[週刊ファイト12月07日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼井上譲二の『週刊ファイト』メモリアル 第25回
G・馬場 カネにまつわる話 新日プロの歴代社長との違いはここだ!
若手レスラーへの制裁やしつけとして、暴力をよしとしかなったジャイアント馬場さん。さらに、11月30日号で述べたように、新人に対しては自ら初歩的なマナーから教えていた。
このように昭和のマット界においては極めて常識人で業界の秩序を乱すこともなかった馬場さんだが、カネに対する執着心は人一倍、強いように見受けられた。
長年に渡って旧・全日プロのメインレフェリーを務めたジョー樋口氏(故人)が自身の引退セレモニーで馬場社長から受け取った祝儀袋にお金も目録も入っていなかったことは以前、お伝えした。
そのことを知って馬場さんに失望…「お金を入れないのならジョーさんに祝儀袋を渡す必要はなかった。それじゃ『世界最強タッグ』のフェイク賞金と同じじゃないか」と言ったファンもいたが、馬場さんは10万、20万のカネを出ししぶる人間ではない。
では、馬場さんはカラの祝儀袋であることを知らなかったのか?