WINDY新王者誕生。30kg級トーナメントは最多11人がエントリー

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 8月11日(日)東京・大森ゴールドジムにて、WINDY Super Fight主催興行「Muay Thai WINDY Super Fight vol.14」(以下WINDY)が開催された。今大会では、35kg級王座を保持する、星野梨衣智(LEGENDジム)が防衛戦を行うほかは、王座が空位となった。
 ジュニア育成に積極的なWINDYは、最近では積極的にタイ遠征を行っている。タイへつながる数少ない大会として注目を浴びているWINDYが炎天下の中で行われた。トーナメント開催中、1時間半近くに渡り停電(後に、この停電は大田区の一部の区域で起こっていたと判明)に見舞われるという前代未聞のアクシデントが発生。その間、会場となっている大森ゴールドジムでは冷房が停止してしまい、蒸し風呂状態となってしまった。
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20kg曽我流生(左)、25kg谷津陽之(右)
 20kg級では、勝ち上がった曽我流生(新興ムエタイジム)と片岡雷斗(FLAT UP)とで空位の王座を争うこととなり、曽我が勝利し新王者となった。
 ”小さなムエタイツインズ”谷津晴之・陽之兄弟(共に新興ムエタイジム)が揃って25kg級トーナメントに参戦。弟・晴之は初戦を勝ち抜くも、棄権を申し入れたため、トーナメントから姿を消すこととなった。 
 一方の兄・陽之はシードからの参戦で、シード下から勝ち上がった吉成士門(サクシード)と対戦。判定で谷津が勝利し、決勝戦へ。谷津同様、シードからの参戦で勝ち上がった、井手翔太(韓道場)と王座を争うこととなった。結果、谷津が判定で勝利し、新王者となったと同時に、かつて保持していた同級王座に返り咲いた。
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30kg大野温喜(左)、35kg安本晴翔(右)
 WINDY内では激戦区とされている30kg級が最もエントリーが多く、11人がエントリー。関東と中部・関西地区のエントリーが半々の割合となり、地区対抗戦の意味合いを含めたトーナメントでもあった。この階級を制した大野温喜(LEGENDジム)は、シード下からの出場で、4戦勝ち抜いてのトーナメント制覇となった。一日で4試合こなすことは、想像以上に大変なことで、各地区が入り混じった中で勝ち残ったことは大きな自信につながるはずだ。
 35kg級では、MAジュニアやM-1、NJKF、WINDYと、各団体を渡り歩いてはベルトを獲り続けてきている安本晴翔(橋本道場)がエントリー。順当に勝ち上がり、決勝に駒を進め、王者である星野梨衣智(LEGENDジム)とタイトルマッチで王座を争うこととなった。結果、安本が勝利し、25kg、30kgに続いてWINDY3階級制覇を達成した。
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40kg級大崎孔稀(左)、45kg級原田海舟(右)
 40kg級では大崎孔稀(OISHI GYM)、45kg級では原田海舟(烈拳會)が王者となり、中部・関西地区へ揃ってベルトをもたらした。
 結果として、関東地区と中部・関西地区とで、均等に王者が出揃う結果となった。中部・関西地区のジュニアのレベルが底上げされた結果でもあった。
 今年3月の横浜大会では、関西地区からの参戦が目立ち、今大会では前回大会の流れを汲むかのように、トーナメント・ワンマッチ含め、関西地区からのエントリーが多く見受けられた。関東より西の地区からの参戦が目立つようになったことで、よりハイレベルな大会へとステップアップしていった。今後、WINDYでは各方面からのエントリーの増加が予想されるため、より全国に近い大会となりそうだ。 
 WINDYでは、初参加でも王座が狙える上に、タイにつながる道が備わっているため、ジュニア達の秘めたる可能性を最大限に引き出せる格好の舞台となるのではないだろうか。
WINDY各階級の王者は下記のとおり。
20kg 曽我流生(新興ムエタイジム)
25kg 谷津陽之(新興ムエタイジム)
30kg 大野温喜(LEGENDジム)
35kg 安本晴翔(橋本道場)
40kg 大崎孔稀(OISHI GYM)
45kg 原田海舟(烈拳會)