12・22『2011藤原祭~冬の陣~』梅野源治x森井洋介+藤原敏男 初代タイガーマスク 男盛 アントニオ小猪木

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 荒川区の藤原スポーツジムにおいて、12月22日『2011藤原祭 ~冬の陣~ がんばろうニッポン!』後楽園ホール大会の直前記者会見が行われた。
 同大会は2003年より継続して行われているキックボクシング恒例の冬のお祭り。藤原敏男が指導する藤原スポーツジムの主催で、WPMF・JMD・STJ認定のもと開催され、今大会は東日本大震災へチャリティの思いを込めて「がんばろうニッポン!」の言葉が大会に冠されている。
 この『藤原祭り』の名物となっているのが、63歳の藤原敏男が体を張って会場を盛り上げる恒例のスペシャルマッチ。過去には宇野薫や桜井マッハ速人が参戦したこともある同マッチは、ここ数年、藤原と公私ともに縁の深い初代タイガーマスク、藤原と同じ苗字にして同じ岩手出身の藤原(喜明)組長が連続して登場。10回目の開催となる『藤原祭り』の名物マッチに向け、藤原は「来てくれた皆さんに喜んでもらえるようなファイトをしたい。今年はリングのコーナーポストから、場外の佐山先生(初代タイガーマスク)に向かって飛んでみたい」と、キックボクシングでは決して叶うことのなかった“場外へのダイブ”を熱望した。
 しかし、この日発表されたスペシャルマッチの組み合わせによれば、藤原と初代タイガーマスク(佐山サトル)は同じコーナー。それを知ってか知らずか、佐山へ向けてのアタックをぶちあげた藤原に対して佐山は「いったい誰が受けるんだと。選手生命最後になるならまだしも、人生最後になってしまうんじゃないか」とマスクの下であきれ顔。しかし藤原をいさめるどころか「飲んで死ぬのか、リングで死ぬのかという選択において、先生はリングで死ぬ方を選ぶみたいなので、藤原敏男の“死のダイブ”これを皆さんに見届けてもらいたい」と、縁起でもない見所を語る始末。暴走するレジェンド2人に他の参戦選手は苦笑しっぱなしの会見となった。
 今年のスペシャルマッチ初登場となる他の参戦メンバーは男盛、アントニオ小猪木に加え「元気MAN」。この日まで正体不明だった「元気MAN」だったが、会見場に姿を現したのは元MAフライ級&フェザー級王者の山口元気。当初、出場予定だった「ムエタイマン」が来日不可能となったため、たまたま打ち合わせの場に居合わせた山口に白羽の矢が立ったという。  なりゆきで試合出場となった山口だったが「僕が格闘技をはじめたのも、佐山さん(初代スーパー・タイガー)と藤原組長のシングルマッチを見たことがきっかけです。そのときの2人と同じリングに上がれるというのは運命を感じます」と、めったにない試合経験ができる場に恐縮しつつ、ワクワクを押さえきれないという様子。
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「藤原先生はキックボクシングにおいて、生き神様のような存在。普段はお酒を飲んだときくらいしか絡めないですけど、リングの中でだったら絡めるので、あえて藤原先生一点狙いでいきたいと思います」と、試合出場のチャンスを与えてくれた感謝と普段からの尊敬の意をこめた、渾身のミドルを放っていくと宣言した。
 過去の試合ではリング上に日本酒が登場したり、クリスマスケーキが登場したり、タッグマッチのはずがいつのまにか5対1となっていたり、出場メンバー全員のプレスを受けたり、昨年に至っては乱入した天龍源一郎のチョップを浴びるはめになったりと、藤原にとって苦難が続いているスペシャルマッチ。「周りが味方であっても敵みたいなもの」と警戒心まるだしの藤原を、パートナーのはずの佐山も「人生そんなものです」と一蹴してしまう。
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 藤原が宣言した場外ダイブは成功するか、そしてスペシャルマッチの結末は観客に笑いを呼ぶ喜劇となるか、年の瀬の悲劇となるか。「怪我なく終われることを祈りたい」という藤原の言葉が、悲痛な響きをはらんでいた。
■ がんばろうニッポン!『2011藤原祭~冬の陣~』
日時:12月22日(木) 開場:16:30(OP17時より)/開始:17:15
会場:後楽園ホール
主催:藤原スポーツジム
認定:WPMF/JMD/STJ
協賛:アサヒフードアンドヘルスケア株式会社、住友スリーエム株式会社
後援:GONKAKU/格闘技ウェブマガジンGBR/BoutReview.com
お問い合わせ:藤原スポーツジム=TEL:03-3805-1457
席種・料金:SRS席\20,000/RS席¥10,000/S席¥7,000/A席¥5,000 (当日\500増し)
販売所:藤原スポーツジム 03-3805-1457
e+イープラスパソコン&携帯、ファミリーマート各店、各出場選手ジム
【全対戦カード】
<メインイベント第3試合(第10試合) 『Top of Feather Final』  58.5kg契約 WPMF日本ルール3分5R>
森井洋介(藤原ジム/WPMF日本フェザー級王者)
vs.
