10・9「INNOVATION認定、第3回岡山興行」町田光、宮元啓介など6選手インタビュー

Japan Kickboxing Innovation 認定 第3回岡山ジム主催興行特集インタビュー
“居合パンチャー”町田 光

――今年8月7日のREBELS、大田区総合体育館興行で行われたRISE王者、野辺広大戦、最終ラウンドで決めた必殺“居合パンチ”一閃のダウン奪取でもぎ取った見事な勝利が大評判です。

褒めていただくのは嬉しいのですが、あの試合は反省点だらけでした。野辺選手こそが自分の試合を作っていたと思うし、居合パンチがなければ負けていました。

――確かに単純なパンチやキックで野辺選手はゲームメイクしていましたが、町田選手特有のサバキやイナシによるイニシアティブは流石で、その流れの中、必殺技で奪った決定的なダウンポイントなのですから、ドラマティックな素晴らしい試合だと思いますが。

そう思っていただける方がいたのなら有難いことです。その一方、Twitterなどで「つまらない試合」と書かれ、自分もそう思う部分があるのですから、そこは反省しないと次なる成長進化につながりません。

――それにしても、あの居合パンチは狙っていた?

勝手に身体が動いた感じで狙ってはいません。だからこそ、当たって倒せたんでしょう。日々の積み重ねのお陰でもありますが、自分の必殺技に救われました。

――なるほど、そんな謙虚でストイックな町田選手ですが、10月9日、岡山でWPMF世界タイトルの防衛戦です。

ここは絶対に守りたい、いや、守ります!

――挑戦者は、元ラジャダムナン王者、激しい試合が求められるテレビマッチでメインイベンターを務める現役バリバリの強豪、マープラローン・ソー・ブンヨンヨットです。

そのレベルのタイ人に弱い選手などいないことはよく分かっていますけど、相手の問題ではなく、自分の理想の動きに近づければ、必ず勝てると信じています。

――理想の動きとは?

下がりながらサバくなどではなく、ブロッキングを駆使して常にプレッシャーをかけて前に出続けて積極的に攻撃を仕掛けるというような。

――すると昨年、世界のベルトを奪取したナーカー・ゲーオサムリット戦が理想的だったのでは?

そうですね。ナーカー戦、その前では郷州力(※1)戦、もう3年前になる2度目の不可思(※2)戦の3つが近づいていました。

――それが発揮できたとしたら、マープラローン戦、どういった内容になるでしょう?

自分の流れを作ることができていれば、自然とKO勝ち、またはそれに準ずる結果になるでしょう。

――野辺戦であれだけ劇的に決めた必殺技は?

これも出すと決めているのでもなく出さない作戦でもなく流れの中です。

――キャリア40戦を超える町田選手ですが、対タイ人戦績は3戦1勝1敗1分です。

5年前のデンサイアム・ルークプラバーツ戦は、まだ弱い自分が完璧にやられました。その翌年のカノンスック・ウィラサクレック戦は、結果はドローでしたが、手応えはあった試合です。

――カノンスックといえば、旺盛な攻撃力で数々の日本王者たちを屠ってきた強豪です。

その意味で自分の成長は確かめられましたけど、その前にヤスユキ(※3)選手はカノンスック選手をKOしているんですからまだまだです。

――そして、昨年のナーカー戦。その3名の中ではナーカーが最も強いと思われますので、この数年、町田選手の成長は凄まじいものがあるのでは?

そうかもしれません。しかし、僕には時間がありません。

――もしかして、ブログで宣言されていた「タイムリミット(※4)」のことですか?

はい。僕は来年、30歳の誕生日、7月23日までにキックボクシング一本で生活できるようにならなければ引退します。

――非常に重い決意です。ですが、その後、プロモーションVTR制作費用のクラウドファウンディング(※5)は、ものの数日で目標額を達成し、その勢いでその目標も順調に成し遂げそうな勢いを感じます。

クラウドファウンディングは、1ヵ月リミットの中、4日間で150%に達しました。金額以上に出資していただいた80名の方々がご協力してくださったことが感動的でした。それでもまだまだこれからです。アルバイトだって辞められたわけではありませんし、ここで虎の子の世界チャンピオンベルトを失うことはできません。

――貧困から逃れる為の手段としてのムエタイといったプロットがありますが、町田選手も負けずにハングリー?

