宮本“ヤンキー”裕向、蛍光灯3WAY“三醜死”を制す! 11・21大日本後楽園大会

 21日、大日本プロレス後楽園ホール大会が行われた。
 今大会のメインは3WAYタッグによる蛍光灯デスマッチ。このメインに登場する葛西純&“黒天使”沼澤邪鬼の045邪猿気違’S(ゼロヨンゴ・ジャンキーズ)からの提案により、デスマッチ名は『大日本デスマッチ三醜死(さんごくし)』と、映画『レッドクリフ』の人気に便乗したかのような、壮絶だがどこか珍妙なネーミングに決定した。
沼澤「他のアホタレ2チームに“策”と“術”をもってこの闘いに挑むことを提唱する」
葛西「俺っちは三国志なんか詳しくねーけどよ、モノホンの“三醜死”を見せてやんよ」
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 セミ終了後、リング南側のロープ一面に、隙間なくびっしりと蛍光灯が並べられる。この“白壁”が血に染まる瞬間、後楽園に文字通りの“レッドクリフ(赤壁)”が現れる…ということか。
 
 
 ファーストインパクト(初破裂)までゆっくりゆっくりと焦らし、その間観客に、寸止めのスリルとサスペンスを存分に味わわすのが、通常の蛍光灯デスマッチの定石だが、この日の『デスマッチ三醜死』に遠慮は一切ナシ! 開始早々、アブドーラ小林が蛍光灯の“白壁”に真っ直ぐに被弾した瞬間、蛍光灯マッチは慣れっこのハズの観客から、一斉にどよめきが沸き起こった。
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ファーストインパクトの犠牲者はアブ小! 想定外の“速攻”に、ちょっとやそっとじゃ驚かない後楽園の常連スジも一様に仰天
 以降は6者がホールの東西南北客席に飛び込み、客席を破壊しまくりながらの大乱闘に、3軍それぞれが持ち込んだ蛍光灯オブジェ(佐々木&宮本組)、有刺鉄線バット(WX &小林組)、そしてホウキ(邪猿気違’S)が飛び交う大乱戦。攻守が目まぐるしく入れ替わる中、最後は宮本裕向がムーンサルトプレスで小林に勝利し、『デスマッチ三醜死』を制圧した。
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文字通りの大乱戦を制したのは、宮本の鮮やかなムーンサルト!
 
 試合後宮本はマイクを取り、12・19横浜大会にてシャドウWXのBJWデスマッチヘビー級王座への挑戦を宣言。WXもこれを認め、大日本年末とう尾を飾る大一番は「WX vs 宮本」に決定した。
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『デスマッチ三酷死』の“言い出しっぺ”である葛西&沼澤の邪猿気違’Sは、何故かホウキを凶器に選びやりたい放題。肛門にホウキを突き立てるカンチョー攻撃に、相手をホウキに乗せて引き回し股間にダメージを与える“ハリーポッター”作戦と、血生臭い『三酷死』の闘いにお笑いを持ち込んだ
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セミのBJWタッグ選手権は、関本・マンモス・弁慶のメガトン級のパワーファイターに挟まれた谷口裕一がトリッキーに孤軍奮闘、パワー一辺倒の試合展開に絶妙なスパイスを加えた。最後は関本のぶっこ抜きジャーマンに沈んだが、試合後王者組は谷口の健闘を讃え握手。関本&マンモスは12・19横浜文体で、ライガー&AKIRA組を迎え撃つ
■大日本プロレス 後楽園ホール大会
2008年11月21日(日)開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
<メインイベント 3WAY蛍光灯デスマッチ ~デスマッチ三醜死~ 30分1本勝負>
シャドウWX、●アブドーラ小林
葛西純、“黒天使”沼澤邪鬼
(17分51秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め)
佐々木貴、○宮本裕向
<セミファイナル BJW認定タッグ選手権試合 30分1本勝負>
[王者組]○関本大介、マンモス佐々木
(15分15秒 ジャーマンスープレックスホールド)
[挑戦者組]大黒坊弁慶、●谷口裕一
※王者組が5度目の防衛に成功
<第5試合 ハードコアマッチ 30分1本勝負>
○伊東竜二、石川修司
(16分38秒 ドラゴンスプラッシュ→体固め)
星野勘九郎、●竹田誠志
<第4試合 メンズワールド 8人タッグマッチ 30分1本勝負>
MEN’Sテイオー、怨霊、●佐藤悠己、忍
(15分01秒 ミラクルエクスタシー→エビ固め)
○大石真翔、旭志織、藤田峰雄、清水基嗣
<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
井上勝正、○近藤博之
(11分34秒 腕サソリ固め)
佐々木義人、●石川晋也
<第2試合 ハードコアマッチ 30分1本勝負>
○MASADA
(10分19秒 スカルファッカーバスター→体固め)
●木高イサミ
<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○大橋篤
(8分12秒 ローリングクラッチホールド)
●岡林裕二