WAVE水波綾&大畠美咲組が夏すみれ&山下りな組下しタッグ王座初防衛!小林香萌アディオス!

■ WAVE女子プロレス「大師走・東’16」
日時:12月18日(日)
会場:東京・新木場1string 観衆=本興行201人/打ち上げ102人

◎オープニング
 大会開始前、12月15日に食道癌のため48歳の若さで亡くなられたハーレー斉藤(斉藤さより)さんの追悼式が行われ、全選手がリングサイドへ。10カウントゴングのあと1分間の黙祷が捧げられた。続いて入場式となり、全20選手が紹介され、年内でWAVEを退団する小林香萌が代表の挨拶をおこなった。

小林「みなさんこんばんは。本日はWAVE『大師走・東’16』にご来場頂きまして、誠にありがとうございます。WAVEの小林香萌も残りわずかとなりました。本日は、打ち上げWAVEもございます。選手一同、精一杯、試合をさせていただきますので最後まで熱い応援よろしくお願いします」

<1、adios amiga WAVE(20分1本勝負)>
○飯田美花
 8分5秒、直伝雁之助クラッチ
●小林香萌

 代表の挨拶を行ったばかりの小林香萌が早速、第1試合に登場。飯田美花との退団前、ラストシングルを行った。
 静かな立ち上がりから小林が各種ドロップキックで先制し、セントーンを投下する。飯田はワキ固め、アームブリーカーなどの腕攻めを見せるも、小林が低空ドロップキック、フィッシャーマンSHでカウント2。
 飯田も低空ドロップキックでやり返すとミサイル発射。小林の120%スクールボーイを関節技で切り返すなど、巧さを見せる。なんとかブレイクした小林は丸め込みを駆使していくが、最終的に飯田が直伝雁之助クラッチで勝利。試合後、2人は抱擁してからリングを降りた。

<2、メンズWAVE(15分1本勝負)>
○田中稔
 9分2秒、ミノルスペシャルⅠ
●後藤恵介

 WAVE初の男子レスラー後藤恵介が田中稔と2度目の対戦。前回は後藤がデビュー前だったため、エキシビションマッチとしておこなわれたが、今回はプロのレスラーとして真っ向勝負。後藤は田中の前で成長を見せることができるのか?
 序盤は腕関節を巡る攻防。田中が優勢に試合を進めるなか、後藤はエルボーで向かっていく。すると田中はハイキック。後藤の腕へニードロップを投下する。さらに田中はワキ固め→腕十字へ。関節地獄に苦しめられた後藤だったが、ドロップキックで一矢報いるとセントーンを投下。そして逆片エビ固めに捕らえていく。続いてロープに走る後藤だったが、フロントキックで迎撃した田中はセカンドロープからのドロップキックをお見舞い。
 屈しない後藤はエルボーを連発していき見せ場を作るが、田中が顔面蹴りで流れを変えて腕十字。絶体絶命の後藤だったが、かろうじてブレイク。巻き返しをはかる後藤は首固め、スクールボーイであわやのシーンを作り出すも、ハイキックを放った田中がミノルスペシャルⅠでギブアップを奪った。

<3、年忘れファンタジックWAVE(15分1本勝負)>
○松本浩代
 9分16秒、ロックドロップ⇒片エビ固め
●フェアリー日本橋
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 OZアカデミー認定無差別級王者となったばかりの松本浩代がWAVEに参戦。フェアリー日本橋との年忘れファンタジックWAVEを行うことに。早速フェアリーが自己紹介しようとすると、松本がいきなりアルゼンチン・バックブリーカーへ。フェアリーが「言いたいことがあるの、だから下ろしてちょうだい」と懇願すると、松本は仕方なくリリース。
 ピンチを脱したフェアリーは、松本に自己紹介を要求。松本が素直に応じると、背後からフェアリーが裏切りのスクールボーイ。怒った松本はフェアリーの腰攻めへ。バックブリーカー、逆エビ固めで攻め込むと、ファンのブーイングを浴びまくる。
 窮地に追い込まれたフェアリーだったが、レフェリーのカウントを「お待ちになって!」と食い止めると、魔法ステッキを持ち出す。だが、松本の体重が重いのか、魔法がきかない。松本が「おかしいんじゃないのか?」と詰め寄ると、フェアリーは小林、飯田、二上社長で魔法のテスト。問題がないことを確認すると、もう一度、松本にトライしてみるが、やはり効かない。どうやら重量オーバーのようだ。
 それを聞いた松本はさらに激怒。ステッキを踏みつけると、急にフェアリーがのたうち回る。ステッキはフェアリーの分身のようだ。ステッキを奪い返したフェアリーは「パワーをください!」とファンのパワーをもらうと、魔法で松本を吹っ飛ばすことに成功。すかさずフェアリーは「アナタにも魔法が使えるかも」と松本にステッキを手渡すと、思いのほか喜ぶ松本。早速、魔法にトライするも、フェアリーは知らん顔。弄ばれる形となった松本はステッキを真っ二つにへし折ると、ロックドロップ(バックドロップ)でトドメを刺した。