ハングリーです。それ以上にコンプレックスも沢山あります。ですが、それを認めた上でパワーに変えることができる。僕はそれを格闘技を通じて知ることができました。

――最近、SNSで盛んに「僕は格闘技で世界を変えられると思っている(※6)」と標榜しておられます。

はい、僕は格闘技で世界を変えられると思っています!

――ジョン・レノンが歌で世界を平和に導こうとしたように?

僕はまだそこまで達していません。まず変えるべきは、自分の目の前の世界です。

――昔、自殺さえ考えていた少年がキックボクシング界有数の人気王者となっているのですから、すでに大変な変わりようです。

僕もまだまだ変わります。だから、僕の“作品”を見てくれる方々も自分の望む形に世界を変えていただきたい。そのきっかけになる闘いを僕が創り上げます!

――作品ですか?

はい、1ラウンド3分の最中だけではなく、入場からインターバル、退場に至るすべての所作をあわせて僕は作品だと思っています。その作品がまずは自分、そして、僕を応援してくれる方々の世界を変えるんです。

――今回の試合が終わったら、すぐに因縁のヤスユキ戦が控えていますし、来年も忙しそうです。

30歳で引退しない為にも海外遠征も視野に含めてもっともっと大きくならなくちゃならないし、絶対にやりたい選手もいます。

――それは?

梅野源治(※7)選手!

――来月、ラジャダムナンスタジアム認定王座に挑戦する“日本ムエタイ界の至宝”を的にかけますか?

はい、だからこそここで躓いていられないし、岡山は僕にベストバウトとチャンピオンベルトを与えてくれたパワースポットですから、更に力をもらって、それを岡山の皆さんに何倍にもしてお返しさせてください!

※1 郷州力 2015年7月12日、ディファ有明で町田と闘い判定負け。その後、それまでの所属ジムを脱会し、格闘技に憧れたきっかけだったK-1に出場すべくリングネームを本名(郷州征宜)に改め、K-1ジム総本部に移籍した。聴覚障害をものともせず常に熱い闘いをみせるブルファイター。

※2 不可思 クロスポイント吉祥寺に所属するWPMF日本スーパーライト級王者などを戴冠する美男のハイブリッドファイター(タイ人の母と日本人の父の混血)。町田とは2度対戦し1敗1分。正統派ファイトスタイルで階級をアップしながら急成長中。

※3 ヤスユキ Dropout所属のREBELS-MUAYTHAIライト級王者。ハイテクニックと独特の哲学を持ち、そのつかみどころのなさから“ムエタイ都市伝説”と呼ばれるミステリアスファイター。2014年4月20日、町田と決闘と比喩された激闘を4RKO勝ちで制している。今年11月30日、後楽園ホールで両者の再戦が予定されている。

※4 タイムリミット 参照(町田光公式ブログ):http://ameblo.jp/19891119m/entry-12178883463.html

※5 クラウドファウンディング 参照:https://camp-fire.jp/projects/view/7146

※6 僕は格闘技で世界を変えられると思っている 参照(町田光公式ブログ):http://ameblo.jp/19891119m/entry-12171313678.html

※7 梅野源治 “日本ムエタイ界の至宝”と形容されるPHOENIX所属のWBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者。スピード、パワー、テクニックすべてが世界最高レベルにある国内屈指の実力者。今年11月30日、後楽園ホールでラジャダムナンスタジアム認定ライト級王座に挑戦が決まっている。

