黒い呪術師、猪木に続きWWEの殿堂入り決まる!

 WWE HALL OF FAME CLASS OF 2011にアブドーラ・ザ・ブッチャーの名前が正式に上がり、日本のプロレスファンにおいては喜ばしいニュースである。
 日本マットを主戦場としていたブッチャーとWWEとは密接な関係はこれまで無かったと思われるが、昨年のアントニオ猪木氏につぐ快挙である。
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 思い起こせば、昭和45年夏BI砲とファンク兄弟がタイトルマッチを賭け大激戦を行ない、秋のビッグシリーズへと繋げる橋渡し的な短期サマーシリーズに、殺人ロボット“カール”ハイジンガーをエースとした7人の殺し屋が来日した。その中に何の前評判すらなく白の空手着パンツを着けたスキンヘッドにギザギザの傷の黒人レスラーがいた。その不気味なファイトぶりに人気が集中し、ハンジンガーからエースの座を奪い、なんと最終戦では予定すらなかったG馬場の保持するインターナショナル選手権に挑戦してしまったのである。
 奇声を発し、頭突きとエルボードロップで日本のファンのハートを実力でつかんだレスラーこそ”アブドーラ・ザ・ブッチャー“その人である。
 
 当時の日本プロレスの外人渉外窓口となっていたミスター・モト氏がアメリカ西海岸を中心に外人レスラーを日本にブッキングしていたこともあるが、その時代カナダや北米で活躍していても日本にニュースすら入ってこない時代であり、その頃デビューしたプシーキャット・バイキンス・ゼーラス・アマラのリングネームでファイトしていたブッチャーや、ヒンズー・ハリケーンでファイトしていたタイガー・ジエット・シンの情報などは全くといってもよいほど入ってこなかった時代であった。
 以下、ブッチャー氏と長年親交のある藤井敏之記者による、超貴重写真を含むお祝の記事が、25日金曜昼発売の『週刊マット界舞台裏3月31日号』に収録されます。昭和プロレスのマニアの皆さんは、大いに期待してお待ち下さい!