(C)CMLL 丸坊主になるポルキー
(C)CMLL エル・ブラソさんを追悼
2013年10月15日、エル・ブラソさんが若くしてお亡くなりになった。その為、2013年10月18日に行なわれたメキシコの２大メジャー団体CMLLとAAAがビッグマッチで追悼及び、そのゆかりの選手が力を出しつくした。
まず、CMLLの金曜日アレナ・メヒコ定期戦では、エル・ブラソさんの弟であるスーパー・ポルキー（ブラソ・デ・プラタ）が、レイ・エスコルピオンとカベジェラ戦（敗者、髪切りマッチ）、しかもオープン・フィンガー・グローブをつけた総合的なルールで行なったのだった。
この両者、現在、抗争中なのだが、スーパー・ポルキーは、かつて日本のDEEPにおいて、本物のMMAマッチも行なっている（2003年5月）。対戦相手は矢野卓見で、ポルキーは入場から激しいダンスで登場し、会場を沸かせていた。試合は、矢野を押しつぶす展開など見せ場を作ったものの、最後は足関節で敗れたが、これだけプロレスで実績をもつ選手が、まったく別ジャンルの総合格闘技に40歳を過ぎて挑戦し、ファンの声援を一身に浴びたというだけで称賛されるべきだろう。そうした経験もある為、このような特殊ルールで行なわれた試合だったが、劣勢の父親を助けるべくポルキーの息子であるマキシモが乱入してしまった為、ポルキーの反則負けとなってしまった。
潔く、丸坊主にされたポルキーは、胸を張ってエル・ブラソさんの遺影を掲げ、皆で追悼を捧げた。この感動的なシーンに会場からも大歓声であった。敗れたとはいえ、この想いはエル・ブラソさんに届いただろう。
■ CMLLアレナ・メヒコ定期戦
日時：10月18日
場所：メキシコ・アレナメヒコ
＜タッグマッチ＞
○タマ・トンガ、テレブレ
2-1
●ルーシュ、ラ・マスカラ
＜カベジェラ・コントラ・カベジェラ＞
○レイ・エスコルピオン
反則
●スーパー・ポルキー
(C)AAA
また同日には、AAAの創始者アントニオ・ペーニャさん追悼興行である「エロエス・インモルタレス」も開催された。こちらでは、エル・ブラソさんの甥にあたり、ポルキーの息子であるサイコ・クラウンが、現AAAヘビー級王者のエル・テハノJRに挑戦した。現在、ゾンビ・ピエロユニット、サイコ・サーカスのリーダーとして活躍しているサイコ・クラウン。タッグタイトルは総なめにしているが、今度はシングル王座に照準を絞ってきた。しかし、現王者であるエル・テハノJRも、長くAAAヘビー級戦線のトップであったエル・メシアスを下し、現在、AAAの顔的な存在。前哨戦ではサイコ・クラウンが一歩リードしていたのだが、やはり本番ではエル・テハノJRが最後は勝利し、惜しくもサイコ・クラウンは王座を逃がしてしまったものの、王者に肉薄した実績は高く評価されるだろう。
そして、この大会のメインであるアントニオ・ペーニャ杯は、予選を勝ち上がってきたラ・パルカ、イホ・デル・ファンタズマ（CMLLより移籍）、チェスマン、フェニックスで争われたが、ラ・パルカが優勝を果たした。アントニオ・ページャさんは、WWEの様な特徴のあるキャラクター、ギミックをどんどん考えだし、それがAAA成功の大きな要因となっている。その中でも、特に秀作と言われているのが、この骸骨男、ラ・パルカと言われているが、そのラ・パルカラがアントニオ・ペーニャ杯を手にしたという事は感慨深いものだ。
■ AAA アントニオ・ペーニャ追悼興行「エロエス・インモルタレス」
日時：10月18日
場所：メキシコ・プエブラ州プエブラ
＜アントニオ・ペーニャ杯決勝＞
優勝 ラ・パルカ
イホ・デル・ファンタズマ、チェスマン、フェニックス
＜AAAヘビー王座タイトルマッチ＞
○エル・テハノJR
ピンフォール
●サイコ・クラウン
電子書籍版はマット界舞台裏10月31日号日本UFC大晦日仙女新星重鎮長南亮引退DEEP大阪王座価値に掲載されました。
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