進化する「バチバチ」、8月8日格闘探偵団BATTLARTS蕨大会で見たものは「やりすぎ位が丁度いい」+光ったデューク佐渡のレフェリング!!

時折雨がぱらつくような天候となった8月8日夕方。
蕨・イサミレッスル武闘館は満員の観客で埋め尽くされ、バチバチを心行くまで楽しんでいた。
メインのリングに上がった澤宗紀&矢野啓太と佐々木恭介&山本裕次郎の四人。
現在進行形のバチバチ+隙あれば腕や脚が折られそうな寸前のせめぎ合い。
そんな空間を楽しんでいるような四人に対して観客は固唾を呑んで見守る。
あまりにも熱くなり過ぎたのか、奇妙な現象が起こる。
リング内は澤と山本の対戦中。
カットに入った赤コーナー控えの矢野が青コーナーに、青コーナー控えの佐々木が赤コーナーに戻る。
全く違和感無く戻った控えの両者。
澤がタッチをしようと思った相手は佐々木恭介。ようやく気づくリング内の四人。
それからは四人がリングの中に入り乱れ、敵も味方も関係なくバチバチやり続ける。
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一瞬正気に戻ったのか、澤が山本を卍固めに捕える。
そのままグラウンド卍に持ち込んでタップを奪った。
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試合は終わったが、お互いにまだピンピンしているとアピールする佐々木と澤。
(特に澤は色んな所がビンビンしていると叫んでいた)
「俺はフリーなんだ。どこのリングでもやってやるぞ!!」力強く宣言する佐々木。
「他の国でもいいぞ!」と、とんでもない事を言い放つ澤・・・
澤宗紀と佐々木恭介、進化するバチバチの申し子二人がサシで勝負する日は近い、そう感じさせた。
30代最後の夏を迎えた三州ツバ吉はセミファイナルで「情念」石川雄規とのシングルマッチ。
打撃の応酬で何度も石川からダウンを奪ったツバ吉、館内から怒号ともいえる声援が飛ぶ。
だが情念の前には30代最後の夏は厳しすぎた。
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狙いすました延髄斬りから魔性のスリーパーをガッチリと極められて敗北を喫したツバ吉。
本当に悔しい表情をしていた試合後。アラフォーの夏はこれからも熱い。
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第2試合、タイガーシャークのハイキックで倒れたチーム竜司の成田吉駿ことNARITA。
危険な倒れ方をし、呼びかけても返事が無い為レフェリーのデューク佐渡が試合を止めた。
幸いNARITAの意識は回復し、シャークに対して申し訳なさそうに何かを告げていたようだった。
佐渡の経験がものを言ったこの試合。彼こそ本日のMVPと言っても過言ではないだろう。
タイガーシャークよ、NARITAよ、いつかもう一度悔いの残らない闘いを見せて欲しい!
この日の観客は全て見ていた。ギリギリの闘いを魅せてくれた両者に改めて拍手を送りたい。
尚、9月26日北千住・シアター1010にて行われる次回大会にIGFの鈴木秀樹が参戦する。
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休憩明けのインフォメーションコーナーでメインのカードが発表されると会場からは拍手が起こった。
「石川雄規から一本取る事が目標」と告げた鈴木、蛇の穴直伝の極意が見られるのか。
そして矢野啓太が8月27日~29日、米国CHIKARA WRESTLINGのYoung Lions CupⅧへの出場。
澤宗紀が9月11日、ニュージャージー州で行われるEVOLVE5にてブライアン・ダニエルソンとのシングルマッチが決定した事が告げられる。
当日の詳細は後日電子書籍記事にて掲載されます。進化するバチバチを豊富な写真と一緒に体感して下さい!!
■バトラーツ蕨大会
2010年8月8日(日)蕨・イサミレッスル武闘館 観衆120名(満員)
<メインイベント タッグマッチ30分1本勝負>
○澤宗紀&矢野啓太(16分53秒 グラウンド卍固め)佐々木恭介&●山本裕次郎
<セミファイナル シングルマッチ20分1本勝負>
○石川雄規(10分21秒 胴絞めスリーパーホールド)●三州ツバ吉
<第3試合 シングルマッチ20分1本勝負>
△竜司ウォルター(時間切れ引き分け)△スーパータイガー
<第2試合 シングルマッチ20分1本勝負>
○タイガーシャーク(2分05秒 TKO勝ち)●NARITA ※ハイキック→レフェリーストップ
<第1試合 シングルマッチ20分1本勝負>
○焙煎TAGAI(6分20秒 腕ひしぎ逆十字固め)●竹嶋健史
■バトラーツ9月大会
期日:2010年9月26日(日) 試合開始17:00
会場:北千住・シアター1010
チケット料金:指定席6000円 自由席5000円
決定分カード
<メインイベント>
石川雄規&スーパータイガー vs. 鈴木秀樹&アレクサンダー大塚