今週の「マット界舞台裏」は、4大タイトルを他団体に流出させた全日プロと、秋山が三冠初戴冠したのに祝賀ムードがないノアに迫る!

111103hyoushi.jpg 先週、プロレスファンをあっと言わせたのが、先の10・23両国国技館において団体が管理・運営する全てのタイトル(三冠ヘビー、世界ジュニア・ヘビー、世界タッグ、アジアタッグ)を他団体に流出させてしまった全日本プロレスだ。
 10・23両国の目玉はこれまで鎖国していた全日プロが、他団体相手に4大タイトルマッチを行ったことだった。
 1つ2つタイトルが移動し、他団体に流出してしまうくらいなら事前に予想できたが、まさか全部のタイトルが移動してしまうことを予想していたファンは多くはないだろう。
 もちろん4つのタイトルすべてを他団体に流出されたのは、今後のアングル作りのためだが、それにしても大胆なやり方だ。
 そのため一部の関係者の間では「ちょっとやり過ぎだったんじゃないですかね」という意見が飛び交っており、良からぬウワサまで流れ始めている! せっかく大勝負に出た武藤敬司の悲鳴が聞こえてきそうだ・・・
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 何せやはり多くのプロレスファンはハッピーエンドを望んでおり、最近の諏訪魔にはかつてのジャンボ鶴田さんを彷彿させる怪物的強さが備わりつつあった。
 全日ファンとしては、できることなら秋山準という壁も超えて、全日プロのエースにして三冠ヘビーの絶対王者になってほしいと願っていたに違いない。
 さらに良くなかったのが、そんな諏訪魔を倒してプロレスリング・ノアの秋山準が、悲願の三冠ヘビー級王座を奪取したにもかかわらず、なぜか祝賀ムードが伝わってこなかったことだ。
 10・23当日、いくらノアも青森で大会があったとはいえ、秋山のセコンドについたのはすでにノアを退団している橋誠だけ。
 さらに早くも11・27ノアの有明コロシアムで太陽ケアを相手に、秋山が三冠ヘビーの初防衛戦を行うことが決定!
 チケットの売れ行きもいいらしく、集客に結び付けた秋山のお手柄のはずなのに、ノア側から伝わってくる団体としての喜びが皆無に等しいのが気になる。
 そこで今週の『マット界舞台裏』では、なぜ秋山が三冠王座初戴冠したにもかかわず、ノアに祝賀ムードがないのはなぜかということと、全日プロが4大タイトルをすべて他団体に流出させたことで聞こえてきた良からぬウワサまで、徹底追求している!
週刊マット界舞台裏'11年11月03日号ノア内紛AJ流出/片谷/陣川弘明