今週の「マット界舞台裏」は、ノア日本武道館大会が不入りに終わった真の理由に迫る!

10.10.07BUTAIURA.jpg 佐藤正行編集長が復帰して以来、良くも悪くも再び『週刊プロレス』の表紙が話題になっている。
 山本小鉄さんが亡くなった週に女子レスラーの華名を表紙に起用したり、いきなりミル・マスカラスを表紙にしたりする独特の路線がプロレスファンを驚かせている。
 先週号No.1545の表紙は、9・26プロレスリング・ノア日本武道館大会での杉浦貴VS潮崎豪。この武道館大会はノアにとって久しぶりの聖地での大会となったが、残念ながら不入りだったことで、試合後に杉浦がリング上から「三沢さん、小橋さん、秋山さんがいない武道館は、物足りないですか?」と発言。この発言を週プロは表紙に掲載した。
 このネガティブな話題がヤフーニュースの「主なトピックス」で取り上げられたことが話題になったが、『マット界舞台裏』で井上譲二記者は予め、ノアの武道館大会がある程度の不入りに終わることを予想していた。それは多くのプロレスファンだって分かっていたはず。それだけに「そんな大げさに取り上げないでくれよ」と思っているファンも多いだろう。
 主催者発表で7200人。しかし実数は5000人以下。プレイガイドで売れたチケットの枚数となると後楽園ホール満杯分ぐらいという興行関係者の見方もある。
 杉浦VS潮崎の試合はいい試合だったし、杉浦はいいチャンピオンだが、どうもそれが観客動員につながっていないようだ。やはりノアにとって聖地での惨敗はあまりにもダメージが大きい。せっかくいい試合をしても、それを軽く上回るほどのイメージダウンになってしまう。
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 これでは体を張って頑張っている選手たちが報われない。
 そのため、一部では興行の戦略ミスを指摘する声も出ている。そこで井上記者がノア武道館大会がコケた原因を徹底調査!
 杉浦の言うように、三沢さんも、小橋も、秋山もいないノアの武道館に物足りなさを感じてしまうのは仕方がないが、もちろん原因はそれだけではない。現在のノアはこのほかにも主力選手が大勢欠場している状況だ。
 だが、それは分かりきったことであり、ファンなら百も承知だろう。
 井上記者が調べたところによると、もっともっと現代のプロレス界の根底を揺るがすような、大きな原因がノア武道館大会の失敗から見えてきた!
週刊マット界舞台裏'10年10月07日号+別冊IGF SMASH WBCムエタイ