8月17日(日)、羽曳野コロセアム第2競技場にて『船崎浩彦引退記念試合 FINAL IMPACT』が開催された。このJ2000プロレスリングの大会は無料で公開されているイベントで、何気に若い女性の比率も高い。
イベントはJプロレスリング2000代表・守屋博昭の挨拶から。気迫みなぎる不動のエース守屋は、プロレスを幅広く追っている関西のマニア連中の間では知らぬ者はまずいないであろうと思われるほど、なじみの存在かつ認知度を誇る。代表自ら率先して来場者をもてなすこともけっして怠りはしない。
”ミスタープロレス”天龍源一郎に影響を受けた守屋の逆水平がうなると、会場からはやんやの喝采が入る。メインの第6試合で組まれたJ2000選手権試合で、ATSUSHIをラリアットからの逆エビ固めで11分40秒に仕留めると、 「もっと船崎をみたくはありませんか」と、すでに予定された第5試合・船崎浩彦引退記念試合を終えている船崎を呼びよせ、急遽、メモリアル6人タッグを実現させていた。
ジャパンプロレスリング2000は(有)共栄鉄建がスポンサー。ボクシング試合もあれば、功労者である船崎浩彦のために男の花道(写真左下)が用意されていた。粋な計らいである。
○佐々木幹矢、葉山十三蔵 (27分27秒 首固め) ●船崎浩彦、グレート・キラース
今大会、ドインディーマットの超獣、船崎浩彦のタッグパートナーは怒インディーの先駆者キラースが指名された。もうナンチャってプロレスラーじゃない。ピンキーならぬキラーなキラースとして脇を固めていた姿が印象的だ。かつてサムライTV「インディーのお仕事」でもたびたび取り上げられ、プチブレイクを果たしたわれらがキラースは、現在J2000プロレス所属として継続参戦中である。
また、船崎のド迫力攻撃には、受けるほうはたまらんという仕草を見せ、会場を沸かせていた。あるいは体重に差がありすぎ、「逆えび固めは堪忍や!」といった攻防も。引退試合は、見事に敗者の美学を披露した船崎なのであった。
その第七試合6人タッグであるが、盟友である守屋と船崎、この二人が同じコーナーに立つのはこれが最後であり、「しかしもっともっと祝福させてもらいますよ」とばかりに、感動の幕切れであったことをお伝えする。
引退セレモニーも好感の持てるものだった。「プロレスは観るよりするほうが面白い」と素直な気持ちを述べた全試合終了後、そして締めのテンカウントゴングにおいて船崎の脳裏に去来したものは何であったであろうか!?
次回の大会は10月5日(日)に羽曳野体育館で第3回G-TOPトーナメントが開催が発表された。
そして代表の守屋もそう長くはないであろうレスラー人生を示唆した事も要注目ではある。
若手の連中は燃えている!「俺達をぜひ見に来てくれ」
J2000プロレスリングの重鎮!船崎浩彦 負けを喫するも見事有終の美を飾る!!
☆, 国内プロレス
ジャパンプロレス2000