CMLL-REINA『グランフェスタ』元井美貴MCシルエタx万喜なつみ!ビギニング交流戦

■ CMLL-REINAプレゼンツ「グランフェスタ」numero1
日時:6月4日 
会場:新木場1stRING 155人

<オープニングゲストアクト>
 オープニングには日本のそばのよさを音楽で伝えるユニットゆさそばがLIVEを披露した。今後もCMLL-REINAではオープニングで日本、そしてメキシコの文化を伝えるイベントを企画中。

●オープニング
 大会オープニングにはお天気キャスターとしておなじみ、元井美貴さんがエスコートMCとして登場。
「ブエノスノチェス(こんばんわ)、元井美貴です。私はルチャが大好きで、日本のプロレスも大好きで、両方のプロレスを盛り上げていきたいと思います!」と挨拶。シルエタを呼び込むと、スペンン語でインタビュー。そして、回答を日本語で訳した。
元井「今回は何回目の来日ですか?」
シルエタ「10回目の来日です」
元井「今日の試合への意気込みをきかせてください」
シルエタ「もう、試合への準備は完璧にできています。いつもと同じようにこのリングの上にメキシコのプロレスのよさを見せたい」
元井「最後に日本語でメッセージをお願いします」
シルエタ「みなさま、応援、よろしくお願いします」

<第1試合:Beginning提供試合 15分1本勝負>
○角田奈穂
 7分14秒、かわず落とし⇒片エビ固め
●五十嵐乃愛

 まず角田と五十嵐のビギニング提供試合からスタート。富山リングアナも従来と違い、スペイン語でのコールを織り交ぜルチャの雰囲気が充満する。レフェリーはアディオス玉川。まずは五十嵐が「よろしくお願いします」と元気よく握手。腕の取り合いから、角田がグラウンドで攻め立てる。
 これに対して五十嵐もフットスタンプの往復でお返し。スタンディングのナックル合戦から、五十嵐が逆さ押さえ込み。さらにボディアタックを繰り広げていく。これに対し、角田もグラウンドへ持ち込む。ここから一気にかわず落とし一発でフォールを奪い、オープニングを飾った。
 試合後、7日に誕生日を迎える五十嵐へのお誕生日ケーキをプレゼント。試合のダメージでふらふらになっていた五十嵐だがリングに戻るとうれし涙を見せた。

<第2試合:マノ・ア・マノ 20分1本勝負>
○小林香萌
 7分32秒、フィッシャーマンズスープレックスホールド
●関口登子

 メキシコ帰りの小林が第2試合に登場。腕の取り合いから首の取り合いへと一進一退の攻防を見せる。小林が側転からアームドラッグ。これに関口もアームドラッグでお返し。小林は逆エビに捕え、関口の動きを止めると、コーナーへぶつけ、顔面を踏みつけるなど、ルーダ的な動きを見せる。
 これに関口はドロップキックの連打で突破口を見せる。ナックル合戦から、小林が再びドロップキック。さらに逆片エビで絞り上げる。なんとかロープに逃れる関口。小林は背中へのドロップキックを放つ。関口も丸め込みを連打して流れを変えようとする。その後、エビ固め合戦の応酬となるもいずれもカウント2。
 小林は延髄蹴りから、ミサイルキックへ。さらにフィッシャーマンへとつないで3カウントを奪った。

<第3試合:覆面マニア提供試合 30分1本勝負>
ミステル・カカオ ○スペル・チノ
 16分9秒、体固め
EL920 ●ブライアン

 CMLL-REINAとは提携関係にある覆面MANIAからの提供試合。920とブライアンの新世代組と対するは、カカオ&チノのエースコンビ。まずはチノとブライアンの腕の取り合いからスタート。そしてカカオと920へ。ルチャのムーブを駆使する両者。カカオのスリーパーから、920はアームホイップ。ここでチノとブライアンへ。チノが払い腰。ブライアンはトップロープからのアームドラッグ。チノが場外へ転げ落ちる。その間にリング上は920がメリーゴーランド。
 カカオが場外に落ちる間に920とブライアンがダブルのトぺを狙うも、これは阻止される。そして場外戦を経て、チノがブライアンにキャメルクラッチからのエビ固め。カカオにつなぐと、スリーパーで痛め抜く。今度はチノがコーナーへぶつけていき、フィストドロップ。カカオがブライアンを捕らえると、つり天井固め。チノへつなぐ。チノとブライアンによるチョップ合戦も、チノがトレードマークの酒を吹きかける酔いどれ攻撃に。しかしブライアンはブレンバスターで反撃すると920にタッチ。ドロップキックをカカオに放つと、チノもまとめて、二人へのコルバタ。場外へ落ちるカカオとチノ。ここで920がトぺを決めると、チノもアディオス玉川を踏み台にしてのカンフーキック。ブライアンもトぺに続く。場外ダイブが次々と続く覆面MANIAの見せ所だ。
 混戦が続くなか、920がカカオをフェイスロックにとらえ、フライングネックブリーカー。ドロップキックでカカオを落とすと再び場外ダイブのプランチャ。しかしリングに戻るとカカオがアームドラッグから横十字固めで反撃。そしてアバランシュホールド。ここでチノにスイッチ。チノがリバースゴリースペシャルからカンフーキックでトドメを指した。

