今週の「マット界舞台裏」は、生前の橋本真也が「絶対に許せない」と恨んでいた人物に迫る!

110804hyoushi.jpg 去る7月3日、ゼロワンが後楽園ホールで、“破壊王”橋本真也さんの七回忌特別興行を開催。
 ほぼ同じ頃、父の七回忌興行のメーンを張った大地の母親でる橋本かずみさんが、宝島社から『火宅~プロレスラー・橋本真也の愛と性』という単行本を出版した。

 生前の橋本さんはプロレスの中だけではなく、私生活でもハチャメチャだったことは多くのプロレスファンが知っていることだと思うが、この単行本の中でかずみ夫人は亡き夫のとんでもないエピソードを披露している。
 ただし、橋本さんといえば悪ガキがそのまま大きくなったような人で、茶目っ気があり、憎めない性格として有名。
 では、そんな橋本さんが生前、「アイツだけは絶対に許せない」と恨んでいた人物がいたのはご存じだろうか?

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 橋本さんと揉めたことで有名なのは、まず長州力だろう。橋本さんがまだ新日本プロレスに所属し、メーンイベンターとして活躍していた頃の現場監督が長州だった。
 長州が子飼いの佐々木健介を可愛がることを面白く思っていなかった橋本さんは、よく長州と喧嘩になったという。
 だが、その後橋本さんも長州も新日プロを飛び出し、何年かして2人は再び相まみえることん。“コラコラ問答”があまりにも有名だが、ああやって公の場でやり合い、一騎打ちを盛り上げている時点で、「顔を見たくない」ほどの相手でないことが分かるだろう。

 次に橋本さんが恨んでいそうな人物と言えば、師匠のアントニオ猪木だ。
 闘魂三銃士の中では誰よりも猪木を尊敬し、自ら「闘魂伝承」を掲げてきた橋本さんだったが、1999年の1・4東京ドーム大会で、当時猪木が旗揚げした団体UFO所属だった小川直也にシュートマッチっぽいことを仕掛けられた橋本さんは激怒!
 その怒りは裏で小川を焚きつけた猪木に向けられ、当時の新日プロの道場に飾ってあった猪木の写真をすべて撤去してしまったほど。
 だが、その後小川とは和解し、OH砲というタッグまで組むようになっており、幼い頃から憧れの存在だった猪木に対しても絶対に許せないほど恨んでいたとは到底思えない。

 では、やはり2004年11月にタモトを分かった大谷晋二郎らゼロワン勢ということになるのか?
 当時、社長失格のらく印を押され、橋本さんは大谷らから事実上の絶縁宣言をされている。負けず嫌いな橋本さんだけに、後輩たちから追放されたとあっては、かなり悔しい思いをしただろうし、「絶対に許せない」と恨んでいても不思議ではないが・・・
 ところが、元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者が、生前の橋本さんと親交のあった人物から聞き出した話によると、どうやら橋本さんが恨んでいた人物とは、大谷らゼロワン勢の後ろにいた“黒幕”だという。果たして、その黒幕とは?

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