<4、スペシャル・スクランブルWAVE 5VS5(時間無制限3本勝負)>
浜田文子 山縣優 朱崇花 下野佐和子 米山香織
(2−1)
桜花由美 春日萌花 長浜浩江 宮崎有妃 志田光
①○宮崎(7分36秒、首固め)朱崇花●
②○下野(2分26秒、雷電ドロップ⇒エビ固め)長浜●
③○山縣(14分23秒、LA⇒片エビ固め)桜花●
※トータルタイム24分25秒。
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 Las Aventurerasがユニット化されてから早2カ月。これまで各自で活動を続けてきたが、試合で全員が揃い踏みとなるのは今回がはじめて。試合は3本勝負でおこなわれ、2本先取したチームが勝利。またトータルの試合時間16分後にスローモーションルールが採用されることがアナウンスされた。
 奇襲を仕掛けたラスアベが早速、春日を孤立させる。リレー方式でいたぶっていく。なんとか春日が逃げ帰ると、桜花が八面六臂の大活躍で戦況を戻して文子に反撃のトレイン攻撃。続くブレーンバスターはカウント2。文子もムーンサルトプレスでやり返すと、桜花もビッグブーツで応戦する。続く宮崎はハリケーンドライバー狙い。これを文子が回避すると、宮崎は目突き。文子もやり返して朱崇花につなぐ。朱崇花は早速ブファドーラで舞うも、かわした宮崎がリップロックからの首固めで1本目を先取した。
 2本目は、同じく朱崇花vs宮崎でスタートする。宮崎は再びリップロックを狙うが、朱崇花も逃げ切り長浜vs下野へ。大混戦となるなか、長浜は桜花のビッグブーツのアシストからサクラ落としにつなげる。これを下野が返すと、文子&山縣が長浜にサンドイッチキック、さらには朱崇花がライオンサルトを投下。仲間のお膳立てを受けた下野が雷電ドロップで飛び込み、戦況を1対1のイーブンに戻した。
 3本目も接戦に。いきなり場外戦で10選手が大暴れする。リングに戦場を戻すと、桜花が米山にブラディーEX。足関節で追い込んで行く。孤立する米山に、宮崎が逆片エビ固め。恥ずかし固めを狙うが、米山も回避し、宮崎に水を吹きかける。するとここでちょうどスローモーションタイムへ。なぜか宮崎は標的を春日に移して恥ずかし固め。ファンにとっては思わぬサービスショットとなった。
 味方の裏切りにあい精神的ダメージを負ってしまった春日だが、文子のAPクロスディアマンテを回転エビ固めで切り返して、志田とチェンジする。志田は文子に雪崩式ブレーンバスターを放つとスリーカウントへ。一方、文子も下野とのコンビで志田を挟み撃ち! すかさず山縣が串刺しボディーアタックにつなげてバッククラッカー。志田はバックブリーカーでやり返すと、桜花がダイビング・サンマドロップ→バックドロップ→ネックハンギングボム→垂直落下ブレーンバスターと畳みかける。さらには合体技シダレザクラも繰り出したが……逆に桜花が掴まり、文子&山縣のボーンアロー&ダイビング・フットスタンプの餌食に。すかさず山縣がLAにつなげてトドメを刺した。

◎試合後のコメント
——5人揃っての試合でしたが。
米山「イエイエイエーイ!」

文子「なんか面白い! あのー、スタートといっていいかもしれないけど残念がらまた次からまたあれですけど、なんかしっくり来ましたね。しっくり来た!」

米山「しっくり、バッチリご機嫌な感じでーす」

文子「この2人はちゃんとここを見てくれるし、また違うキャラクターが入ってきたから凄く面白い。いまのラスアベ凄く面白い」

山縣「ユニット宣言してから2カ月ですけど、はじめて揃って。宣言してよかったですね」

文子「入ってくれて、よかったです」

山縣「私が常に言ってるのは自分と文子さん以外の3人を未知の領域に連れて行くこと。それがLas Aventurerasのユニット宣言した意味でもあるから、くすぶっているんだったら私たち未知の領域に連れていってあげますよ。だから付いてきてほしいなって思います」

