「WRESTLE-1 TOUR 2018 W-IMPACT」東京・後楽園ホール大会!黒潮“イケメン”二郎が新王者!

■ WRESTLE-1 TOUR 2018 W-IMPACT
日時:2月14日
会場:後楽園ホール

<第 0 試合 タッグマッチ 15 分 1 本勝負> ※変更カード
●佐藤嗣崇、タナカ岩石
 7 分 17 秒 腕ひしぎ逆十字固め
三富政行、◯レックス・アンドリュー
急遽タッグマッチに変更された第0試合。レスリングキャンプ生のレックスとACEの岩石が試合に加わった。先発の佐藤は三富、レックスにレスリングで勝負を挑んでいくが、レックスからはエプロンサイドからロープ越しに腕十字を仕掛けられ、三富とのダブルショルダータックルも食らってしまう。さらに三富のニードロップ、レックスのボディスラムが炸裂。なかなか岩石にタッチできない状況が続く。負傷している左腕に集中攻撃を食らい悶絶する佐藤。しかし、気力で三富にボディスラムを食らわしてこの状況を打破。代わった岩石はショルダータックルからブレーンバスターで三富に追撃する。だが、三富はジャンピングハイキックでお返し。さらにレックスがバックドロップで追い打ちをかける。しかし、岩石は突っ込んできたレックスを払い腰で投げると、再び登場した佐藤が気合いの入ったエルボーアタックだ。続けて佐藤はストレッチ式のオクラホマスタンピートでレックスを叩きつける。しかし、レックスは巧みに場外に逃れてから、すぐさま取って返してリングに上がって突っ込んできた佐藤にラリアット! 最後は飛びつきの腕十字で佐藤からギブアップを奪ったのだった。

佐藤&岩石のコメント
佐藤 あのレックス、この間、宮城でエキシビションマッチでやって、その時も腕十字で粘ったんですけど、腕への蓄積があって、タップアウトしてしまいました。自分はまだまだですんで、これから実力をつけて、第0試合は情けないと思うんで第1試合に出られるようにがんばります。
岩石 ACEの他の連中、今日俺が出たけど、俺見て何も思わないのか? 俺が試合組まれて、お前たちは組まれてないんだよ。今日、セコンドに来ている奴らいるだろ? やる気あんのか? ACEこのままじゃダメなんだよ。ACEの人間としてACEのお前らに言うよ。お前らそんなでいいのかよ。俺は納得しないぞ。あと佐藤、W-1の生え抜きだろう? 第0試合で組まれて悔しくないのかって俺は思っているよ。佐藤、お前もだ!

三富&レックスのコメント
レックス これが後楽園での私の初めての試合だ。とても興奮しているよ。ジャパニーズレスリングに憧れていたので、今日はとても光栄だった。
三富 今のレックスのコメントを訳すと、私の名前はレックス・アンドリュー。なぜシングルマッチがなくなってタッグマッチになったんだ? そういうことですよ。お客さんも困惑してるでしょ? しかも発表もされてない。こういうところなんですよ。お客さんを置いてけぼりにするのは非常に良くないと思うわけで、今日のテーマはなんですか? 『CRUISER FES』ですよ。なのに第1試合から第4試合で終わっていいんですか? 昨日の全日本プロレスのジュニアリーグはメインの試合でした。W-1のブランドを作って確固たるものにして、プロレス界にそのブランドを響き渡せるためにはこういうブランディングをちゃんとやっていかないといけないという、なぜか第0試合がシングルマッチからタッグマッチに変更した僕からでした。

