前回に引き続き、ハッスルハウスvol.36。場所は後楽園ホール。
第2ハッスルは、HGvs鬼怒川三人衆最後の一人、其の名もキヌガワン・ピラニアン・モンスター。最後の1人と言うことは、何かストーリー仕立てになってるんかな?と考えてたところで、すかさずスクリーンで説明が。なんとHGは、川田利明と試合をする為に、川田が放った刺客の鬼怒川三人衆と言う者らと戦っていたのだそうだ。今まで、「鬼」蜘蛛、「怒」りのC(?)こと、モンスター°C、ときて、最後の1人は、何故かピラニアンモンスター。理由は、ピラニアは「川」魚だから。・・・だそうだ。ちなみに、鬼怒川にピラニアはおりませぬ。島田二等兵とアン・ジョー司令長官に色々ツッコまれつつもごり押しで話を進める川田。前回のモンスター°C戦もきっとこんな調子やったんでしょうねぇ。
そんなこんなで、会場にピラニアンモンスターが。彼は、しっかりとピラニアっぽく登場し、リング場に上がるや否やHGに襲いかかる。が、HGに避けられコーナーに激突。しかし彼はピラニア。激突とともにコーナーポストに噛み付き、そのまま噛み千切ってしまう。これにはHGも驚き、迂闊に近づけなくなる。その彼、HGは、学生プロレスをやっていたこともあり、かなり良い動きを見せる。どの技も様になっており、普通に面白かった。もちろんHGなだけに下品な技も多かったが・・・。対してピラニアンモンスターは、噛み付き攻撃のほぼ一点張り。それ恐れたHGはなかなか相手に決定打を与えることが出来ない。うーむ、凝ってる演技はいいのだが、試合中ずっとてのは、なんだかなぁ。途中、ピラニアンモンスターの口から血が出たり、HGの大事な所が噛まれたりしたが、最後は何とかHGがスリーカウントを奪い、勝利。
川田利明と試合が出来る権利を手にした。が、会場に出てきた川田の言葉は厳しいものだった。
「お前とプロレスで勝負する気はない。だが、芸人としてだったら、いいよ」
その上、HGが負けると「ラジカル」のレギュラー交代と言うおまけ付き。それにはHGも本気で慌て、必死に「それは止めてくれ」とお願い。折角試合で勝ったのに、言い負かされてるHG。一先ず、その案はお預けとなった。私としてはその条件でやって欲しかったが、まあしょうがない。芸人としての勝負、一体何をやるのだろうか。
さて、やってまいりましたセミハッスル。ボノちゃん部屋旗揚げ試合。対するは、ハッスル軍の天龍源一郎、TAJIRI、崔領ニ。正直ですね、この勝負、新メンバーのあーちゃんに良いカッコをつけさせて、華々しくボノちゃん部屋初陣に白星を。と言うシナリオだと思っておりました(にしては、相手が悪いなぁとも思いましたが)。所がどっこい、あーちゃんはもう、見てて情けなくなる位の動きだわ、天龍めちゃめちゃ恐ろしいわで。結局、自分の店を不味いと言われたあーちゃんに、怒りMAXの天龍の勝ち。もちろん、スリーカウントを取られたのは荒谷ことあーちゃん。彼には期待していたので、ちょっとがっかりですよ。
情けない新弟子に私と同じく呆れ顔のよしえちゃんとボノちゃん。出来てすぐに破門者か?と思ったが、ボノちゃんが丸く収めて事無きを得る。しょっぱなから破門者ってのも面白いが、皆そこまで鬼じゃないか。残念。
そして最後のファイナルハッスル。ハッスル軍、坂田亘&RGvsボブサップ&アン・ジョー司令長官。坂田・・・出てこないよな?RGはおまけ以外の何者でもないし、相手は、二人ともあれだし・・・。と思っていたのだが、スクリーンにハッスル軍の控え室の様子が。そこには坂田の姿。来てしまいましたか。ハッスルエイド2008には宿敵ボブサップとの一騎打ちだというのにも係わらず。これで、ベストコンディションの坂田をエイドで見られなくなったな。まだパートナーが天龍らだったら良かったのだが、これでは1対2状態。どうなることやら。
率直な意見を言わせてもらうと、この試合アン・ジョーに救われてたなと言う感じでした。アン・ジョーは徹底的に坂田の腰を狙い、リング外に引き摺り下ろして、椅子を使って打ちのめしたりするも、坂田は平気そうであったから、ちゃんと受身の取れる攻撃をしていたのでしょう。しかし、傍から見れば非道な行いをしているアン・ジョー。彼が負けたところで、客からの文句も無く、坂田とボブザップの関係は変わらない・・・といったところでしょうか。
RGはRGで、ボブサップを恐れた坂田を助けに行かないのを、普通は止めるはずのレフィリーに、助けに行けと指示されたり、あほな動きをしたりと笑いを取りつつ、ちゃんと坂田を助けもする。なかなか役に立つではないですか。良い動きかはさておいて、本当に綺麗に飛びますし。あれは生で見るとなんか感動ですよ。
最終的には、RGがボブサップを押さえ(!)、坂田がアン・ジョーからスリーカウントを取り、終幕。期待してませんでしたが、なかなか楽しかったですよ。
全体的にみて、ハッスルは笑いもあり、ちゃんとしたプロレスもありと言う感じでとても楽しめました。喋りも設定も凝ってるし、演出も良い。特に、スクリーンを使ってのコントというのはいいですね。それだけでなく、試合が無いのに毎回、メンバー全員が出てくるというのもポイントが高い。これは病み付きになるはずですよ。現に私は、次回のハッスルに行く気満々になってしまいましたしね。
次のハッスルは、5月24日のハッスルエイド2008。インリン様の引退試合。ボノちゃんとの親子ストーリーにどう決着をつけるのか。感動のラストを期待です。
それでは、これにて初!観戦日記閉幕。お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
山口敏太郎事務所
梅季颯