新日本プロレスの怪我の連鎖が止まらない。
1・4東京ドームでの棚橋に始まって、小島、EVILと続き、3・4つくばでは北村克哉が脳震盪、3・3佐久でヒクレオが右膝前十字靭帯損傷で、共にNEW JAPAN CUPの欠場が決定していたが、今度は3・6大田で真壁が左膝を負傷、3・9後楽園から復帰した棚橋と入れ替わってドクターストップで欠場となった。
昨春負傷した柴田、本間が動けるようになったのは幸いだが、その2人の負傷を受けて安全面の再考を掲げたはずが、今年に入って加速するように負傷者が増えており、まさに緊急事態。
選手層が非常に厚い新日本プロレス故に、現状興行に穴を開ける様な事はないが、北米との2正面作戦を展開していく今年、これ以上負傷者が増え続ければ深刻な状況に陥る事も危惧される。
そんな中、3・9後楽園で開幕した新日本プロレス NEW JAPAN CUP 2018では、メーンで激突したマイケル・エルガンと石井智宏が危険な技を連発。一進一退の攻防の中、放り投げられた石井はコーナーポストへ後頭部から何度も激突するなど、実況席までが息を呑む試合となった。
また、欠場しないまでも先シリーズのバレッタに続いてYOSHI-HASHIも肩をテーピングで固め、勝利してもレフェリーに手を上げられるのさえままならない状態なのも気がかり。
カミングアウトしないままで北米市場に打って出るには過激な試合が必要との判断なのかどうかはうかがい知れぬが、現実問題として負傷者が増え続ける状況はなんとかすべきであろう。
■ 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 2018
日時:3月9日(金) 開始18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1719人(主催者発表=札止め)
<第1試合 20分1本勝負>
八木哲大 ●海野翔太 岡倫之
6分14秒 カナディアン・パイルドライバー⇒片エビ固め
〇チャッキーT 矢野通 後藤洋央紀
同期には先を行かれ、後輩もどんどん追い抜こうとしてくる。
このままじゃ廃れてしまう。
後藤洋央紀さんが「誰でもいい」って言ってくれた。
だから噛みついて噛みついて、噛みちぎってやる!
NEVERのベルトを!! https://t.co/A4qPVFxlGR— 岡倫之 (@OkaTomoyuki) 2018年3月9日
岡の参戦で、NEVER無差別級のベルトがなんなのかを考え直すいいきっかけになりそうだ。
<第2試合 20分1本勝負>
●タンガ・ロア バッドラック・ファレ
9分11秒 キラーボム⇒エビ固め
〇デイビーボーイ・スミスJr. ランス・アーチャー
<第3試合 30分1本勝負>
●BUSHI SANADA 内藤哲也
9分32秒 変型STF
エル・デスペラード 金丸義信 〇ザック・セイバーJr.
<第4試合 30分1本勝負 棚橋弘至 復帰戦>
●トーア・ヘナーレ デビッド・フィンレー 棚橋弘至
13分12秒 天翔十字鳳⇒体固め
〇タイチ 飯塚高史 鈴木みのる
<第5試合 30分1本勝負>
YOSHI-HASHI 〇オカダ・カズチカ
11分42秒 コブラクラッチホールド
チューズ・オーエンズ 飯伏幸太
<第6試合 時間無制限1本勝負 「NEW JAPAN CUP 2018」1回戦>
〇ジュース・ロビンソン
16分08秒 パルプフリクション⇒片エビ固め
●高橋裕二郎
※ジュース・ロビンソンが『NEW JAPAN CUP』2回戦に進出
<第7試合 時間無制限1本勝負 「NEW JAPAN CUP 2018」1回戦>
〇マイケル・エルガン
29分02秒 バーニング・ハンマー⇒片エビ固め
●石井智宏
※マイケル・エルガンが『NEW JAPAN CUP』2回戦に進出