元王者アンソニー・ペティス、UFC 213でライト級復帰!

(写真)初期UFCのトーナメントで連覇したホイス・グレイシーとのツーショットをアップしたペティス(右)。Legend!!!(レジェンドだ!!!)と書いた。Photo from twitter of Anthony Pettis‏@Showtimepettis 

かつて秘技「三角跳び蹴り」をベンソン・ヘンダーソンを叩き込んでWEC王座を奪い、UFCでもベンヘンに腕十字で一本勝ちしてライト級王者となった“天才・変則ストライカー”アンソニー・ペティスがライト級に戻ってくる! 本来の階級で再び天才ぶりを発揮できるか?

文:稲垣 收

ペティスは2010年12月に行われたWEC最後の大会で、同団体のライト級王者ベンソン・ヘンダーソンと大激闘を繰り広げ、最終ラウンドに金網にジャンプし、金網を蹴ってベンヘンにハイキックを叩き込んでダウンさせ、同王座を奪取した。

この技は空手で秘技とされる「三角飛び蹴り」だ。アメリカでは「ニンジャ・キック」と呼ばれ、このシーンの動画はyoutubeなどで何十万回も視聴されている。

その後、WECがUFCに吸収合併されると、UFCに移籍したペティスは、先にUFCライト級王者となったベンヘンと再戦し、今度は腕ひしぎ十字固めで1R一本勝ちしてUFCでも王者となった。

そしてギルバート・メレンデスを相手に初防衛に成功したが、2015年3月のUFC 185でハファエル・ドスアンジョスに敗れて王座陥落。その後はDREAMで活躍したエディー・アルバレスや、“ブラジルの超人ストライカー”エドソン・バルボーザにも敗れ、階級をフェザー級に落とした。

フェザー級ではシャールズ・オリヴェイラに一本勝ちしたものの、昨年12月のUFC206ではマックス・ホロウェイに、まさかのTKOで敗れてしまった。ペティスがKOしたのは、これがキャリア初である。

そして今回、本来の階級で再起をはかるべく、7月8日(現地時間)にラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC213でライト級に戻し、ベテランの寝ワザ師、ジム・ミラーと対戦することになったのだ。

ミラーは、ここ4戦で3勝し、元PRIDEライト級王者・五味隆典にもTKO勝ちしている。

ここ5戦で1勝4敗のペティスにとって、まさに正念場の一戦だ。

2012年の日本大会でジョー・ローザンをハイキックでKOし、ベンヘン、メレンデスらに連覇していた時のような、“神がかった強さ”を再び取り戻すことができるのか?

▼paypal電子書籍ジャーナル最新刊!銀行振込み対応!999円ファイトクラブ会員主要記事読めます
週刊ファイト5月4日号 阿部四郎パンクラスUFCスミス藤波45ベイダー虎リアルジャパン