ボクシング内藤大助と戦極参戦三崎和雄が公開練習で「刺激受けました」

 ボクシングWBC世界フライ級王者内藤大助と、3・5代々木競技場第一体育館で旗揚げする「戦極」参戦の三崎和雄が、GRABAKA道場にて公開練習を行った。知りあいを通じて縁があったというフォトセッションであり、秘密裏に合同合宿をしていたという類ではなかったものの、大いに「刺激を受けた」とお互いの健闘をたたえ合っている。
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 内藤は、「教えるのは好きだけど、相手が現役選手なので」と遠慮気味ではあったが、三崎の良く伸びるストレートを絶賛。なかなか本職でもストレートは打てないとのこと。また三崎は、フェイントの掛け方に特に感心することしきり。「いざリングに上がると、どうしても相手の目だけ、顔だけを見てしまう」と、駆け引きの難しさを訴えていた。
 三崎に内藤が揃うとなると、対戦相手が秋山、亀田とダーティープレイヤーという共通項があり、ズバリその質問が飛んだが、内藤は「本当のワルはいない。強くなればなるほどやさしくなるもの」とピシャリ。「今日はモチベーションが上がった」と、マスコミの狙いをはぐらかしていた。
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 選手個別の囲み取材では、三崎に大晦日の裁定について質問が出たが、「神様が下したもんだからノーコンテストで納得している」と意に反さなかった。それでもマスコミがしつこく食い下がる場面に、「戦極」のスタッフが割って入り「公式にも出てますから」とか空気読めない介入。これには「他誌なんか読んでない」の切り返しがあり、その場にいた者らは大いに納得した。
 2試合契約についても、「なんでかなぁ、行き違いがあったんだろうけど、コメントするものではない」と述べるにとどまっている。ちなみに和解に関しては、「僕のほうには届いていない」と明言。主催者側からの連絡は「ノーコンテスト裁定の伝達一度きり」であることを暴露していた。
 内藤が次戦について「注目度が高まるように、勝つことはもちろんだけど、いい試合をすること」とコメントしたのに対し、三崎は「メッセージを残すような試合をしたい」と決意表明。対戦相手となるシアー・バハドゥルザダ選手については、修斗王者というのを大いに意識しているようで、「パンチで勝ちたいけど、出たとこ勝負だ」と必勝を誓っていた。