Krush.20卜部弘嵩が王座防衛、山本優弥は完敗、HIROYA復活

 Krushは、2008年11月8日に全日本キック(当時)が、当時K-1を主催するFEGの協力で3分3R、肘禁止、掴んでの膝1発までのK-1ルールで全試合を開催した大会が旗揚げ戦である。2009年6月22日に金田敏男・全日本キックボクシング連盟会長が逮捕・解任されることにより、全日本キックとKrush実行委員での共催という形は終了。Krushシリーズを運営するグッドルーザーが中心となり大会を開催、2009年7月のKrush 60㎏グランプリを皮切りに-55㎏・-60㎏・-63㎏・-70㎏の4階級でKrushチャンピオンを決定している。
 K-1主催のFEGが破産してその運営が「K-1 Global Holdings」に移行した今、ISKAの欧州選手や中国選手との海外路線や国内でのリーグ戦を開催したりするなど、Krushはイベント主題の通りキックボクシングの既定概念を打ち壊し(crush)、進化し続けている。
 今大会のメインはKrush新設の60㎏タイトル戦、王者・卜部弘嵩が1Rバックキックで大沢文也をKOして3度目の防衛に成功した。セミファイナルではK-1JAPAN 70㎏戦線で活躍し、今大会「負けたら引退」を宣言していた山本優弥が新鋭の阿佐美ザウルスに3-0の完敗であった。
 Krush-63㎏ WILDRUSH Leagueでは山崎秀晃がパンチで寺崎直樹を秒殺KO。K-1甲子園からK-1JAPAN 63㎏戦線で活躍してたがKrushで連敗中のHIROYAが佐々木大蔵を3RローキックでKOして復活の狼煙をあげた。
 試合は後半戦に進むにつれてKO決着が多くなる激しさを増し、盛況のうちに満員の大会は終了している。次回8月12日(日)『Krush.21』は後楽園ホールで行われ、Krush -63㎏タイトルマッチ・梶原龍児 vs. トーマス・アダマンドボウロスの日仏国際戦にISKA世界バンタム級タイトル戦・寺戸伸近 vs. アンディ・ハウソンの日英国際戦が予定されている。
■ Krush.20
日時:7月21日(土)18:00本戦開始(17:30オープニングファイト開始)
主催:グッドルーザー
会場:後楽園ホール
<メインイベント(第9試合) Krush -60kg級タイトルマッチ 3分3R>
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○卜部弘嵩(チームドラゴン/王者)
 1RKO 2:48※バックキック
●大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/挑戦者)
※卜部が3度目の防衛に成功
<セミファイナル(第8試合) スーパーファイト Krush-70kg Fight 3分3R延長1R>
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●山本優弥(Booch Beat)
 判定0-3
○阿佐美ザウルス(TANG TANG FIGHT CLUB)
<第7試合 GAORA杯・Krush -63kg WILDRUSH League 2012公式戦 3分3R>
○山崎秀晃(チームドラゴン)
 1RKO 0:23※パンチ
●寺崎直樹(青春塾)
<第6試合 Krsuh-63kg FIGHT 3分3R延長1R>
○HIROYA(TRY HARD GYM/K-1甲子園2008王者)
 3RKO 2:43※ローキックによる3度目のダウン
●佐々木大蔵(チームドラゴン/K-1甲子園2008ベスト8)
<第5試合 Krsuh-70kg FIGHT 3分3R延長1R>
●松倉信太郎(バンゲリングベイ・スピリット)本戦引分0-1
 延長判定0-3
○TOMOYUKI(誠剛館)
<第4試合 Krush-70kg Fight 3分3R延長1R>
○守屋拓郎(スクランブル渋谷)
本戦引分0-1
 延長判定3-0
●森本一陽(レグルス池袋/J-NETWORKスーパーウェルター級王者)
<第3試合 Krush -70kg Fight 3分3R>
△松村☆D☆HIRO克(シルバーウルフ)
 引分0-0
△神護(PRINCE KC)※初参戦
<第2試合 Krsuh-63kg FIGHT 3分3R>
△白井正太(JTクラブジム)
 引分0-0
△将・masa-(team歌舞伎龍)
<第1試合 Krsuh-55kg FIGHT 3分3R延長1R>
○嶋田将典(イングラム)
 判定3-0
●益田 亮(蒼天塾)
〈オープニングファイト第2試合 Krsuh-55kg FIGHT 3分3R延長1R〉
△堀尾竜司(TRY HARD GYM)
 引分1-1
△鎌田裕史(韓道場)
<オープニングファイト第1試合 Krush -70kg Fight 3分3R>
●斎藤武彦(スクランブル渋谷)
 判定0-3
○秋元和也(シルバーウルフ)
詳細版はマット界舞台裏8月2日号新日1億中邑不穏宮戸解任RAW1000大晦日Krush新日本KickM1に掲載されました。