ジョン・チョンソンTKO勝利!田中路教は無念!UFCファイトナイト・ヒューストン!


(C)Photo Courtesy of UFC

 2月4日(現地時間)にテキサス州ヒューストンで『UFC Fight Night 103: Rodriguez vs. Penn』が開催された。
 今大会のメインイベントでは、2013年8月に当時フェザー級王者だったジョゼ・アルドとタイトルマッチを戦って破れて以来、兵役を務めていた“ザ・コリアン・ゾンビ”ことジョン・チョンソン(大韓民国13勝4敗)がオクタゴンに復帰し、同級ランキング9位のデニス・バミューデス(アメリカ17勝5敗)を戦う。対戦相手のバミューデスは2016年2月に川尻達也を下し、8月にはホニー・ジェイソンを倒して現在2連勝中と、再びフェザー級のタイトル争いへと加わるためにも、この試合を落とすことはできない状況だ。
 試合は序盤こそ動きが硬かったジョンはパンチを受けたものの、2分を過ぎたところでバミューデスの左フックに合わせた右アッパーが相手の顎をとらえ、さらにバミューデスが崩れたところを一気にたたみ掛け、そのままKOでの勝利となった。
ジョン・チョンソン
「このリングに上がって“これこそ本物だ、本物のオクタゴンだ”と感じました。右のパンチをもらったことは覚えていません。欠場中はレスリングとフットワークを集中的に練習したのですが、フットワークは試合ではうまくいきませんでした(笑)。最後のアッパーは狙っていたわけでなく、自然に出たものです。私を支えて下さった方々にお礼を言いたいと思います。現在の韓国の状態は決してよくありませんが、皆さん、強く、そして力を合わせて暮らしましょう」

 また、プレリムカードでは日本人バンタム級ファイターの田中路教(神奈川11勝2敗)が、新鋭リカルド・ラモス(ブラジル9勝1敗)と対戦した。3ラウンドに渡り、持ち前の豊富な運動量を見せた田中でしたが、1ラウンド中盤過ぎにカウンターの右でノックダウンを奪われた後、一進一退の攻防を繰り広げたものの、決定的なシーンを作ることができずにユナニマス判定でリカルド・ラモスが判定勝ちした。

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■ UFC Fight Night 104: Bermudez vs. Korean Zombie
日時:2017年2月4日
場所:アメリカ・テキサス州ヒューストン

<フェザー級/5分5R>
○ジョン・チャンソン(韓国)
 1R 2分49秒 KO
●デニス・バミューデス(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
○フェリス・ヘリッグ(米国)
 判定 3-0
●アレクサ・グラッソ(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
○ジェイムス・ヴィック(米国)
 3R 0分49秒 ダースチョーク
●アベル・トルヒーヨ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
○ヴォルカン・オズデミア(スイス)
 判定 2-1
●オヴィンス・サンプルー(米国) 

<ヘビー級/5分3R>
○マルセル・フォーチュナ(米国)
 1R 3分10秒 KO
●アンソニー・ハミルトン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
○ジェシカ・アンドラジ(ブラジル)
 判定 3-0
●アンジェラ・ヒル(米国)

プレリムカード
<バンタム級/5分3R>
○ヒカルド・ラモス(ブラジル) 
 判定 3-0
●田中 路教(日本)

電子書籍版は週刊ファイト2月16日号オカダみのる札幌達人熱狂JWP泉田純アンデウソン天龍豆まきに収録されました。

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