<第 1 試合 「WRESTLE-1 CRUISER FES 2018」トーナメント 1 回戦 30 分 1 本勝負>
◯アレハンドロ
8 分 8 秒 旋回式 DDT → 片エビ固め
●児玉裕輔
『CRUISER FES』の1回戦、いきなり注目のアレハンドロが登場。旋回式のヘッドシザーズからアームドラッグを児玉に決めて、ファンから喝采を浴びる。しかし、児玉もアレハンドロのスワンダイブ式ミサイルキックをスカすと、蹴り上げてからグラウンドに持ち込んでボディシザーズで締め上げる。さらにロープの上に落として腹部にダメージを与える。さらに風車式のバックブリーカーからフットスタンプを投下。じわりじわりとアレハンドロを追い込んでいく。だが、アレハンドロもコーナーでカウンターのキックを決めて逆襲だ。スクールボーイの要領で児玉を転がすと、エルボーからフライングソーセージ。さらに場外に出た児玉めがけてノータッチのトペ・コンヒーロだ。これでアレハンドロがペースを握ったかと思われたが、児玉はドロップキック、ストマックバスター、さらにトラースキックで反撃。そしてトドメを狙ってマッドスプラッシュを発射した。だが、アレハンドロはこれを回避すると、コーナーに児玉をぶつけて619。さらにカナディアンデストロイで追撃だ。そして手を広げてポーズをしてから旋回式のDDT! 児玉はこれを返すことができず、アレハンドロが3カウント。準決勝に駒を進めたのだった。

アレハンドロのコメント
「レベルが高いぜ。でも、アレハンドロが勝つ。この調子で決勝、そしてクルーザーのタイトルにも挑戦する。そうしたらW-1にアレハンドロの時代が来る。ソイ・アレハンドロ!」

児玉のコメント
「アレハンドロ、十中八九あいつだと思ってたけど、外れた。別人。全然違う……全然違ったわ。クソッ」

<第2試合 「WRESTLE-1 CRUISER FES 2018」トーナメント 1 回戦 30 分 1 本勝負>
◯MAZADA
10 分 11 秒 正田落とし→片エビ固め
●近野剣心(ダブプロレス)
11月の後楽園大会で吉岡のクルーザー王座に挑戦した広島・ダブプロレスの剣心が実力者・MAZADAとの1回戦に挑む。序盤、MAZADAの頭突きを食らった剣心だが、すぐさま得意のキックでお返し。場外に逃げたMAZADAを追いかけ、思う存分蹴り飛ばす。さらにリングに戻ってもミドルキックの連打。MAZADAに蹴り足を取られても、ハイキックでダメージを与えていく。しかし、MAZADAも突っ込んできた剣心を捕まえると、ツームストンパイルドライバーで反撃。ロープに固定し、剣心の顔を広げると、「ハッピーバレンタイン」と叫ぶ。さらに自ら剣心コールを煽りながらチョップを受け、ダウンするふりをして股間に蹴りを一撃。老獪なインサイドワークで剣心を苦しめる。一方の剣心もエルボー合戦からスリング・ブレイド式のフェースバスターを食らわし、サッカーボールキックでMAZADAの流れを断ち切ろうとする。レインメーカー式のハイキックも炸裂させた。だが、MAZADAも譲らない。カウンターの蹴り上げからDDTをで反撃。さらにチキンウィングに捕らえてからツイストし、ラリアットで追撃だ。ならばと剣心はキックのコンビネーションで反撃。腕十字に捕獲しギブアップを迫る。さらにジャーマンスープレックスを決めた剣心。しかし、MAZADAはエルボーで剣心の動きを止めると、再びツームストンパイルドライバーの体勢に。これを剣心が切り返そうとすると、そのまま正田デストロイ! 最後は正田落としできっちりと3カウントを奪ってみせた。

MAZADAのコメント
「疲れてませんよ。次誰なんでしょうね? 近野くんいいですね。余計なこと言わなけりゃよかったと思ってます。次はやりたくない。しんどい。もっと軽い奴お願いします。弱い奴」

近野のコメント
「気合いが空回ったというか、最初にツームストン食らってダメージが多かったですね。せっかく広島から来とんのに、ちょっと自分の中で吉岡世起を意識しすぎて、目の前のMAZADA選手の対策しておくんだったなと。ちょっと足元をもう一回固めて、一からやり直します。これじゃ終わらんけえ」

