クアトレロがアンヘル・デ・オロとの覆面剥ぎマッチに勝利!CMLLオメナヘ・ア・ドス・レジェンダス2018


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 3月9日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『オメナヘ・ア・ドス・レジェンダス2018』が開催された。
 オメナヘ・ア・ドス・レジェンダスは、CMLL版殿堂という感じで、元々はCMLL(EMLL)創始者であるサルバドール・ルテロ・ゴンザレス氏の生誕祭としてスタートしたが、その後、メキシコマット最大のスターであるエル・サントも一緒に讃えるイベントとなり、ゴンザレス氏とサントという2人のレジェンドの記念式典となった。その後、サント以外のスペル・エストレージャを毎年、表彰する事となり、現在はゴンザレス氏と、その年に選ばれたスペル・エストレージャを表彰する大会となっている。2018年は、日本でも絶大な人気を誇るミル・マスカラスが2人目のレジェンド(1人目はゴンザレス氏で毎年、表彰される)に選ばれ、事実上、CMLL殿堂入りとなった。
 そして、大会のメインでは王座戦より遥かに上に位置するルチャリブレ最大の決着戦、マスカラ戦(敗者、覆面剥ぎマッチ)が組まれた。ポスト・ミスティコとプッシュされたCMLLテクニコのサラブレッド、アンヘル・デ・オロと、伝説のスペル・エストレージャでありシエン・カラスの息子であるクアトレロだ。オロは、兄であるニエブラ・ロハが2017年のアニベルサリオにおいてグラン・ゲレーロにマスカラ戦で敗れ、覆面を脱いでおり、クアトレロは父シエン・カラスがルチャリブレ80年の歴史に置いて間違いなく3本の指に入る史上最大のマスカラ戦をラヨ・デ・ハリスコJr.を演じ、敗れて素顔になっている。共に肉親がマスカラ戦で敗れ、素顔になっている為、お互いに絶対、負けられない因縁があるという感じだ。試合は、まず得意の乱戦に持ち込んだクアトレロがジャベで仕留め1本先取すると、オロもすぐに持ち直してジャベで2本目を取り返した。そして運命の3本目、カウント2の攻防が続いたが最後はクアトレロがデスヌカドーラでオロを仕留めフォール勝ち。クアトレロが勝利して、オロは覆面を脱ぐ事となった。オロを応援するファンが涙を流す中、オロは潔く負けを認め、覆面を脱ぎ、本名、ミゲル・アンヘル・チャベス・ベラスコ、29歳、ルチャ歴11年というプロフィールを発表した。
 セミファイナルでは、ショッカー、ネグロ・カサスが返上したCMLLタッグ王座決定戦が行われた。予選を勝ち上がってきたボラドールJr.、エル・バリアンテとエル・テリブレ、レイ・ブカネロが対戦。試合は、まずテリブレ、ブカネロが1本先取すると、すぐにボラドールJr.とバリアンテも取り返し、運命の3本目に突入。最後はバリアンテがブカネロをジャベで仕留めると、ボラドールJr.もテリブレからフォールを奪って、テクニコチームが勝利。見事に新王者に輝いた。
 また他のカードも豪華で、CMLLの象徴であるアトランティスがマット・ターバン、ニエブラ・ロハを従えて、永遠のライバル、ウルティモ・ゲレーロ率いるロス・ゲレーロス・ラグネロスと対戦。アトランティスが必殺のアトランティダをゲレーロに極めて快勝。更にルーシュが弟のミスティコ、ドラゴン・リーと組んで、ダイナマイト一族と対戦して勝利している。

■ CMLL オメナヘ・ア・ドス・レジェンダス2018
日時:2018年3月16日(現地時間)
会場:メキシコ・アレナメヒコ

<マスカラ・コントラ・マスカラ>
○クアトレロ
 2-1
●アンヘル・デ・オロ

<CMLLタッグ王座決定戦>
○ボラドールJr.、エル・バリアンテ
 2-1
●エル・テリブレ、レイ・ブカネロ

<6人タッグマッチ>
○アトランティス、マット・ターバン、ニエブラ・ロハ
 2-1
●ウルティモ・ゲレーロ、エウフォリア、グラン・ゲレーロ

<6人タッグマッチ>
○ルーシュ、ミスティコ、ドラゴン・リー
 2-1
●マスカラ・アニョ・ドスミル、サンソン、フォラステロ