●休憩に入る前にCMLL-REINAインフォルマ(インフォメーション)を元井美貴さんが担当。以下の発表がされた。
 シルエタの所持していたCMLL-REINAインターナショナルJrに対して、返上の意思を示した。今後、CMLL-REINAのリングにて、日本人選手、並びにCMLL選手での決定戦が行われる。そして和製ルチャドーラオーディションの開催を発表。日本、そしてメキシコで活躍できるような選手を育成していくのが狙いだ。

<REINA&ビギニング交流戦 タッグマッチ60分1本勝負>
○真琴 清水ひかり
 11分53秒、人間風車固め
安納サオリ ●泰里(ひろり)

 安納&泰里のブルータッグはなかなかリング映えがよく、魅力的な雰囲気。一方の真琴は紫を基調とするおニューのコスチュームで登場だ。まずは真琴と泰里。真琴がタックルで飛ばすも、ニーをすかすと、泰里はドロップキック。さらにヘアホイップをねらうも真琴は着地。ならばと丸め込む。その後、安納を捕まえた真琴と清水はコーナーに押し込んでダブルの攻撃。さらに真琴は前蹴りを連打し、サーフボードへ。再び真琴と泰里へ。真琴がクルスフィックスに決めると、泰里は必死にロープへ。
 今度は清水が泰里へドロップキック。その後ナックル合戦では「なめるな」と胸を突き出す泰里。気持ちでは負けず。さらにドロップキックで押し込むも、清水に連発で返される。泰里はボディスラムから逆エビへ。がっちり腰を落とし、清水はもがきながらもなんとかロープへ。そして真琴と安納のからみでは、真琴のキックからのボディアタック。しかし安納も安納式四の字固めでお返し。さらにドラゴンスープレックスからフィッシャーマンへ。
 安納が泰里にタッチ。泰里がドロップキックからコーナードロップキック。さらにセカンドからのボディアタックへ。しかし、真琴も逆エビで反撃。そしてニーを落とす。真琴は前蹴りから、足一本でフォール。しかし安納のカットから泰里がドロップキックで反撃体勢、そしてダブルのカウンターキックから低空のダブルドロップキックを決めるブルーユニット。
 ここで泰里が真琴を追い込み、オクラホマロールもカウント2、さらに飛びつきの十時固めもカウント2。ここで真琴の人間風車固めを食うとWWニーの餌食に。さらにダメ押しの人間風車固めで勝負アリ。泰里の成長を確かめるような真琴との闘いは印象に残った。

<マノ・ア・マノ60分1本勝負>
○シルエタ
 12分53秒、体固め)
●万喜なつみ

 メインはいよいよCMLLよりシルエタの登場。その相手に選ばれたのは万喜なつみ。堂々、シングルでのメイン登場だ。シルエタの相手として、万喜はCMLL-REINA実行委員会から満場一致で推薦された。
 シルエタは黒のコスチュームで姿を現す。まずは試合開始から腕を取る万喜、シルエタも取り返すが側転で返す。シルエタもアームドラッグでやり返す。シルエタの動きをかわした万喜はブリッジで抜ける。ドロップキックを交わしたシルエタはロープに振るも、側転で返した万喜がドロップキックを連打。シルエタもサイドバスターで返す。そしてサーフボードへ。シルエタはここからヘア投げを連打。ルーダとしての迫力を見せはじめる。そしてコーナーに追い込み、顔面踏み付けへ。
 さらに正面の側でも顔面を踏みつけるシルエタ、ここから逆エビ固めへ絞り込む。万喜が耐える。今度はキャメルに捉えるシルエタ。ここでトラースキックから、ロープへ張りつけ万喜を捕まえると顔面を踏みつける。しかしこれを振り切った万喜がドロップキックからクリスト。さらにはジャックナイフ固めへ。しかしシルエタもコーナーへ振り返すと、万喜を宙吊りに。宙吊り状態の万喜にドロップキック。さらにグラウンド式のメキシカンストレッチ。追い込まれた万喜だが、スタンディングでのチョップ合戦。ここから万喜がドロップキック。さらに4連発で決めると、続けてトップロープからのボディアタック。
 ジャーマンを狙う万喜だがシルエタもネックブリーカーで返す。シルエタは両腕を取るとバックドロップホールド。そして吊り天井へ捕らえる。シルエタは三角飛びでの攻撃を狙うも万喜は追撃式のドロップキックで場外へ落とす。そして場外ダイブのプランチャ。リングに戻ると、万喜がネックスクリューを見せるもカウント2.5。追い込みを見せた万喜だが、シルエタはドロップキックで反撃すると、ムーンサルトで堂々、フィニッシュを奪った。

勝利者のシルエタに元井さんがインタビュー。
「応援ありがとうございます。久々に日本で闘うことができて、よかったです。万喜とははじめて顔合わせて、とてもいい選手でした。戦えてよかったと思います。また次の機会に試合をしたい。そしてこの新木場は特別な場所、またここで試合をしたい」
と答えたシルエタ。最後は「ビバメヒコ!」の合唱で記念すべき1回目の興行は幕を閉じた。今後も月イチのペースでCMLLよりルチャドーラを招へいし、日本とメキシコの友好をつなぐようなイベントを目指していく。

試合後のシルエタコメント。
ーー試合を振り返って
「試合はよかったと思うけど、万喜選手はこれまで経験したことないタイプの相手だったと思います。なので、自分はルーダに徹した試合で行いました。だからあまり飛ぶことはありませんでした」
ーー今後日本で行いたいことは?
「そうですね、今回は10回目の来日になるんですけど、今後ももっともっと日本で試合をしたい。15回でも20回でも日本に来て試合したいですね」