<第3試合 8 人タッグマッチ 30 分 1 本勝負>
稲葉大樹、吉岡世起、土肥孝司、●熊ゴロー
6 分 47 秒 ダイビングボディプレス→片エビ固め
近藤修司、河野真幸、NOSAWA 論外、◯ FUJITA
NEW ERAvsベテラン勢の8人タッグマッチ。先発は1月28日の春日部大会で「お前の味方だ」発言が飛び出した河野と稲葉だ。いきなり稲葉は卍固めを仕掛けるなど気合満々。続く土肥も強烈なショルダータックルで論外を吹っ飛ばす。しかし、論外は腕をチキンウィングに固めてのDDTでお返しだ。続いては近藤と吉岡のマッチアップ。パワーの近藤に対し、吉岡は素早い動きでカカト落としをさくれつさせる。だが、近藤は強引に吉岡を捕獲。腕を取ってのマフラーホールドという珍しい技を繰り出した。続いては初参戦の東京愚連隊のFUJITA。熊ゴローのセントーンはかわすものの、ブレーンバスターで叩きつけられてしまう。ならばと頭部に蹴りを一撃食らわせると、重たい熊ゴローの身体を持ち上げツームストンパイルドライバーで串刺しにしてみせた。ここからベテラン勢が波状攻撃。河野のランニングニー、シャイニング論ザード、最後はFUJITAのダイビングボディプレスが炸裂し、ベテラン勢が貫禄の勝利を収めた。マイクを握ったFUJITAは、「これからW-1でしばらくご厄介になりたいと思いますんで、顔と名前だけでも覚えていってください」と自己紹介。さらに近藤がマイクを握ると、「お前らと俺らでは役者が違うんだよ。お前らに問題提議するぞ。このW-1においてNEW ERA必要なのか? 仲良しこよしでやってるだけじゃないのか? もっとギラギラしろよ。俺は全盛期だぞ! (稲葉を指して)おい、お前リーダーだろ? なんか考えあんのかよ? 聞かせてくれよ」と言い放ってリングから去っていった。

近藤&河野&論外&FUJITAのコメント
論外 アルファベットのFUJITAがしばらく厄介になる。先に一つだけ言うよ。諏訪魔、こっちのFUJITAじゃない藤田から逃げるのか? こっちは全盛期だぞ。
FUJITA 今日は刺激を求めてきたけど、対角線より同じコーナーのほうが刺激あるメンバーで、やっぱ全盛期は凄いね。
論外 自分で言う人ってカッコいいよな。
近藤 わからねえ。頭打って記憶にねえな。
論外 NEW ERAって俺らこうやって組まれたって愚連隊とTriggeRの2人だぞ。業務提携ということでいわゆるベテランは全盛期だからいつまでも。あとは全盛期のリーダーに。
近藤 言った通りだよ。NEW ERA、かみつけよ。ダラダラやってねえでよ。レスラーなんだろ? 次のステップだよ。
論外 東京愚連隊としてはいい遊び場だよ、今の状態だと。

稲葉&吉岡&土肥&熊ゴローのコメント
稲葉 今のW-1にNEW ERAは必要ですか? 作った時は俺もベルトを巻いてたし、勢いがあって引っぱっていくと思ったけど、今現在俺が1本もベルトを巻いてなくて、自分自身に勢いがあるかどうかもわからない。ベテランの人にああやって言われて、僕自身もわからない。存在価値というか、なんなんですかね? 崩したほうがいいのか、がんばってやったほうがいいのかわかりません。
吉岡 どうしたイナビー。リーダーが迷うとみんなが迷う。俺はどうでもいいけど。俺が興味があるのはクルーザーを盛り上げていくことと、『CRUISER FES』があるのに全日本のジュニアのリーグに出てる近藤修司。おもしれえな。全日のベルトを獲ってダブルタイトルマッチは夢があるな、副社長よ。
土肥 稲葉がああいう……(ここで熊ゴローが入ってくる)。
熊ゴロー どうすんだ?
土肥 お前仮にもUWAとタッグチャンピオンだよ。無様に負けやがって……無様に負けすぎだろ(と熊ゴローに張り手)。
熊ゴロー うるせえ!(と言って、一人で退場)。
土肥 稲葉がああいう心境だとは知らなかったし、NEW ERA同士のタイトルマッチも何回かやったけど、内々でやってんじゃないのって雰囲気になったことは事実だし、そこでチームがあるのは仲良しこよしと見られちゃう。死ぬ気で闘い合っているけど、そう見られちゃうのはしょうがないし。稲葉がああいうことになっちゃうと。ただ、NEW ERAは元々一枚岩じゃないし、チームというよりはユニットだし、リーダは彼なんで彼に任せようかなと。俺はそこまではこだわりがないから。

