ジュニアの季節佳境へ。6・3代々木決戦直前に問題点を総括!

 術後良好な柴田が「明日のジョー」のアニメを2まで全話視聴したことを日記「REAL TALK」で知らせる一方、リング上は5・29後楽園を終え、ベストオブスーパージュニアも佳境に突入。
 6・1名古屋でのリーグ戦最終戦を遺したBリーグは全員が同点で並ぶ混戦。5・31大阪での最終戦を遺すAリーグでは、本誌予想、マーティ・スカルの決定戦進出が消えた。最後のスーパージュニアを全敗で終えるライガー戦を遺すタイチが10点となるだろうが、ヒロム、オスプレイいずれかの勝者、8点で追うリー、リコシェと決定戦となる。

 6・3代々木での決勝戦を前に俄然盛り上がるジュニアの季節というところだが、実はここまで地方興行でメーンを締めてきたのは内藤率いるL.I.Jと、代役の小島が助監督で参加するタグチジャパンによる8人タッグ。
 メーンイベンター棚橋の負傷欠場は本来大事件なはずだが、それさえもネタに昇華できるのが今の内藤人気のスゴさ。ジュニアの死闘よりも、内藤によるインターコンチベルト破壊、王座封印(6・11大阪で自分が勝てば封印といっても、空証文ではあるが)への流れ加速、「挑戦者にふさわしいのはライガーじゃないの?」といった一連の言動の方がメディアで多く取りあげられるのが現実。
 話題的に興味を引いたのは、先輩であるタイチが、イビッていたヒロムの過去をイジッたやりとりぐらいか。

 もっとも後楽園から地方までと追っかけるコアなファンはともかく、たまに地元に来るプロレスを生で観るだけのライトユーザーにしてみれば、メーンイベンターの「格」みたいなのはどうでもいい話。
 ジュニアのリーグ戦はそれはそれで楽しんで、最後は「ブエナスノ~チェ~~~ス」で始まる内藤の音頭で「あっせんなよ」「デ・ハポン」とみんなで叫ぶのが楽しみであるのは動かせない事実だ。
 それが解っているからこそ、辛うじて高崎の試合後にヒロムが神妙な面持ちで「ふがいない」と自省してしまう訳だが、本来であれば地方であってもジュニアのリーグ戦をメーンにもってくるような施策が必要なはず。プロ野球で地方開催ゲームだからと、順位を気にせず観る人はそうはいない。

 もちろん、どっちが勝つか解らないといった一過性の勝負論にもたれかかるべきという訳ではない。
 プロレスのリーグ戦で「全員が同点で並んでいます! 」にどれほどライトユーザーの関心を牽く力があるか疑問だからだ。

 記者含め、当たり前のようにジュニア戦士の場外への大技を観ているが、いずれも一歩間違えば大事故になりかねない攻撃であることは、本間、柴田の負傷を思えば誰にでも解る。
 それが何気なく消費され、「あっせんなよ」の下に位置付けられるのはいかにも勿体なく思える。鈴木軍にしたって、乱入や反則をするのであれば「なんで俺達がメーンじゃないんだ」とごねる方向付けがあってもいい。
 かつてのように試合ごとに長いマイクアピールも興醒めだが、個々のレスラーが数万人に発信できるメディアでもある時代、試合前にはSNSで勝つか負けるか以外の部分でドンドン煽って興味を引かせることも可能。
 
 プ女子声優である上坂すみれが「レスラーの魅力は中間管理職の悲哀」と、喝破していたが、観る側に楽しみ方を委ねている段階ではWWE追撃はおぼつかない。
 代々木、名古屋、大阪のチケットの売れ行きは好調だから今が正解というのではなく、内藤が目指すように地方の大会場を満員にするためには、「勝負論を超えたドラマの提供と、その過程を楽しませる工夫」が必要であり、それによって本誌でも再三説く「長期的に安定したコアなユーザー」「オトナの観客」の拡大が見込めるのではないかと思う次第だ。

■ 鉄拳7 Presents 新日本プロレスBEST OF THE SUPER Jr.24
日時:5月23日(火) 17:30開場 18:30開始
会場:栃木・栃木市総合運動公園体育館
観衆:641人
<第3試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Aブロック公式戦>
(1勝3敗=2点)
●TAKAみちのく
 8分52秒  クロスフェースチキンウィング
〇マーティ-・スカル

<第4試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Aブロック公式戦>
(0勝4敗=0点)
●獣神サンダーライガー
 10分10秒  オスカッター⇒片エビ固め
〇ウィル・オスプレイ
(3勝1敗=6点)

<第6試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Aブロック公式戦>
(2勝2敗=4点)
●タイチ
 14分13秒  TIME BOMB⇒片エビ固め
〇高橋ヒロム
(2勝2敗=4点)

<第7試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Aブロック公式戦>
(2勝2敗=4点)
●リコシェ
 13分07秒 パタダス・アル・ペチョ⇒エビ固め
〇ドラゴン・リー
(3勝1敗=6点)

<第8試合 30分1本勝負>
KUSHIDA 田口隆祐 ジュース・ロビンソン ●小島聡
 13分36秒  デスティーノ⇒片エビ固め
BUSHI “キング・オブ・ダークネス”EVIL SANADA 〇内藤哲也


■ 鉄拳7 Presents 新日本プロレスBEST OF THE SUPER Jr.24
日時:5月25日(木) 18:00開場 19:00開始
会場:石川・小松市末広体育館(義経アリーナ)
観衆:1994人

<第3試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Bブロック公式戦>
(2勝2敗=4点)
●タイガーマスク
 8分42秒  ディープインパクト⇒片エビ固め
〇金丸義信
(3勝1敗=6点)

