第42回プロレス文化研究会 テーマは「プロレスは一般社会とどう関わっているのか」

 
1.問題提起 岡村正史「プロレスの現在位置」
2.ビデオ上映 作品未定 
 
 80年代のプロレスを回顧する動きがけっこう盛んです。80年代にピークを迎えたメンバーを集めた興行がありますし、DVD付きのムック本の出版が相次いでいます。
 当プロ文研でもどちらかといえば過去のプロレスに焦点を当てた企画が多かったように思います。結局のところ、プロレスをもっとも熱心に見ていたのは現在ではなく、過去のある時期という事実を反映しているわけです。中には、ある時期移行のプロレスはまったく見ていない、ライブ観戦に関しては皆無であるという人も少なくないでしょう。
 しかし、たまには現在のプロレスを語りましょう、というのが今回の目論見です。むろん、プロ文研ですから、現在の団体動向、各団体の有望な選手について語り合うというようなことには留まりません。プロレスというジャンルが2012年現在社会的に見てどのような位置を占めているのか、メディアとの関係はどうなっているのか、職場や学校でプロレスは語られることがあるのか、あるとするならばどのように語られているのか、今のプロレスしか知らない若者はどのようなプロレス観を持っているのか、といった視点が欠かせません。
 テレビのゴールデンタイムからはずれようが、格闘技ブームが席巻しようが、暴露本の出版が連続しようが、プロレスは綿綿と続いてきました。このままでは絶滅種になるのではないかという見方さえ一時期存在しました(今でも存在しているのかもしれません)。しかるに、最近ではプロレスの人気低下もようやく底を打ったともいわれる半面、メジャーといわれる団体の中には経営危機を囁かれている団体もあるような2012年です。 
 今回は岡村が議論のたたき台となるような問題提起を行い、フリーディスカッションでプロレスの現在位置、そして未来が見えてくるような議論ができるような会にしたいと思っています。
 ふるって、ご参加下さい。
(世話人 井上章一、岡村正史)
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活字プロレスの一時代を担った感のある岡村正史氏。
プロレスを多方面から議論するプロレス文化研究会は貴重な会合であろう。

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