<第4試合 「WRESTLE-1 CRUISER FES 2018」トーナメント 1 回戦 30 分 1 本勝負>
◯アンディ・ウー
 9 分 17 秒 飛鴻→片エビ固め
●ドランク・アンディ
因縁の2人が1回戦で激突。ドランクの足責めに悶絶するアンディだったが、5分過ぎにブレーンバスターで反撃する。しかし、ドランクはすぐさま急所攻撃。さらにレフェリーの注意を立花に引き付けさせて、何やら金具を持ち出して凶器攻撃だ。そして、鉄柱を使っての足殺し。アンディの機動力を封じていく。だが、アンディもカウンターでドランクを捕まえると、風車式のサイドバスター。そして場内の声援に応えて立ち上がると、凶器を持ったドランクにドラゴンスープレックス。さらに必殺の飛鴻! これで勝負あったかと思われたが、セコンドの立花がレフェリーの足を引っ張ってカウントを数えさせない。その隙きにドランクは背後からドロップキック。さらに立花が竹刀攻撃だ。しかし、アンディはこれをかわして、2人相手にエルボーで反撃。立花の竹刀攻撃をドランクの頭に誤爆させると、最後は飛鴻でドランクにトドメを刺し、因縁の一戦を制した。試合後、ドランクは誤爆した立花に怒る様子を見せたが、腹いせに竹刀でアンディを殴打するも、時既に遅しだった。

アンディのコメント
「あんなの2vs1やろ。『CRUISER FES』という舞台で会社も許すんかい。今日は勝てたけどボロボロなんで、『CRUISER FES』で優勝してベルト獲って、そのあとであいつとやってやるわい。怖くなかったら1vs1でやってみろ」

ドランクのコメント(立花が代弁)
「仲間割れなんかしてねえよ。Enfants Terriblesだぞ。アンディ・ウーは勝ったつもりか? あれが勝った奴の姿か? ボロボロじゃねえか。ドランクのほうがピンピンしてるよ。次だな。つぎまた奴のマスク剥いでやるよ」

<第5試合 「WRESTLE-1 CRUISER FES 2018」トーナメント 1 回戦 30 分 1 本勝負>
●カズ・ハヤシ
11 分 54 秒 スーパーフィッシャーマンバスター→片エビ固め
◯土方隆司
全日本ジュニアでしのぎを削ったカズと土方が時を経て『CRUISER FES』の1回戦で激突する。静かな立ち上がりから、土方がロープ際で張り手! これでカズにも火がつく。すぐさま張り手でやり返すが、場外に引きずり出され、エプロンサイドを走ってのキックで胸板を蹴り抜かれてしまう。しかし、カズは場外でドラゴンスクリューで反撃。すぐにリングに戻ると、トペ・スイシーダを発射だ。さらにリング戻った土方に対して、スワンダイブ式のミサイルキックでピンポイントで足を撃ち抜く。続けてライオンサルトを土方の足に投下すると、インディアンデスロックで締め上げていく。一方の土方はこれをしのぐと、コーナーに突っ込んできたカズにカウンターのハイキック。さらにジャンピングハイキックからサッカーボールキックと得意の蹴り技で強引に流れを引き寄せる。串刺し式のハイキックも炸裂し、カズの動きも止まったかに見えた。しかし、カズは土方のフィッシャーマンバスターを回避すると、ファイナルカットの体勢から首を捻り上げ、さらにハイフライスプラッシュを放つ。続けてハンドスプリング式のジャンピングキックで土方を打ち抜き、パワープラントを土方が回転エビ固めで切り返してくると、すぐさまドロップキックで追い打ちだ。そしてトドメのファイナルカットへ。だが、土方はこれをフィッシャマンバスターで切り返す。両者は張り手合戦を展開するも、土方のハイキック、カズのトラースキックがそれぞれ炸裂する。しかし、打撃合戦で土方が主導権を握り、チョップ、掌底と打撃でカズの動きを止めてからフィッシャーマンバスター。一度でダメならと、今度は腕を首に絡めてのスーパーフィッシャーマンバスター! ついにカズから3カウントを奪って、勝利を得たのだった。

