歴史オタク的プロレス史1 ~リングは戦場なり~

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こんにちわ。歴史オタク、三瓶千詠です。

さて、先日、プロレスコラムのネタを収集すべく、
「プロレス『暗黒』の10年」を読んだのですが、読み終わってふっと頭によぎった言葉が、これでした。
「プロレス史ってなんだか日本史みたい!」
…いや、それもこれも歴史オタクの曲解によって導きだされた言葉なのですが…
そんなわけで、歴史オタク的プロレス史、いってみませう!

■源平時代の一騎討ちスタイル■
まず、プロレスを源平時代のファイティングスタイルに置き換えてみましょう。
基本は1対1の戦い、つまり源平時代の「一騎討ち」に置き換えられるわけです。
源平時代の武士の主従関係は「御恩と奉公」によって成り立ってます。
部下が武功をあげれば、上司から所領支配を保証されます。
だからこそ、武将たちは自分の手柄をアピールしなければならないのです!
「やあやあ、遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ、
我こそは、○○なり、見事この首とって手柄にせよ」
これは源平時代の一騎討ち前の名乗りでございます。
大勢の前でお互いに名乗りをあげ、自分の手柄の証人を立てたのでございます。
この名乗り、プロレスにおけるリング入場とレスラーを紹介するアナウンサーのかけ声に置き換えられるのではないでしょうか?
テーマ曲を流し、派手に、そして大げさに紹介する!
演出によりレスラーとしての自分を鮮烈に印象付け、戦いの”証人”である観客に猛烈にアピールしているわけでざいます!
そんな源平時代の「一騎討ち」ファイティングスタイルを覆す天才が時代に躍り出ます。
それは…
日本人なら誰もが大好き!源九郎義経でございます!!
源義経は「名乗り」「一騎討ち」といった従来の戦闘スタイルを悉く無視し、
敵の背後の崖を馬で逆落としして不意打ちをつくというトンでもない戦法を用いた、時代の風雲児でございました。
この源義経こそ、アントニオ猪木だと思うのでございます!
猪木が提唱した「ストロングスタイル」、これは強さによる実力主義でございます。
以後、新日本プロレスで継承されていくこのスタイルは、義経が旧世代の王道戦法を払拭し、新たな戦法で平氏を滅ぼすが如き快進撃を繰り広げたのでございます。
しかし!アントニオ猪木(源義経)の時代が終わることにより、
プロレス(日本)を揺るがす大事件が起きるのです!!!!
その大事件とは!?次回へ続きます!

山口敏太郎事務所 三瓶千詠(みかめゆきよみ)