJr.が見事に王座防衛を果たした。しかし、その瞬間、会場が暗転し、明りがつくと、謎の覆面3人組が乱入してきたのだった。3人組はワグナーJr.、バンピーロを攻撃した為、息子は味方と喜んだのもつかの間、今度は息子も攻撃。そして3人が覆面を脱ぐと、WCW、WWEでも活躍し、AAA復帰後はメキシカンパワーズとしても暴れたフベントゥ・ゲレーラとテディ・ハート、ケビン・クロスであった。彼らはMADのTシャツを着ており、ヒールユニットMADがAAAに侵略を開始したという事になるようだ。
 セミファイナルは、サイコ・クラウン、ラ・マスカラ、マキシモのアルバラド一族が、アベルノ、チェスマン、スペル・フライと対戦。乱戦の末、6人全員がリングで戦うという混沌状態になり、何度もアルバラド一族がフォールを奪いそうになるも、カウント2で返される。そして、散々、攻められていたアベルノ、チェスマン、フライが反則で切り返し、急所攻撃や覆面剥ぎで丸めこむと、乱戦でレフェリーが反則行為に気がつかず、そのままフォールしてしまい、3カウントが入ってしまった。アルバラド一族はまさかの逆転負けとなってしまった。

■ AAA TVテーピング
日時:2018年4月20日(現地時間)
会場:メキシコ・バハ・カリフォルニア州ティファナ

<AAAヘビー級王座(メガ王座)タイトルマッチ>
○ドクトル・ワグナーJr.(王者)
 ピンフォール
●ヘルナンデス(挑戦者)

<6人タッグマッチ>
○アベルノ、チェスマン、スペル・フライ
 ピンフォール
●サイコ・クラウン、ラ・マスカラ、マキシモ

<TLCマッチ>
勝者:パガノ
ラ・パルカ、エル・メシアス、イホ・デル・ファンタズマ、ジョー・リーダー、パルカ・ネグラ、テディ・ハート

<AAAタッグ王座タイトルマッチ>
○エル・テハノJr.、レイ・エスコルピオン(王者)
 ピンフォール
●アエロスター、ドラゴ(挑戦者)

<6人タッグマッチ>
○ファビー、アシュレイ、エストレージャ・ディビナ
 ピンフォール
●ピンピネーラ、ビッグ・マミ、マンバ

<6人タッグマッチ>
○アルカンヘル・ディビノ、ブラック・デスティニー、ヘニオ・デル・アイレ
 ピンフォール
●ブラック・デンジャー、ミラージュ、ウルティモ・マルディト