[ファイトクラブ]ブルックリン連戦:アスカら最高内容のNXT~全長6時間『サマースラム』裏のウラ

[週刊ファイト8月31日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ブルックリン連戦:アスカら最高内容のNXT~全長6時間『サマースラム』裏のウラ
 Photo by ジミー鈴木 text by タダシ☆タナカ
・終わりよければ全てよしブロック・レスナーがロマン・レインズにF5葬
・インド市場開拓の切り札ジンダー・マハルだが中邑真輔も作り込めず
・AJスタイルズ、ケビン・オーエンズ因縁対決レフェリーはシェインOmac
・日本公演など巡業の集大成!元シールズ対セザーロ&シェイマス熟練
・フィン・ベイラー勝利:べビーフェイスの光消してしまうブレイ・ワイアット
・PPV第1試合はRAW復帰のジョン・シナがバロン・コービン退治から

 日米の経済格差が如実で出ていたのは、『サマースラム』当日の日曜8月20日、ニューヨーク・タイムズがWWEをArts & Leisure欄で取り上げたと英語実況で触れられたことかも。アーティスト中邑真輔は日曜版が異常に分厚い芸術エンタメ欄にふさわしいとは思うが、視聴終了後慌ててネット検索した限りでは、ジンダー・マハルのインド進出の記事が、例によってトランプ大統領を絡めて発見できただけだ。但しブルックリンのバークレー・センターで土曜のNXTから始まり、月曜のRAW、火曜のSmackDownと4夜連続興行だから、経済効果含めて地元の話題であることは間違いない。デイリーニュースなんかは毎日ガンガン記事にしている。生活実感として『レッスルマニア』や『サマースラム』だとプロレスが一般の話題になるのだ。
 対してわが国はどうなのか? 医者や床屋などかかりつけの場所に行くと、「お盆休みなんかなかった。プロレス格闘技は興行のかき入れ時だから休めない」は仕方ないとして、 そこで話が終わる場合と、「そうか、G1とがかあるんでしたっけ?」と話が続く相手に分かれる。しかし、「もう終わったの?」が限界であって、「今はどの選手出ている」とか、「誰が優勝した」かまでは全くもって届いてないのだ。しかし、ニューヨークの街は、普通に一般人がブロック・レスナーはどうした、ナカムラがどうのと、冗談抜きで街角の話題に上っていたりする。米国らしい「先週見た映画『xxx』が面白かった」というのと同じ感覚なのだ。この違いは大きいのではないか?

■ WWEサマースラム
日時:8月20日(米国現地時間)
会場:ニューヨーク市 ブルックリン バークレー・センター

 前振りが長くなったが、『サマースラム』はダークマッチ含めて6時間近い長い興行、大男ばかりのフェイタル4 wayメインイベントが救った気がする。なにしろ、前夜のNXTからアメプロを追わざるを得ない記者にとっては、いくら日本設定に住所を変えたら、トイレのTOTOからブルーノートまで、やたら日本発の広告が入るようになったWWEネットワークでそのNXTも、PPV大会『サマースラム』も視聴できるようになったとはいえ、週末は東京での格闘技大会の取材もあるから、時間がまったく足りない。本当にアメプロを見ているなら、NXTの方が面白いに決まっていて、実際、有料記事としてはNXTがやはりダントツの内容だったと書かないとウソになろう。
 KENTAイタミ・ヒデオも良かったし、アスカ華名はエンバー・ムーンの攻撃の完璧なセールが凄すぎる。終了後の会場の湧き方を見て欲しい。おかげでエンバーが観客の目にはスーパースターに昇格だ。本稿執筆時点で、アスカが骨を折られて6週間ほどアウトというニュースも入ってきたが、強烈にフィジカルな試合でお客を夢中にさせるとはこのことだ。アスカはヒールなのに、客の感情移入がもの凄い。WWEの女子マッチ史上ベストの声も上がっている。
 もっともNXTの底力なのか、最後のボビー・ルード対ドリュー・マッキンタイアも女子に負けなかった。二人とも入場が凄かったし、ケツはアイリッシュのバクパイプ曲が耳に残るマッキンタイアの王座戴冠だったが、中継の最後は、カイル・オライリー&ボビー・フィッシュ、そしてアダム・コールのROH組が乱入! 今後は、マッキンタイアとアダム・コールが抗争していくのだろう。ボビー・ルードはRAWか、SmackDown Liveに転出するようだ。

 そういう凄いNXTの翌日に『サマースラム』となると、やはり途中でダレて眠たくなってしまう。日本語で発表する記事としては、中邑がどうしたと見出しにしなければいけないのだろうが、相手がジンダー・マハルだから仕方ないにせよ、はっきり言ってダメ試合であった。こんな凡戦を誉めて見出しにしていたら、アメプロをフォローしている専門媒体を名乗れない。
 本誌がケツに注目していたブロック・レスナーの王座戦のケツだが、文句を言ってきたメールが複数あった。仮にレスナーがUFCに行くとしても、早くて来年のことだ。この時期にWWE離脱はない、と。しかし・・・

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