<第4試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Bブロック公式戦>
(2勝2敗=4点)
〇ボラドール・ジュニア
 8分03秒  フライ・エスコルピオン⇒片エビ固め
●エル・デスペラード
(3勝1敗=6点)

<第6試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Bブロック公式戦>
(2勝2敗=4点)
●田口隆祐
 9分25秒  エムエックス⇒片エビ固め
〇BUSHI
(1勝3敗=2点)

<第7試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Bブロック公式戦>
(1勝3敗=2点)
●KUSHIDA
 14分44秒  ミッドナイトドライバー⇒片エビ固め
〇ACH
(2勝2敗=4点)

<第8試合 30分1本勝負>
ドラゴン・リー 獣神サンダーライガー ジュース・ロビンソン ●小島聡
 12分40秒  デスティーノ⇒片エビ固め
高橋ヒロム “キング・オブ・ダークネス”EVIL SANADA 〇内藤哲也


■ 鉄拳7 Presents 新日本プロレスBEST OF THE SUPER Jr.24
日時:5月26日(金) 17:30開場 18:30開始
会場:長野・長野運動公園総合体育館
観衆:913人

<第3試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Aブロック公式戦>
(3勝2敗=6点)
〇タイチ
 9分25秒  タイチ式外道クラッチ
●マーティー・スカル
(3勝2敗=6点)

<第4試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Aブロック公式戦>
(0勝5敗=0点)
獣神サンダー・ライガー
 9分04秒  キングスランディング⇒片エビ固め
リコシェ
(3勝2敗=6点)

<第6試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Aブロック公式戦>
(1勝4敗=2点)
TAKAみちのく
 9分25秒  TIME BOMB⇒片エビ固め
高橋ヒロム
(3勝2敗=6点)

<第7試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Aブロック公式戦>
(3勝2敗=6点)
ドラゴン・リー
 10分05秒  オスカッター⇒エビ固め
ウィル・オスプレイ
(4勝1敗=8点)

<第8試合 30分1本勝負>
●KUSHIDA 田口隆祐 ジュース・ロビンソン 小島聡
 13分00秒  エムエックス⇒片エビ固め
〇BUSHI “キング・オブ・ダークネス”EVIL SANADA 内藤哲也


■ 鉄拳7 Presents 新日本プロレスBEST OF THE SUPER Jr.24
日時:5月27日(土) 17:00開場 18:00開始
会場:茨城・つくばカピオ アリーナ
観衆:1213人

<第3試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Bブロック公式戦>
(3勝2敗=6点)
ACH
 9分56秒  ミッドナイトドライバー⇒片エビ固め
エル・デスペラード
(3勝2敗=6点)

<第4試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Bブロック公式戦>
(2勝3敗=4点)
ボラドール・ジュニア
 10分53秒  エムエックス⇒エビ固め
BUSHI
(2勝3敗=4点)

<第6試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Bブロック公式戦>
(2勝3敗=4点)
タイガーマスク
 9分29秒  オーマイ&ガーアンクル
田口隆祐
(3勝2敗=6点)

<第7試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Bブロック公式戦>
(2勝3敗=4点)
KUSHIDA
 13分17秒  バックトゥザフューチャー
金丸義信
(3勝2敗=6点)

<第8試合 30分1本勝負>
ドラゴン・リー リコシェ ジュース・ロビンソン ●小島聡
 12分02秒  デスティーノ⇒片エビ固め
高橋 ヒロム “キング・オブ・ダークネス”EVIL SANADA 〇内藤哲也


■ 鉄拳7 Presents 新日本プロレスBEST OF THE SUPER Jr.24
日時:5月28日(日) 14:00開場 15:00開始
会場:群馬・ニューサンピア高崎
観衆:1375人(満員)

<第3試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Aブロック公式戦>
(4勝2敗=8点)
リコシェ
 7分41秒  ベナドリラー⇒エビ固め
TAKAみちのく
(1勝5敗=2点)

<第4試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Aブロック公式戦>
(0勝6敗=0点)
獣神サンダー・ライガー
 7分54秒  ダイビングフットスタンプ⇒片エビ固め
ドラゴン・リー
(4勝2敗=8点)

<第6試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Aブロック公式戦>
(4勝2敗=8点)
ウィル・オスプレイ
 10分08秒  タイチ式ラストライド⇒エビ固め
タイチ
(4勝2敗=8点)

<第7試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Aブロック公式戦>
(3勝3敗=6点)
マーティー・スカル
 13分07秒  TIME BOMB⇒体固め
高橋 ヒロム
(4勝2敗=8点)

<第8試合 30分1本勝負>
KUSHIDA 田口隆祐 ●ジュース・ロビンソン 小島聡
 13分30秒  EVIL⇒体固め
BUSHI 〇“キング・オブ・ダークネス”EVIL SANADA 内藤哲也


■ 鉄拳7 Presents 新日本プロレスBEST OF THE SUPER Jr.24
日時:5月29日(月) 17:30開場 18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1311人

<第5試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Bブロック公式戦>
(3勝3敗=6点)
〇タイガーマスク
 10分20秒  タイガースープレックスホールド
●エル・デスペラード
(3勝3敗=6点)

<第6試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Bブロック公式戦>
(3勝3敗=6点)
BUSHI
 9分27秒  MX⇒片エビ固め
金丸 義信
(3勝3敗=6点)

<第7試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Bブロック公式戦>
(3勝3敗=6点)
ボラドール・ジュニア
 12分02秒  雪崩式フランケンシュタイナー⇒片エビ固め
ACH
(3勝3敗=6点)

<第8試合 30分1本勝負「BEST OF THE SUPER Jr.24」Bブロック公式戦>
(3勝3敗=6点)
田口隆祐
 22分53秒  バックトゥザフューチャー⇒エビ固め
KUSHIDA
(3勝3敗=6点)

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