町田光のプロフィール

リングネーム:町田 光
読み仮名:マチダ・ヒカル
英語名:Hikaru Machida
所属:橋本道場/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1987年7月23日(29歳)
出身地:東京都
身長:170cm
戦型:オーソドックス
得意技:居合パンチ
デビュー年月日:2007年10月21日
戦績:43戦29勝(10KO)11敗3分
ステータス:WPMF世界スーパーフェザー級王者、REBELS 60kg級王者、元INNOVATIONスーパーフェザー級王者、元WPMF日本スーパーフェザー級王者、元MA日本スーパーフェザー級王者
ブログ:http://ameblo.jp/19891119m/
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100004105426341
Twitter:https://twitter.com/pipipi1987
YouTube:https://www.youtube.com/user/pikopiko0409

【10月9日出場、“ザ・サイクロン”宮元啓介インタビュー公開】

Japan Kickboxing Innovation 認定 第3回岡山ジム主催興行特集インタビュー
“ザ・サイクロン”宮元啓介

――今回の対戦相手、WPMF世界スーパーバンタム級王者、チューチャイ・ゲーオサムリットは、今回、大挙して来日するタイ選手団の中で“最も危険なファイター(※1)”との評判が聞こえております。

ヤバいですね! Twitterで動画を上げてくれている人がいたんで見ていますけど、強い! 本当に強いです!

――いつでもどこでも泰然自若というか動じない宮元選手が珍しい興奮のしようです。

恐いです! けど、楽しい! ワクワクする! うん、ドキドキが止まらない感じでブルブルを超えちゃってます!

――そこまで強いと認める相手にワクワクできる感覚が常人には理解しがたくもあります。

自信ありますから!

――どんな自信?

いい練習ができています!

――どういう練習?

強い仲間がいっぱいいて、町田さんや晴翔(※2)とも一緒に試合だから普段のスパーとはまた違ってピリピリした感覚が確実に自分をレベルアップさせてくれると思えるんです。

――閑話休題ですが、階級上の強豪王者、町田選手と良いスパーができるのは当然だと思いますが、高校一年生の安本(晴翔)選手が宮元選手と競るまでの成長を?

子供のころからずっと見ているからって油断すると危ないですよ。もう本気でやらないと怪我しちゃうレベルです。あいつもヤバいです(笑)。

――そんな宮元選手は、タイ人選手との対戦は意外と少なく4回です。しかし、その相手は、マキ・ピンサヤームなど強豪揃いで4戦1勝1敗2分と五分の星です。

ムエタイ、楽しいです! 一番好きかも。

――“空を切り裂くサイクロン”と形容される飛び後ろ回し蹴りの大技や激しいパンチの応酬のなかで繰り出すボディーブローなど、強烈な得意技がムエタイとは相性が悪いようにも思えます。特に首相撲には厳しいのではないかと。

以前から首相撲に苦手意識が確かにありました。それを克服しにタイに行ってみたり。けど、その中で自分にタイ人と同じ種類のスタイルは必要ないし、むしろ違うことをつきつめた方がいいってことが解ってきて、相手のペースに乗らないでガンガン行くって、一見、単純なことのようだけど、掌に乗らないで巧さにはまらない技術というか駆け引きというか……とにかくそうやって頭を使うことが面白くなってきたし、技も得意ではなくても首相撲や肘打ちがあることでバリエーションが増えて、とにかく奥深いなって、その魅力にはまってます!

――今、勢いのあるK-1で武尊戦など見てみたくもありますが。

ルールが解りやすく激しい試合になるようにできているんで盛り上がりますよね。けど、強い選手だとは思いますけど、武尊選手を意識することはないです。それなら負けちゃった那須川天心選手の方が気になります。

――今年3月12日、タフネスで鳴る宮元選手を初めてKO(肘打ちによる裂傷TKO負けは除く)した那須川選手との再戦を希望する?

見事に負けておいて、その後、ちょっと勝ったからって「再戦しろ」とは言えません。だけど、目の前のチャンスを着実にひとつひとつものにして、まわりが自然と盛り上がって「天心と宮元がやらねば」と言われるように僕が勝ち続けなきゃいけません。

――その時のルールは?