カズのコメント
「強い……クソ。土方隆司、全盛期だ。そのまま全盛期のプロレスを見せて、土方隆司……。名乗りを上げるから」

土方のコメント
「思い出しますね。全日本で嫌というほどやってきたし、何よりも奪われたベルトを取り返した男ですから。ただ、因縁だとか確執だとかう人もいるでしょうけど、一切ないです。すべては自分の実力のなさから招いたこと。ただ、こういう商売していてジェラシーがないかと言われたらウソになります。それともしもっていう言葉を使いたくないけど、もし俺がリマッチにいけたらとか、そんなふうに思ったりしましたけど、この俺にW-1という闘いの舞台を与えてくれたカズ・ハヤシに対する感謝しかないです。ただ一つだけわがままを言えるとしたら、これが9年前だったらと正直思います。今日勝ったのでトーナメントですから、気持ちを切らさずに次の試合に臨みたいと思います。いずれにしても……これで9年前のあの日から解放されるんじゃないですか? 以上です」

第5試合終了後にリング上で復帰の挨拶をした大和のコメント
大和 今日、挨拶したのは他でもありません。今日から1カ月後にホワイトデーに私、大和ヒロシ、一番最初の怪我から数えれば2年ぶりの試合になります。カードはまだ決まってないんですけど、どんなカードに、他のどの試合でも大和ヒロシらしい試合をお見せしたいと思います。
──首は大丈夫なんですか?
大和 もう完治ですね。お医者さんから言われたんですけど、レスラーは不思議なもので骨がみるみるうちに修復だけでなく、前以上に強くなっていく。今は良好ということで、いいよと。昨日も病院に行ってきたんですけど、改めて一筆書いていただいて出られることになりました。
──歌も期待されていると思いますけど。
大和 そこは戻ってくることを目標としてやってきたので、戻ってきたところでお見せしたいと思うので、歌が出るかどうかはそれ次第じゃないですか? それはお楽しみにしていただきたいと思います。

<第6試合 タッグマッチ 30 分 1 本勝負>
◯木村花、安納サオリ(Actwres girl’Z)
10 分 9 秒 ミサイルキック→片エビ固め
万喜なつみ(Actwres girl’Z)、● 白姫美叶(センダイガールズプロレスリング)
W-1所属となって、W-1のリングでは初の試合となった木村。先発を買って出ると、仙女のリングで因縁のある白姫と激突だ。気合満点で登場した木村だが、続く安納が万喜のキック攻撃でダウン。白姫と2人がかりでいたぶられてしまう。だが、安納が脱出すると、木村にタッチ。木村は白姫と万喜の2人をドロップキックで吹っ飛ばす。さらに2人まとめて関節技に捕獲してみせる。勢いに乗る木村は万喜に強烈なストンピングを浴びせる。白姫に対してはロープ際で顔面ウォッシュのような形でビッグブーツを連発。そしてコブラツイストに捕獲した。しかし、白姫もこれを切り返して腕十字。なんとか逃れたものの、白姫のキック連打の前に防戦一方となる。さらに白姫組のトレイン攻撃からダブルのトラースキックを食らった木村。白姫のノーザンライトスープレックスも被弾してしまう。だが、起死回生のドロップキックで反撃すると、白姫とエルボー合戦。白姫の蹴り足を捕獲するものの、逆に頭部にキックを食らう。それでも木村はビッグブーツの連発で反撃。ニーリフトを食らわせると滞空時間の長いブレーンバスターだ。しかし、白姫もキックアウト。ならばと木村は頭突きで白姫を黙らせ、トップロープからのミサイルキックで3カウントを奪ったのだった。

