今週の「マット界舞台裏」は、石井慧プロレス参戦の可能性に迫る!

08.11.20BUTAIURA.jpg いま日本マット界で一番注目を集めていることと言えば、やはり北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストである石井慧のプロ格闘家転向の話題だろう。プロ転向を表明してからというもの、石井は今まで柔道連盟からの抑え付けによって規制されていた、メディアへの露出を一気に解禁! これまでの鬱憤を晴らすかのように“石井節”を炸裂させまくっている。
 実際、テレビ各局も「石井は数字が獲れる!」ということで、人気番組に石井をゲスト出演させたりと、早くも石井争奪戦が展開されている。
 だが、一番注目を集めると思われるのは、やはりプロデビュー戦だろう。現時点でまだどこのリングでデビュー戦をやるのか明言はしていない。一部では「来秋のデビューまではどことも契約は結ばず、ひとまず個人事務所を設立する」というような報道もあるが、FEGの『DREAM』、ワールドビクトリーロードの『戦極』、さらに一気にMMA界のメジャーリーグである『UFC』と、様々な選択肢がある中、最有力はやはり『DREAM』か!?
 FEGは大みそかにさいたまスーパーアリーナで『Dynamite!!』を開催し、TBSがその模様をゴールデンタイムで放映する。さすがに大みそかに電撃デビューというのは難しそうだが、石井がこのリングに上がり、何らかのパフォーマンスを披露することで、“視聴率稼ぎ”にひと役買うのは間違いないだろう。
 石井が格闘家デビューするまでは、まだ時間がかかりそうだ。「フリー宣言」「常識破り」を掲げる石井だけに、デビューするまでの間にもいろいろなアクションを起こしてくるだろう。では、石井のプロレス参戦という可能性はどうなのだろうか?
 石井は師と仰ぐ小川直也の応援のため、11・24IGF名古屋大会に来場すると言われている。現在のIGFには総帥・アントニオ猪木をはじめ、柔道家だった小川を格闘家に育てた佐山聡(初代タイガーマスク)、UWFインターナショナルの名参謀だった宮戸優光氏、そして藤波辰爾といった一時代を築いた名レスラーや名伯楽が集結しつつある。
 猪木も石井に対しては「ブラジルで修行をしたらいい。ノゲイラもいるし、道場を紹介してもいい。若いうちに体感しないと」とアドバイスを送るなど、明らかに興味を示している。石井にさえその気があれば、猪木のもとで英才教育を受けながら、ジョシュ・バーネットのように総合格闘技とプロレスの二足のわらじを履くことも可能だろう。
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 なにより、石井のあの言動やキャラクターは実にプロレス向きである。
 柔道家時代は恩師・斉藤仁監督との“掛け合い”がお茶の間で受けていたが、小川と石井、さらには猪木と石井の掛け合いとなれば、それ以上に面白くなるはずだ。
 そこで今週の『マット界舞台裏』では元『週刊ファイト』編集長である井上譲二記者らしく、あえていま石井慧のプロレス参戦の可能性について徹底取材を行った!
 井上記者の分析結果は、ぜひ今週号を読んでいただきたい。石井がプロレスのリング、しかもIGFに上がる可能性もまったくないわけではない・・・?
 そのほかにも、グラン浜田が「日本じゃ食えない」という理由からメキシコマットに復帰する可能性や、G1やK-1GP優勝者に渡される優勝賞金に関して、井上記者が問題提起など。1年前のマット界舞台裏を振り返る「マット界舞台裏アーカイブス2007」も読み応え十分! 是非ダウンロードしてお読みください。
週刊マット界舞台裏’08年11月20日号