文子「米ちゃんは米ちゃんで、なんか学ところいっぱいあるんだから入ってきたことに意味を残せるようにウチらも3人頑張りたいね」

米山「はい!」

文子「次からは(Tシャツ)全部、揃えよっか」

山縣「そうですね」

文子「一人忘れてくるしね」

米山「ラスアベの忘れ物担当、決定だね」

山縣「それもラスアベってことで」

文子「いいんじゃないですか、楽しみ楽しみ」

山縣「明るい未来を我々が提供しましょう」

文子「少し見えてきましたね」

◎インフォメーション=8・12大田区まで237日!
二上社長&野中美智子リングアナによるインフォメーションコーナーが行われ、12・29後楽園の追加カードとして、小林香萌vs夏すみれ、後藤恵介vsTAKAみちのくをアナウンス。また8・12大田区大会の開始時刻が15時(13時30分開場)に決定した。

<5、DUAL SHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負)>
<王者組>水波綾 ○大畠美咲
 14分1秒、花マルどっかん⇒片エビ固め
<挑戦者組>●夏すみれ 山下りな
※王者組が初防衛に成功
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 山下りな&ダイナマイト・関西組で制したDUAL SHOCK WAVE2016。本来であれば山下&関西でタイトルに挑戦することになるのだが、関西が引退。挑戦権利を持った山下が新たにパートナーとして指名したのは……同期の夏すみれだった。世代交代を成し遂げたAvidRival(水波&大畠組)と、新しい時代を切り開こうとする夏&山下組。この試合はWAVEの新たなタッグ戦線の幕開けを意味していた。先にダブルの攻撃を仕掛けたのは挑戦者組の夏&山下。だが、すぐに王者組が連係でお返し。息の合った攻撃で夏を孤立させる。
 ボディースラムのリレーで夏を追い込む王者組。夏も水波にスクールボーイ。自コーナーに戻ろうとするが、掴まってしまう。なんとか交代に成功すると、暴走モードの山下が巻き返しにかかる。一人でAvidRivalをブレーンバスターで投げ飛ばしたかと思えば、両腕ラリアット! 戦況を五分に戻したが、水波もカウンターのパワースラムを放つと、ラリアットを敢行。山下も受けて立つが、水波がぶっ倒すと大畠がミサイル弾で続く。そして腕固めへ。大畠の腕攻めに苦しんだ山下だったが、トラースキックでやり返すと、ラリアット。だが、大畠も投げっぱなしジャーマンで応戦する。両者ダウンとなるなか、山下が先に夏と交代。
 追撃にかかる夏は大畠に串刺し攻撃。ミサキスペシャルβ版を3連発お見舞いする。さらに連係攻撃を挟んで、ダブルアームスープレックスにつなげるがカウント2。ここで夏はダイビング・クロスボディーを放つも、かわした大畠が串刺し低空ボディーアタック。そしてコーナーに登るが山下が足止めする。夏が追いつくも、今度は水波が妨害し、水波コースター! 間髪入れずに大畠がダイビング・ボディープレスを投下する。このあたりのスピードはさすがの一言!!
 だが挑戦者組も負けてはいない。山下のラリアットから夏がTo be continuedにつなげるが、カウント2。ならばと王者組は、水波のラリアットから大畠がバックブロー。さらには合体スタナーからジャーマンへ。これもカウント2に終わると、最後は大畠が花マルどっかんで夏から3カウントを奪ってみせた。

◎試合後のマイク
大畠「しゃべっていいかな。夏! 山下! いつもよりは頑張ってたかもしれない。でも! まだ足りない!! もっともっと、もっともっと来い! どんだけ2人が本気できて思い切りきたとしても、ウチらは壊れないから、もっともっと成長して何回でもぶつかって来い。いつでも相手してやるよ。

無事に防衛できたということで、ちょっと次の話をしたいと思います。12月29日のWAVE後楽園ホール大会で、私の10周年記念試合を組んでくれるということで考えて来ました。こんな機会でもないと組むことのない選手、タッグマッチなんですけど、まずパートナーは尾崎魔弓! これについてはなんでって言われても説明しようがないんですけど、ただ私が組みたいからです。対戦相手、一人はオファー中で、一人は松本浩代! 優柔不断なので組むか闘うか決めかねていたんですけど、やっぱりまっちゃんには対角線に立っていてもらいたいなと思っています。よろしくお願いします。あと1月8日、私の誕生日近いので、好きなカード組んでもらえるということで、引退前に当たっとかなきゃと思うので、木村親子で! タッグで対戦したいと思います。パートナーはもちろん水波綾。拒否権はないんだけどね。これでお願いします。今大会がはじめての防衛戦ということで、8月にとってから結構、間が空いてしまったんですけど、これからはいろんなところにアピールしていって、どんどん防衛戦を重ねてもっともっとWAVE、お客さんが入って盛り上がるようにしていきたいと思いますので、みなさんもよろしくお願いします。ではいつものやつで締めたいと思います。いきます、これが、WAVEだーっ!」

