2017年1月3日『巌流島』舞浜アンフィシアターにて
居合パンチャー 町田光選手が出場し、勝利を果たした。
それにより、町田光選手はキック界だけではなく、格闘技界全体で注目を集める存在になったのではないだろうか。
更に 2・12「KNOCK OUT vol.1」の出場も決まった事から、一気に格闘技界のトップ戦線に駆け上る、ビッグチャンスが巡って来ているのが現状だ。
町田光ほど個性的なキックボクサーは稀である。
プロ格闘技の世界では、競技化が進む中で戦術にも定石やトレンドが生まれ、全体的に似た様なファイトスタイルに傾倒して行くものだ。
そうして、次第に「個性」や「遊び」が削ぎ落とされて、マンネリ化につながる。
しかし、町田光選手は違う。
彼はキックボクシングと言うシビアな競技の世界の中で、「個性」と「遊び」を残しながら、しっかりと結果を残している。
私が町田選手に注目する様になったきっかけは、REBELS(レベルス)のYouTubeチャンネルにアップされていた、あるPVを見た時だった。
この映像の中で語られている
『キックボクシングって まだ完成していないと思う。これからどんどん新しい技とか動きとか出て来ると思う。』
という価値観には心底シビれたモノであった。
そこから、「居合パンチ」「天上天下」「華炎」「土竜突き」など、様々なオリジナルムーブや必殺技が生まれている。
1月20日に TOKYO MX で放送された「KNOCK OUT」の番組では、町田光の必殺技が特集された。
【”居合いパンチャー”町田光の必殺技特集】
http://www.knockout.co.jp/news/news/20170119_mx-2/
なんと「KNOCK OUT vol.1」へ向けた特集の中で、那須川天心に継ぐ2番目に取り上げられたのだ。
それは、彼の持つ「個性」と「遊び」があるからこそである。
そして、番組の中で興味深かったのは、那須川天心選手が少年時代に、町田選手の刀を抜くオリジナルムーブを真似している試合映像が流れた事だ。
子供が真似したくなるというのは、世間一般にも響くポテンシャルを秘めている表れであると推測する。
そんな未来の可能性をたっぷりと秘めた町田光選手は、昨年30歳までにキックボクシングだけで食べて行けなければ「引退」すると宣言した。
それからと言うもの、クラウドファウンディングを成功させ、オリジナルPVを作成して世界へ発信するなど、現状を打破すべく必死にもがいていた。
【侍キックボクサー町田光を福生市から世界へ発信!三ヶ国語PVの制作に挑戦!】
https://camp-fire.jp/projects/view/7146
【キックボクサー・町田光プロモーションビデオ 〜弱者の反逆〜】
https://www.youtube.com/watch?v=mTBKvuXF7Tw
そんな中、格闘家としての転機となるであろう、1.3「巌流島」への出場が決定し、「KNOCK OUT」出場も決定したのだ。
【KNOCK OUT 公式HP】
(vol.1 対戦カード)
http://www.knockout.co.jp/event/knock-out-vol-1/
(町田光 プロフィール)
http://www.knockout.co.jp/fighter/light/machida/
「KNOCK OUT」は新日本プロレスをV字回復させたブシロードが手掛けており、選手によるチケットの手売りは禁止し、選手がキックボクシングだけで食べて行ける環境を作る事をコンセプトに掲げている。
このタイミングで、この様なイベントが立ち上がるとは、何という強運の持ち主だろう。
ここで連勝を重ねて、活躍する事が出来れば、当然「引退」も撤回されるであろう。
だからこそ、2.12「KNOCK OUT」は、町田選手が現役を続行する為にも、絶対に落とせない一戦となる。
いや、今後の町田光選手の試合は、何一つとして落とせない勝負の連続となるのだ。
今こそ『格闘技で世界を変える』とき!!
[巌流島デザイナー&ファイトクリエイター ] 伊藤三世
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