ミッキー・ローク レッスルマニア参戦か? CNN Larry King Liveで否定せず

いよいよ4月にWWE最大の祭典『レッスル・マニア』が開催される。WWEのみならず、プロレス界最大の大会となり、過去にもマット界以外の有名人が参戦する事でも有名だ。過去には古くはシンディー・ローパーから最近ではフロイド・メイウェザー、ドナルド・トランプなど誰もが知っている著名人が参戦している。
そして今年のレッスル・マニアに参戦がほぼ決定的になったのが俳優、ミッキー・ロークだ。本日放送されたCNNの『Larry King Live』トークショーでも、何らかの参加は無論のこと、試合することもまんざらでもなさそう。実際、シカゴから中継で参加したクリス・ジェリコともやりあっていたから、以前は大きな役の出演オファーを断ってきた経歴でも有名なロークであるが、今回の成功ですっかり改心したようだ。
元々、1992年に日本、両国国技館でプロボクサーとして試合して、格闘技好きなのは有名だが、去年、映画『ザ・レスラー』に主演し、ゴールデン・グローブ賞に輝いており、アカデミー賞候補の最右翼にもなって、その知名度が買われた格好となった。
『ザ・レスラー』は、かつて栄光のスポットライトを浴びた人気プロレスラーの孤独な後半生がストーリーの中心だが、プロレスラーのステロイド使用やプロレスの仕組みなどを赤裸々に描いている為、プロレス界から反発も強いのも事実だ。
実際、アメリカに住む日本人の友人複数が、ロッカールームで試合の筋書きを相談している場面があるので、筆者に日本でそのまま公開されるんだろうかとか、トンチンカンなことをメールしてきたものだ。とくにプロレスファンではない普通の海外で暮らす日本人からしたら、まだまだ日本のプロレス界など、なんの情報公開もされていない保守的な国だと思われている現実がある。
ビンス・マクマホンも試写会で、この内容に不快感を示していたと伝えられている。業界用語の暗号も、打ち合わせの場面で出てきているからだ。
しかし、ゴールデン・グローブ賞に輝き、アカデミー賞候補となって急遽方針転換、ミッキー・ロークの招聘を決めたという。
すでにミッキー・ロークはロサンゼルスでの俳優組合による表彰式の式場で、レッスル・マニア参戦を口にしており、「(クリス)ジェリコよ、よく調整しておけ。オレはお前のすぐ後ろにいるぜ」とクリス・ジェリコを挑発するコメントを残している。
ミッキー・ロークはスクリーンの中から飛び出して、実際のリングでもレスラーとして活躍出来るのだろうか?
いずれにせよ、日本では今夏公開の『ザ・レスラー』はラリー・キングさんに強調されるまでもなく必見作である。ちなみに主題歌はブルース・スプリングスティーンだ。トーク番組では、ロークの自宅にブルースから夜中に電話がかかってきた話が紹介されていた。
ボクシングのせいで俳優業がダメになり、妻も財産も失ったどん底生活からのカムバックが、プロレス映画の主演だったという皮肉はどうだろう。CNNの番組には、出演しているネクロ・ブッチャーがバンプを取る場面がちらっと挿入されていた。
『ザ・レスラー』は主役から音楽まで、待ちきれない待望の映画となるであろう。