木村&安納のコメント
──W-1所属になって初めてのW-1のリングでの試合でしたが?
木村 一番に感じたのはW-1のお客さんってみんな優しくて、明るくて暖かくて、W-1に所属して間違ってなかったなと思いました。
──初戦を勝利で飾ることができました。
木村 相手がアクレトレスさんで悪いんですけど、ちっちゃい万喜なつみさんと仙女の白姫選手はやっているんですけど、私のほうが勝ってるので怖いところはないし、予想通りの結果かなと思います。
──試合後に白姫選手と言葉を交わしていましたが?
木村 3月11日の新宿FACE大会でまたやらなきゃいけないんですよね。白姫のお願いを聞いてあげたのは私なので今更文句は言わないけど、最後の最後の最後のチャンスなので3月11日までにもっとがんばってがんばってがんばって私に勝ちにこいよって言いましたね。
──チア風のコスチュームは?
木村 2018年ということでイメージ変えたくて、チア風のコスチュームにしたんですけど、W-1にはチアワンさんがいたので合っているかなあって勝手に思っています。
──W-1初の女子の所属選手としてどんな試合を見せていきたいですか?
木村 女子だからってナメられたくないし、痛い思いをして試合をしているので、男子とまったく同じかって言ったら、女子にしかできない試合もあるので、女子の独特の魅力を見てもらいつつ、男子に負けない迫力を伝えていきたいと思います。
──安納選手にとっては普段と違う花選手だったと思いますが?
安納 組んだのは3回目? 1年ぶりぐらいなんですけど、華がありますよね。華やかだし、自分ももっとがんばろうという刺激をもらいました。(入場で)めっちゃ踊っていたんですけどカッコいいですよね。
木村 次はもっと教えください。
──今日の試合順が後半に組まれていました。
木村 後ろのほうだなということで、前半戦とはまた違った重みを出さなきゃいけないということで、頭突きとか普段やらないんですけど、白姫とやると出ちゃうんですよね。本能でしちゃうというか、後半戦に相応しい頭突きだったと思います。

白姫&万喜のコメント
──負けてしまったんですけど、ライバルに。
白姫 いつも今日は勝たなきゃっていう大事な時に、一番負けたくない選手に結果が残せなくて。今日は復帰戦で今年に懸けているので悔しくて、首のせいにはしたくないので、自分の甘さが出てたんだじゃないかなと思います。
──首の治り具合は?
白姫 まあ完治まではいかないですけど、練習もしっかりできるようになって、受け身も取っていたので、コンディション的にはいい方向になっていたんじゃないかなと思うんですけど。休んでいた分、他のことはたくさん見ていたんですけど、試合に出るとまだまだだなって感じます。
──万喜選手はどうでした?
万喜 自分は同じ団体のサオリと最近はタッグ組むことがあるので対戦相手としては久しぶりだったんですけど、昔団体の中でバチバチやっていたサオリを思い出して、楽しかったという気持ちもあります。サオリもそうだけど、木村花さんにベルト戦で負け続けていて、シングルで一度も勝ったことがないので、今は負けてる自分じゃないと思っていたんですけど、全然自分を出せなかったという悔しさが残っています。
──リベンジ狙いますか?
万喜 何度でもリベンジしたいと思っています。サオリは一生付き合っていく相手だと思っているので、諦めずにリベンジしたいと思っています。

<第7試合 タッグマッチ 30 分 1 本勝負>
芦野祥太郎、● 立花誠吾
16 分 59 秒 ワイルドボンバー→片エビ固め
◯征矢学、AKIRA
岩石の直訴により征矢とのタッグを復活させたAKIRA。序盤から芦野に鋭いドロップキックを食らわせる。しかし、芦野はすぐにAKIRAを捕獲。コーナーに張り付けてエルボースマッシュだ。代わった立花もAKIRAの左足に集中攻撃を食らわせ、芦野のアンクルロックへの布石を打っていく。Enfants Terriblesの足責めになかなか反撃の糸口が見えないAKIRA。芦野も容赦なくマフラーホールドでいためつけ、立花もストンピングの嵐だ。しかし、AKIRAはこれをしのぐと延髄斬りからDDTでついに脱出。征矢にタッチした。代わった征矢はまとめてで芦野&立花を蹴散らすと、立花にはアバランシュホールドだ。だが、立花はSTOで逆襲して芦野にタッチ。代わった芦野は串刺し式のエルボースマッシュから俵返し。さらにエルボースマッシュを連打していく。そんな芦野に征矢はスピアーで反撃するが、すぐにアンクルロックに捕まる。一度は逃れたものの、芦野はすぐに体勢を変えて足を掴む。だが、征矢も簡単には極めさせない。スープレックスで投げ飛ばされたものの、すぐにラリアットで逆襲してみせた。しかし、代わった立花が征矢を逃がさない。マウント状態でパンチを食らわし、串刺し攻撃へ。ここでAKIRAが入ってきて、征矢への攻撃を回避させる。そして、征矢のワイルドボンバーと自らは延髄斬りを放ってのサンドイッチ攻撃だ。立花を捕まえた征矢はブレーンバスターからワイルドボンバーへ。しかし、後頭部に一発放ったところで芦野に足を捕まえられて、続く一撃を放てない。これをなんとか振り切った征矢だが、その隙きに立花はレフェリーを盾にして防御。その瞬間に児玉、ドランクがリングに乱入! レフェリーが倒れているのをいいことに、リング上はたちまち無法地帯と化した。セコンドの岩石も飛び込んできて救出に入るが、構わずアンファン総出で滅多打ち。そして芦野はAKIRAを捕獲。そこに立花がハサミを持ち出して、髪の毛を切ろうとする暴挙に出た。これに怒りの征矢は力づくでリングに戻り、芦野&立花をワイルドボンバーで蹴散らす。そして、立花にデスバレーボムを食らわせると、すかさずAKIRAがムササビプレスを投下! 最後は征矢がワイルドボンバで立花を吹っ飛ばして、3カウントを奪ったのだった。