肘あり首相撲無制限の5回戦がいいですね。

――本題に戻りまして。今回の強大な相手、チューチャイは、那須川選手よりも強いかもしれない大物で、しかも世界戦ときています。

欲しいですね“世界”タイトル。何気に世界戦って初めてなんですよ。

――それは意外でした。

東京以外で試合をするのも初めて。

――40戦近いキャリアで国内最高レベルをもう何年も保っている宮元選手をしてそれは意外でした。初の地方遠征で初の世界戦、やはり緊張しますか?

まったくしないです(笑)。ワクワク感がはるかに上回っています! その為にWBCムエタイ・インターナショナルタイトルも返上してしまいましたし。

――何故、防衛期限が迫っているわけでもないベルトを返してしまったのでしょう。

向こうのルールに「同体重で負けたらタイトルマッチじゃなくても返上」といった部分があったので、それなら言われる前に返しちゃえって(笑)。

――それにしても試合もせずに王座返上とはもったいないです。

今回のタイトルマッチも当然勝って、その後も勝利を続けていれば、自然と他のタイトルの世界戦だって組まれるでしょうから気にしません。海外で試合だってできるだろうし、まずは目前の試合に勝つことのみです。

――しかし、その相手が肘打ちによるKO勝ちを三度も続けているチューチャイなのですから大変です。

いくら強くても蹴りならば僕の方が上です。それに肘打ちの距離にはさせません。いい意味で開き直ってますし(笑)。

――試合の他には、どんなところに注目してもらいたいですか?

試合が一番ですけど、自分としては次に入場に力入っているというか、そこから見てほしいです!

――宮元選手の入場といえば入場曲が評判です。

SARAさん(※3)の「インファイトボクシング」最高です! とにかくこの曲で気持ちが昂ります!

――その気持ちを、是非、チューチャイにぶつけてください!

判定で勝てるなんて思っていません。倒して勝ちます! どんなに巧く戦われても潰してKOします! 応援、よろしくお願いします!

※1 最も危険なファイター 本場タイでは、ギャンブルの対象となるムエタイは勝利至上主義が絶対である。それ故、たとえ第1Rでダウンを奪取したとしても後はそのポイントを守ってディフェンスに徹するといった傾向がある。そんな中、チューチャイの89戦69勝(19KO)18敗2分という数字は驚異的なKO率だ。

※2 晴翔 “天才高校生”那須川天心に次ぐ新世代のエースとして期待されている安本晴翔(ヤスモト・ハルト)は、アマチュア24冠という空前絶後のタイトルホルダーとしてアマ史上最強と言われ、今年8月、プロデビュー。現在、プロ2戦2勝。

※3 SARAさん 大阪出身、格闘技系ミクスチャーソロアーティスト、SARA(セーラ)は、自身のジャンル「浪速のインファイトミクスチャー」をひっさげ、2011年上京後、都内を中心に活動中。https://www.youtube.com/channel/UCSTGTTz2b-ft7WoNXbxHpjQ

宮元啓介のプロフィール

リングネーム:宮元 啓介
読み仮名:ミヤモト・ケイスケ
英語名:Keisuke Miyamoto
所属:橋本道場/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1992年12月16日(23歳)
出身地:埼玉県入間市
身長:168cm
戦型:オーソドックス
得意技:ハイキック、ボディーブロー、飛び後ろ回し蹴り
デビュー年月日:2010年1月31日
戦績:37戦23勝(8KO)9敗5分
ステータス:INNOVATIONスーパーバンタム級王者、前WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級王者、元WBCムエタイ日本スーパーバンタム級王者、元MA日本スーパーバンタム級王者、MA日本バンタム級新人王(2010年)、K-1甲子園関東地区Bブロック優勝(2009年)
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100008418196661
Twitter:https://twitter.com/kick_keikumn
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCCwn5FYiEe1bbP4NdCSatQg

【10月9日出場、“イノベーションの新星”岩浪 悠弥インタビュー公開】

Japan Kickboxing Innovation 認定 第3回岡山ジム主催興行特集インタビュー
“イノベーションの新星”岩浪 悠弥

――日本フライ級のトップ選手として活躍する岩浪選手の18歳という若さに驚かされますが、今もまだ成長を続けておられる実感はあられますか?

