こんにちわ。歴史オタク、三瓶千詠です。
歴史オタク的プロレス史も3回目、とうとう戦国時代に入りました。
ファイティングスタイルは時代に合わせ変化していくものでございます。
日本史におけるファイティングスタイルも例外ではなく、
元寇をきっかけに戦国時代にかけ、一騎討ちから集団戦法へとシフトしていきます。
特に15世紀末にヨーロッパで発明され、
1543年種子島より日本に伝来した「火縄銃」は、
それまでの戦法を大きく覆すものでございました。
飛び道具であり、殺傷能力の高い火縄銃は、
信長が長篠の戦いで初めて戦闘における実用化に成功し、
以降戦国時代の合戦にはなくてはならない存在となっていきます。
火縄銃による合理的なファイティングスタイル、
これは火縄銃と共に外国から輸入されたといえるでしょう。
それはプロレス界における「ハッスル」に置き換えられるのではないでしょうか!?
ハッスルが掲げる「ファイティング・オペラ」のエンターテインメント要素は、
WWE のショープロレスを参考にしております。
これぞまさに「演出の輸入」、
歴史的な仰々しい言い方をすれば「演出伝来」というわけでございます。
そして輸入されてきたエンターテインメント要素は、
プロレス界にまったく新しいファイティングスタイルを巻き起こしているのです!
さて、この先の展望でございます。
日本史ではこの後関ヶ原の大戦がおこり、
そして大阪夏の陣で武士の時代が終わります。
その後は徳川幕府下でしばしの太平の世が訪れるわけでございます。
ドラマ仕立てのショープロレスが成り立つこと自体、
ある意味、「泰平」と言えるかもしれません。
ハッスルが「徳川幕府」とするならば、
新日や地方プロレス団体がそれに従う「藩」といったところでしょうか?
でも従来のプロレスラーたちが、その情勢に黙って従っているわけがございません。
ショープロレスに従えず”浪人”となったレスラーを先導して、
プロレス界の「由井正雪」が反旗を翻すか、
従来のファイティングスタイルを求める民衆を先導して、
プロレス界の「大塩平八郎」が現れるか、
もしくは薩長土肥の様に王政復古の大号令を行う団体が台頭するか…
今後もプロレス史から目が離せないのでございます。
山口敏太郎事務所 三瓶千詠(みかめゆきよみ)