試合後、マイクを握った征矢は、「おい芦野! お前らはそんな汚えことばっかりしかできねえのか? お前、ベルトの次の挑戦者、誰もいねえだろう? 次はそのベルトに俺が挑戦させてもらう!」と宣言。芦野は「征矢、目覚ますのがおせえんだよ。やってやるよ、この野郎」と受諾。「ちょうど1カ月後だよ。3月14日、防衛戦決定だよ、この野郎!」と日にちまで指定して、征矢の挑戦を受けることを宣言したのだった。

芦野のコメント
「征矢、やっと目を覚ましたんじゃねえのか? でも、誰かにハッパかけられて、目を覚まして勝てると思ってんのか? いいよ3月14日、防衛戦やってやるよ。俺がやりたいと思ったからやってやるよ。もう一回タップさせてやるよ。次、俺に負けたら這い上がってこれねえぞ。どん底まで落として、プロレス人生終わりだよ。よく覚えとけ、征矢学!」

征矢&AKIRAのコメント
征矢 今回ばかりはAKIRAさんのおかげだ。目が覚めたっていう言い方はおかしいけど、軸が見えてきました。岩石しかり、AKIRAさんの思いやりと熱い気持ちが僕を動かしたんだ。これは本当に2人に感謝します。ありがとうございました。
AKIRA またこのリングで征矢と闘えるのがうれしかった。そしてこういうチャンピオンシップに挑戦してくれるこの気持ちを取り戻してくれたのがなおうれしい。俺は信じているから是非がんばってほしい。俺はなんでも手を貸すからね。なんでも言ってよ。
征矢 次のタイトルマッチまでサポートしてくれ。せっかく俺の心を動かしたんだから、サポートしてくれ。俺の中では確かに2人の存在は大きい。でも、もう一つ理由があんだよ。これプロレス界全体の話として言わせてくれ。他団体の話になるけど、全日本でKAIが三冠に挑戦した。新日本ではSANADAがIWGPに挑戦した。次、大日本でBJWに中之上が挑戦するんだろう? 全員挑戦者が元W-1。同じ仲間でそいつらががんばってんだよ。俺がやらなきゃ誰がやるんだよ。だからよ、俺は確かに野上さんと岩石の熱い気持ちは受け取った。それも理由だ。W-1を変えてくぞ。