◎AvidRivalコメント
——防衛おめでとうございます。
大畠「当然っちゃ当然なんですけど、もうちょっと簡単にいくかなって思っていたんですけど、多少ね。2人も考えて来たのかなっていうのは感じたんですけど、まだまだ足りない。もっともっと気持ちを見せて欲しいし、もっともっと成長をみせてほしいなというのがあります」

水波「WAVEはこれから先、進んでいくためにはやっぱり後輩の追い上げっていうものが必要あると感じてまして、今日初防衛戦で山下と夏が相手だったんですけども、もっともっと向こうが感じている、可能性とかこんだけできるんだっていうものを前面に。これからガンガン出していかないと、そして試合をするときは健闘とかを狙うんじゃなくて、勝ちに行くものを前提に進んでいかないと、これから必要な驀進力というものを生み出せないんじゃないかなと、凄く思っています。2人が決してダメな選手とは思ったことはないです。もっともっとできるんじゃないかっていう期待だったり、そういったほうが強いからゆえ、なんかもっとガツガツこいよっていうふうに思います。今日がはじまりか終わりになるかわからないけど、後輩がその先もくることを自分は願っているだけです」

——次はいよいよRegina戦だが。
水波「今日は18日なので、あと11日かな。あのね、最初はね、自分を見失いかけてどうしようかなって思ったんですけど、それを全部飲み込む自分がいて、進んでいく自分がいまはいるので、自分は大丈夫だなと。あとは11日あるのでそれまでに自分を追い込んで、気持ちでも負けない。そしてReginaを巻くってくのを凄く強く持って、2016年は神ってるアニキで終わりたいと思います。以上!」

——大畠選手は10周年、誕生日と続きますが。
大畠「10周年ということでお客さんが見たいカードなのか、自分がやりたいカードなのかと凄く悩んだんですけど、これまで正直、お客さんは何を見たいんだろうとかどういう試合を見たいんだろう、大畠美咲の何を見たいんだろうってずっと考えながら試合をしてた部分があるので、今回はわがまま言おうと思って、突然でしたけど、尾崎さんと組ませていただきたいなって思いました。失礼かもしれないけど、憧れてて尾崎さんみたいなりたいとかっていうわけではなくて、みんな尾崎さんと対戦したがるんですよ、記念のときって。でも、組みたがる人がいなかったし。こういう機会でもないので組む機会はないと思ったので、尾崎さんをパートナーにさせていただきました。そして対戦相手としたら同期の松本浩代。練習生のころから競い合ってやってきたので、10周年で対戦したいなと思って指名しました。もう一人は調整中なので何とも言えないんですけど、私のかかわりの深い人とできたらいいなと思っています」

——木村親子を指名したが、たとえばタイトルマッチになる可能性は?
大畠「あー、そこはまったく考えずに指名してたんですけど、それもいいですね。ちょっと相談してみたいと思います」

◎打ち上げWAVE
二上社長の挨拶ではじまった打ち上げWAVE。打ち上げということで、ビールを飲みながらのゆるーいトークショーが行われ、宮崎の売店手伝いにきていた野崎渚、10周年を迎える大畠美咲、Regina戦目前の水波綾、今年急成長を果たした山下りなが呼ばれて二上社長とノーツイートの対談が行われた。

続いて小林香萌の「adios amiga wave番外編」へ。
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<adios amiga wave〜番外編〜各1分1本勝負>
△小林香萌(時間切れ引き分け)山縣優△
 一人目の相手は山縣優。1分しかないにもかかわらず、じっくりにらみ合う両者。小林が仕掛けてドロップキックを連発。残り5秒からようやく山縣がドロップキックでやり返しクロスフェースに捕らえたが、引き分けのゴング。

△小林香萌(時間切れ引き分け)春日萌花△
 開始早々、春日が逆さ押さえ込みを連発。キックアウトした小林がドロップキックを放っていく。残り10秒から春日がフットスタンプを連発しドローとなった。

△小林香萌(時間切れ引き分け)長浜浩江△
 ゴングと同時に長浜が奇襲のドロップキック。そのまま連続で放って行き30秒経過。小林は延髄斬りでやり返すも、長浜がカウンターのサクラ落とし。ドロップキックを放ったところで時間切れに。

