木高イサミ大流血、大巨人石川修司登場～二転三転の裏切りゲームに観客魅せられた第五回魔界錬闘会〜魔界妖乱

　29日、噂のハイブリッド演目『第五回魔界錬闘会〜魔界妖乱〜』が新木場1stリングで上演。二転三転する裏切りのゲームに観客は茫然、「マジかよ～」という声も客席から聞かれるほど、魔界の世界に参加者全員が没頭。その裏切りゲームを体現する闘いが、陰陽師最強にして最高の男・安倍晴明軍と、平了率いる魔界少女拳のプロレスによる抗争という、最高にスリリングな新種のエンタメ公演は、第五回にして一つの完成形を提示した。実際それは、観客がいかに魔界の世界に入り込み、感情移入して見入ってしまっていたかが物語る。聖なるライブ空間を共有した幸運の入場者は、誰もがその圧倒的なストーリー展開に嵌まってしまったのではなかろうか。
　なるほど、タッグを組んだはずなのに、味方に裏切られ、それがまた・・・というプロレスの十八番（オハコ）が、かくも陰陽師の世界観で展開する魔界の抗争劇にピタリと符号することか。あらためてプロレス芸術の持つ、大衆感情操作を軸とした底なし沼の魅力を再発見する恐るべき魅惑の演目なのだ。
　第五回では前回から出演の木高イサミが怪しい色気を漂わせてスターパワーが爆発。プロレスのひとつの武器である流血戦という奥の手を使い、バッファローと壮絶なバトルを披露。毎回、プロレスファンも集えば、他の出演者の縁から等で初めてプロレスを生観戦する客も少なくない魔界錬闘会。ぽたぽた目の前で流れる流血は戦慄だったに違いない。
　また、石川修司が登場。大半の客は恐らく初めて動く”大巨人”を目撃したのではなかろうか。最後は花道からのロープ越しだからスプラッシュマウンテンではなく、投げっぱなしハイジャック・バックブリーカーを敢行。お客さんが目を丸くしたのは述べるまでもない。
　見たか！これが究極の魔界、プロレスリングなのだ。

■　第五回魔界錬闘会〜魔界妖乱〜
日時：8月29日（金）開場18:00 開始19:00
会場：新木場1stRING　観衆:302人（満員）
佐野直（雲霧仁左衛門）with木場博光（道三）、平了&邪魅（魔界少女拳）
藤田峰雄（慶次郎）「おいおい。楽しみにしてきたら。なんだこれ？えれー小物じゃねぇか！！おい！安成！！おれの相手はテメーしかいねーんだよ！！出てこい！！」
道三「なにを言ってんだ！！だれが小物だ！！」
二人がかりの攻撃も、藤田はスワントーンボム炸裂で勝利して勝ち誇るがそこに石川修司（朝比奈義秀）乱入＜第一死合＞
○藤田峰雄（前田慶次）
　松風（スワントーンボム）⇒片エビ固め
●佐野直（雲霧仁左衛門） with木場博光（道三）

＜第二死合＞
●バッファロー（猛牛魔）
　勇脚・斬⇒体固め
○木高イサミ（風魔小太郎）

現在の女子プロ界を牽引する双璧の女王・華名と志田光が選考されている魔界錬闘会。場外乱闘もド派手だ。
右端の乱闘仕切り係り兼、チョイ役や休憩時間に沢山パンフレットを売ったのはアイスリボンの235である。
プロレス知らない者が見ても唖然とする舞台だが、マニアが見てもアチコチに知った顔ぶれを発見できるのだ。
恋仲であるハズの円華が、虎炎ではなく鶴姫を斬る！この衝撃の結末には誰もが大ショック、客席がざわめいた。

＜第三死合＞
○丸山敦（虎炎、源九郎義経）、華名（巴御前）
　奪魂により吉野恵悟レフェリー（錬武官）が死合を止める
志田光（鶴姫）、●円華（越智安成）
再び登場した石川修司（朝比奈義秀）が虎炎を嬲り殺しに。一体どうなってしまうのか？to be continued…
平了「邪魅。最後の呪い唄を」、邪魅♪魔界が來たりて音を鳴らす
平「金神よ。われの祈りを受け止めよ。人の怒り、憎しみをこの地上に落とせ。そしてその情念に火をつけよ。炎をもやせ。呪をこめて。陰、滅、凶、悪、了、吉、命、陽。これ即ち魔界なり」
光（写真右）懐から魂を取り出す。「雲霧仁左衛門か・・あの化け物を抑え込むのにはまだ不足だけど、ないよりましかな・・」。その魂を喰らう。激しく痙攣する光。そして立ち上がる。
光（義秀）「魔界少女拳、安倍晴明・・きみたちだけじゃないってこと教えてあげるよ・・たっぷりね・・ふふふふ・・・ははははははは」