<メインイベント WRESTLE-1 リザルトチャンピオンシップ 60 分 1 本勝負>
●【第 4 代王者】伊藤貴則
 21 分 52 秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
◯【挑戦者】黒潮“イケメン”二郎
※第 4 代王者・伊藤貴則、4 度目の防衛に失敗。黒潮“イケメン”二郎が第 5 代王者となる。
NEW ERA同士のリザルト王座戦。場内は挑戦者のイケメンに声援が集中する。そんな中、伊藤は威嚇するようにハイキック。これを避けたイケメンはすぐさま場外に退避し、呼吸を整える。しかし、リングに戻っても伊藤の重たいキックが待ち受ける。一発食らって奇声を放ったイケメンだが、足を取ってグラウンドに持ち込む。伊藤の反撃をなんとかかわし、鎌固めのような形で捕まえたが、足がロックされておらず不完全で逃げられてしまった。その後、伊藤にジャケットパンチを食らわしたものの、キックで反撃されて場外に逃げたイケメン。伊藤を焦らすかのように、なかなかリングに戻らない。これに怒った伊藤が追いかけて無理やりリングに戻すが、あざ笑うかのように場外に逃亡。そしてそれを追いかけた伊藤に気づかれないようにリングに戻ると、トペ・コンヒーロを放ってみせた。リングに戻ってきた伊藤の左腕を蹴り上げるイケメン。さらにジャケットパンチからミドルキックを食らわせる。だが、調子に乗ったところをパワースラムで切り返されてしまった。やりたい放題やられて怒り心頭の伊藤は、ロープ越しにイケメンを蹴り飛ばし、場外に落としてしまう。ダメージを負ってグロッキー状態のイケメンに伊藤はフライングニールキックだ。しかし、イケメンはコーナーに突っ込んできた伊藤にカウンターでミドルキックを左腕に食らわし、ロープを使ってさらにいためつける。続けてミサイルキックを放ったイケメンはコーナーでフランケンシュタイナーからイケメンカンガルークラッチ、そして腕十字に伊藤を捕まえる。しかし、伊藤はこれを逃れると場外に逃亡。すかさず追ってきてケプラーダを放とうとするイケメンの足を蹴り飛ばすと、続けて場外でのブレーンバスターだ。そしてリングに戻ると、フロッグスプラッシュを発射。しかし、イケメンはこれを自爆させると、両者キック合戦だ。だが、やはり打撃ではイケメンは分が悪い。伊藤にミドルキック、ニーリフトを食らってダウンしたイケメン。伊藤はコーナースプラッシュから串刺し式のニールキック、そして雪崩式のブレーンバスターを狙う。だが、イケメンはここで伊藤の左腕をキャッチ。リングのほうに落ちながらアームロックを極めると、動きの止まった伊藤にドロップキック。そしてイケメン落としの体勢だ。だが伊藤にこれを回避され、さらにフライングソーセージもキャッチされて後方に投げ飛ばされると、水面蹴りも被弾。伊藤の必殺のジャーマンの体勢に捕まった。だが、イケメンはこれを投げられながら後方で1回転して着地。しかし、伊藤も逃さないすぐにイケメンを捕まえてナイトライドからのPKだ。そして、伊藤はジャーマンの体勢に。ロープを掴んで投げられまいとするイケメンをロープを蹴って振り切り、ジャーマンスープレックス。しかし、ロープ際だったことが幸いし、イケメンはロープを掴んで3カウントを阻止。コーナーに上がった伊藤を這うようにして追いかけ、その足に必死にしがみつく。そしてエプロンからハイキックを食らわせると、三角飛び式のフランケンシュタイナーへ。伊藤に一度はコーナーで踏ん張れパワーボムで切り返されそうになるが、意地でフランケンシュタイナーを決めてみせた。そしてイケメン落としからトップロープを超える619、ミサイルキックで追撃。最後はムーンサルトプレスを2発連続で繰り出し、伊藤から3カウント! リザルト王座奪取に成功した。

イケメンのコメント
「じゃ~ん!(と言いながらベルトを見せびらかす)。正直、試合は覚えてねえ。序盤のハイキックで。ちょっとベルトを獲ったのでやりたいことがあるんですけど、これはW-1を活性化するためにできたベルトらしいんですけど、あんまり活性化してないので挑戦しました。まずベルトをイケメン色に変えさせていただきます。鏡が入るようにしたりとか。くだらないと思う方もいますけど、このベルトにはイケメンにしか挑戦させません。ケースバイケースで心はイケメンだなというのは許します。またハヤシさんとかに怒られるかもしれないけど、俺は盛り上げていきたいと思っていますので、楽しみにしていてください。フィニーッシュ!」

伊藤のコメント
「リザルトはずっと俺が持っていたのに……。これが今の自分の実力だと思っていますんで。最近NEW ERAに入って丸くなったとか、結果残せてないって言われてますけど、今日の結果を見ると本当にそうかもしれないです。自分も考えたほうがいいのかなとか。リーダーが言っていましたけど。まあUWAのベルトは持ってるんで全力を尽くしますけど、今日はあまりしゃべりたくないです」


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