7月WOWOWで没後40年ブルース・リー特集放送中 眞鍋嶽山先生の詠春拳シリーズ絶賛発売中

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眞鍋嶽山 眞傳 詠春拳教本 第6号
詠春拳教本by眞鍋嶽山
 ブルース・リー没後40周年、現在WOWOWにて主演作品が放送中だが、1本2012年制作のドキュメンタリー作品がある。SpikeTVが資金を出してTV放送された『I Am Bruce Lee』だ。そういった制作の関連と、時代の変化に合わせてこの作品にはUFCのディナ・ホワイト社長や、ステファン・ボナー、ベトナム系のカン・リー、ジョン・ジョーンズなどが登場、「総合格闘技の父」として捉える視点の内容であった。

 もちろん、またもジーン・ラベルが出て来て、「ブルース・リーが総合格闘技の父というなら、俺は祖父だ!」と、リーと絡むアクション場面のクリップまじえて語る場面は笑うしかない。もとっとも、ブルース・リーの回顧番組などごまんと数あるが、今回のはデジタル操作でより編集が緻密になっているので、カット割りが素晴らしく、さすがに2012年の95分作品(北米テレビではCM含め2時間スペシャル公開)にはなっている。

 語り部たちにはフィリピンの英雄マニー・パッキャオ、バスケのコービー・ブライアント、映画『レスラー』のおかげで俳優ミッキー・ロークといった顔ぶれになっている点も2012年らしいが、ダン・イノサント先生は74歳になっても変わらないのが嬉しい。
 もちろん、詠春拳のことやJKDもきっちり説明されている。詠春拳に関しては、眞鍋嶽山先生の詠春拳シリーズより詳しい書物は宇宙に存在しない。必読の書であり、必携という言葉以外に説明のしようがないのだ。

 格闘技ファンで、ブルース・リーの英語での台詞の数々を、体に染みてそのまま言えるというマニアは日本にも少なくないと思われる。もっとも今回WOWOWで放送されている『ドラゴン危機一発』は中国語版で、英語の台詞を暗記する程に覚えている方にとっては、ひっくり返る程に違和感があるに違いない。まして、ピンク・フロイドやキング・クリムゾンの音楽が勝手に使われており、「なんじゃこりゃ?」と大笑いだろう。