△小林香萌(時間切れ引き分け)朱崇花△
 続いて登場したのは朱崇花。ゴングと同時にドロップキックを放つと、ミサイル発射。側転エルボー、ブーメランアタックでカウント2。小林も顔面ドロップキックでやり返したが、朱崇花がカウンターキックからチョークスラムを狙うが、小林が切り返したところでゴングが鳴らされた。

△小林香萌(時間切れ引き分け)下野佐和子△
 開始早々、下野は背負い投げから雷電ドロップを狙う。これをかわしまくった小林がロープに走るも、下野がカウンターのラリアット。すかさず下野は雷電ドロップをスタンプ式で放って行ったが、カウントの途中でドローのゴング。

○小林香萌(0分59秒、ドロップキック⇒片エビ固め)フェアリー日本橋●
 雷電ドロップの連発を食らいボロボロの小林。するとフェアリーは「今日で香萌ちゃんの試合、最後かもしれない。私、淋しいわ。だから魔法をいっぱいかけてあげる」と魔法でロープへ。目一杯、走らされた小林だったが、そのまま勢いでドロップキック! フェアリーから3カウントをみせた。

△小林香萌(時間切れ引き分け)桜花由美△
※桜花戦のみ3分1本勝負
 最後の相手は桜花由美。桜花は入場するなり「香萌ちゃん、1分短くない? 3分どう?」と持ちかける。すると小林は「この状況で桜花さんとシングル……3分、お願いします!」と受けて立った。
 開始早々、桜花がビッグブーツ! キックアウトされるともう一発! なんとかキックアウトした小林だったが、桜花はバックドロップで追い打ちをかける。さらには串刺しビッグブーツを放ったが、かわした小林がミサイル弾を4連発。残り1分から桜花が垂直落下ブレーンバスターを放つがこれもカウント2。桜花のネックハンギングをウラカンで切り返した小林が120%スクールボーイに入ったところで時間切れとなった。

 試合後、桜花は「香萌ちゃん、お疲れ。まだ25日の大阪と29日の後楽園、あなたはWAVEの一員です。それまではWAVEの小林香萌として頑張ってください」とマイク。
 小林も「ありがとうございました。皆さん今日は18時からのWAVE『大師走東』と『打ち上げWAVE』にもお越しいただきまして、誠にありがとうございました。7人掛けというのは引退間近の選手がやってるのを見てて、これやったらみんなプロレスラーに復帰したくなくなるねんってGAMIさんが言ってたのがよくわかるなって思います。っていうのはウソで私はまだまだプロレスラーとして強くなっていくためにいい経験をさせていただけたと思っております。させていただけたのもこうしてWAVEさんに受け入れていただけたことがはじまりで、いつかはWAVEで育てていただいた先輩方に自分がプロレスラーとしてもっと強くなって恩返しできたらいいなと思っています。その第一歩としてたった1分ではあったんですけど、1分間でもこんなにキツイんだなってことを実感してやっぱりプロレスラーって、プロレスって一番すげーなって思いました。桜花さんが言って下さったように29日のWAVE後楽園大会まではプロレスリングWAVEの小林香萌として、精一杯やらせていただきたいと思っていますので、みなさん最後まで応援よろしくお願いします。本日はありがとうございました」

◎トークショーpatr2
再び二上社長のトークショー(第2弾)がはじまり、夏、世志琥、桜花がリングへ。桜花とのトークショーでは、来年おこなわれる10周年興行8・12大田区のチケット先行発売が12・29後楽園(開始前の展示場)で行われることが明かされ、先着100名様にオリジナルキーホルダー(QRコードで大田区大会の情報が読み取れる)がプレゼントされる。

最後に打ち上げWAVEの目玉でもある、ZAN1中間発表が行われ、順位は以下の通りとなった。

1位…大畠美咲
2位…飯田美花
3位…フェアリー日本橋
4位…桜花由美
5位…春日萌花
6位…山下りな
7位…藤本つかさ
8位…夏すみれ
9位…長浜浩江
10位…水波綾

暫定1位となった大畠は「ご投票くださったみなさんありがとうございます。正直、中間発表で1位になりたくなかったな、と。みなさんきっと大畠が1位だからって残り2票残ってたら、1票は飯田にあげようとか、フェアリーにあげようとか、票が分散するんじゃないかなと思っています。しないでください! 最初に大畠にいれようと思ってくださった方は、全部大畠に投票してください。絶対無駄にはしません。引き続きまだ投票は続くのでみなさんも楽しんで参りましょう。本日2回目、締めさせていただきます。いきます、これがWAVEだーー!」で2016年最後の新木場大会を締めた。

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