梅野源治(PHOENIX/ルンピニースタジアム認定フェザー級9位、前WPMF日本スーパーバンタム級王者、M-1フェザー級王者)
<メインイベント第2試合(第9試合) WPMF日本ウエルター級タイトルマッチ3分5R>
渡部太基(藤原ジム/王者)
vs.
T-98(クロスポイント/同級1位/挑戦者)
<メインイベント第1試合(第8試合) WPMFスーパーフェザー級王座決定戦3分5R>
SHIGERU(新宿レフティージム/同級1位)
vs.
藤牧孝仁(はまっこムエタイ/同級2位)
<スペシャルプロレスタッグマッチ 60分1本勝負>
藤原敏男、初代タイガーマスク、アントニオ・小猪木
vs.
藤原喜明、男盛り、元気MAN
<第7試合 WPMF日本スーパーバンタム級次期挑戦者決定戦3分5R>
一戸総太(ウィラサクレック・フェアテックスジム/元WPMF日本バンタム級王者/同級1位)
vs.
日下部竜也(OISHI GYM/WBCムエタイ日本同級王者/同級2位)
<第6試合 IT’S SHOWTIMEルール 61kg級 3分3R>
山本真弘(藤原ジム/元全日本フェザー級王者、Krushライト級グランプリ2009 優勝、Kick Returnトーナメント 優勝、IKUSA -U60 GP優勝)
vs.
金澤元気(新宿レフティー/WPMF日本ライト級1位)
<第5試合 WPMF日本女子 57kg契約 2分3R延長1R>
Little Tiger(F・Team Tiger/WPMF日本女子アトム級王者)
vs.
紅絹(フォルティス渋谷/J-GIRLSミニフライ級1位)
<第4試合 WPMF日本ライトヘビー級 3分3R延長1R>
寒川直樹(バンゲリングベイ・スピリット/M-1ライトヘビー級王者)
vs.
悠生(藤サクレック7F/WPMF日本ミドル級4位)
<第3試合 WPMF日本ウェルター級ランキング戦 3分3R延長1R>
高修満(エイワスポーツジム/同級5位)
vs.
笹谷淳(TANG TANG FIGHT CLUB/元J-NETWORK同級王者/同級6位)
<第2試合 WPMF日本ウエルター級 3分3R延長1R>
板倉直人(スクランブル渋谷/同級7位)
vs.
トースナー・ノンタチャイ(タイ)
<第1試合 WPMF日本ライト級ランキング戦 3分3R延長1R>
和城(TANG TANG FIGHT CLUB/同級10位)
vs.
若菜千明(レンジャー品川ジム)
<オープニングファイト WPMF日本ミドル級 3分3R(ヒジなし)>
光成N720(エイワスポーツジム)
vs.
原 博昭(峯心会)