はい、試合を重ねるごとに伸びているなって感じます。もちろん、日々の練習を積み重ねてこその試合なのですが、試合の中でしか学べないものが、最近、急に意識できるようになりました。

――それは具体的にどんなものなのでしょう?

リングの上で空気を読んで、相手のペースに乗らずに自分を貫くことだったり、逆に相手を誘ったり、不意を突いたりの駆け引きだったり、こればっかりは道場のガチスパーでもなく実戦だからこそできることだと思います。

――その観点からすると今回の相手、ヨードドーイ・ゲーオサムリットは20歳にして公式戦績69戦、岩浪選手4倍以上のキャリアを持ち、しかも勝率が高いファイターです。

本場の層が厚いフライ級で活躍するタイ人ですから当然そうでしょうし、覚悟はできています。向かい合ってしかわからない“恐さ”がどのくらいなのか楽しみです!

――空手技を駆使する宮元啓介選手や個性が豊かすぎる町田光選手などバラエティー豊かな橋本道場選手の中で、タイ人トレーナーがいたこともないのに、一見、ムエタイスタイルを使いこなす岩浪選手は、橋本道場目線からすれば異端なスタイルのような気もします。

よく言われるのですが、僕自身はムエタイをしているつもりはないんです。タイに行ったこともないし、橋本師範(※1)から手足が長い僕の体型に合っているので「やってみたら?」と勧められたのでこうなりました。ムエタイの動画はよく見ます。ですけど、あくまで参考にしているだけで、自分からムエタイに近づいていっているわけでなはありません。これも幅広い“橋本スタイル”のひとつだということです。

――ヨードドーイ戦がまるでタイ人同士のムエタイのような試合になるということは?

多分、ありません。

――どんな試合になりそうですか?

相手は背が低い(160cm)ようですから、こちらからヒジを出してやろうかなと。

――タイ人にヒジですか?

そのあたりの技術は「どうせ日本人だから」ってできないと思われているかもですから、そうでもないことを教えて差し上げたいです。

――そして、どんな勝ち方を?

KOは出場選手が、皆、狙っているに違いないですけど自分は「完封勝ち」を狙いたいです。

――それは最も難易度が高いように思えます。

だからこそやりがいもあるなって(笑)。けど、僕は「打倒ムエタイ」って気持ちは薄いんです。タイ人が巧くて強いのは重々承知していますけれど、目の前の1試合を確実に勝っていくことでドンドン強くなるし、チャンスが広がって来るものだと信じています。そして、気が付けば、真の日本一、世界一になっていればいいなって!

※1 橋本師範 橋本道場の創始師範、橋本敏彦は、士道館空手の全日本選手権を制覇後、東京都福生市に道場を立ち上げ、空手で不世出の王者、山本隆治やキックと空手で無数のチャンピオンを育て上げた日本最高の名伯楽である。今日も少年少女からトッププロ、壮年世代と区別なく共に汗を流す毎日を送っている。

岩浪悠弥のプロフィール

リングネーム:岩浪 悠弥
読み仮名:イワナミ・ユウヤ
英語名:Yu-ya Iwanami
所属:橋本道場/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1998年1月6日(18歳)
出身地:東京都
身長:170cm
戦型:オーソドックス
デビュー年月日:2013年10月14日
戦績:16戦11勝4敗1分
ステータス:INNOVATIONフライ級王者
Facebook:https://www.facebook.com/yuya.iwanami.3
Twitter:https://twitter.com/yuya_iwanami

【10月9日出場、“ムエタイ最強伝説”タイ選手団インタビュー公開】

Japan Kickboxing Innovation 認定 第3回岡山ジム主催興行特集インタビュー
国技の誇りと共に来日“ムエタイ最強伝説”タイ選手団

2016年10月9日、倉敷山陽ハイツ体育館で開催いたします「Japan Kickboxing Innovation 認定 第3回岡山ジム主催興行」で来日するタイ選手団のうち3選手から談話が届きましたので紹介させていただきます。インタビューアーは、在タイのムエタイコーディネーター、イングラムスポーツタイランドの鈴木秀樹代表です。町田光の持つ世界王座に挑戦するマープラローン、翔・センチャイジムの挑戦を受けるキャプテンケン、宮元啓介を相手に防衛線に臨むチャーチャイの不敵な余裕と高い意気込みをご覧ください!

マープラローン・ソー・ブンヨンヨット

(必殺技“居合パンチ”などを駆使する町田の試合動画を見て)うん、問題ないよ。試合は全部(ヒジ、ヒザ)使っていいんだよね?

――もちろんです。WPMFの世界戦ですからムエタイルールですよ。

なんだ、それなら全く問題ないよ。海外だからルールが違うと思ってた。

――町田対策を何か考えていますか?

いや、試合のビデオを見ておけば大丈夫。あとはレフェリーとジャッジが公平であれば
大丈夫。昨年、ナーカー(※1)を下した試合の動画はちゃんと見ておきたいな。あのナーカーに勝ってるなら強いでしょ?

――初となる日本での試合はどうですか?

すごく楽しみです! 日本で巻けるんですから!

インタビュー後のイングラム鈴木所感:本人、負ける気など微塵もしないようです。町田選手の映像を見ている時は鋭い目でじっと見ていました。かつて“神の階級(※2)”で殿堂スタジアムのベルトを腰に巻き、最近もテレビマッチのメインクラスで連勝しているだけにインパクトのある試合を見せつけてくれることでしょう。

※1 ナーカー そのKOファイターぶりから““Deadly Fist(死の拳)”の異名を持つナーカーは「最もエキサイティングな試合をするファイター」と評された大物選手。昨年9月20日、第2回岡山ジム主催興行のメインイベント、WPMF世界スーパーフェザー級王座決定戦で町田光と激突。鋭く重い攻撃で場内をどよめかせたが、町田のエンドレスラッシュを浴び、4ラウンド終了時点で戦闘不能となりTKO負けした。

※2 神の階級 ギャンブルの対象として独特の盛り上がりを見せるムエタイでは、最も選手層が厚いフライ~バンタム級は、外国人選手場が侵食したこともない“神の階級”として畏怖されている。

マープラローン・ソー・ブンヨンヨットのプロフィール

リングネーム:マープラローン・ソー・ブンヨンヨット
英語名:Marpralong Sor.Bunyongyos
生年月日:1987年6月22日(28歳)
出身地:タイ国マハーサラカーム県
身長:166cm
戦型:オーソドックス
戦績:139戦99勝(28KO)35敗5分
ステータス:元ラジャダムナンスタジアム認定フライ級王者

キャプテンケン・ナルパイ

――翔・センチャイジムがあります。

あ、ボクももう見てますよ。

――研究済みなのですね。印象は?

特にこれといってないですね。問題ないですよ。日本は首相撲のブレイクが早いって
聞きましたけど、今回の試合もですか?

――WPMFルールですから、通常のタイミングですよ。

それなら尚更問題ないです。どういうスタイルの試合が日本では好まれますか?

――日本のファンはやはりノラリクラリやらずにガンガン打ち合い蹴りあう積極的な試合が好きです。

(涼しい顔で)ではそういう戦い方にします。そしたらまた呼んでもらえるでしょ? 今回防衛したら他にも同じクラスに強い日本人選手はいますか?

――ライト級は強豪日本人選手が多いので、強烈なインパクトを残す試合ができれば、また来日チャンスがあるかもしれません。

おおーっ、よっしゃ!(ニヤリと微笑みガッツポーズ)

――しかし、貴方かはどちらかというとテクニシャンタイプではなかったでしょうか?

どんなスタイルでも大丈夫。もうかなりのキャリアもありますから。

――すでに200戦超えておられるとか?

え~っと、草ムエタイとかの非公式戦を入れたら300戦超えてるかなぁ?

――日本側には聞いていた通り「200戦176勝(23KO)22敗2分」って戦績を送ってしまいました。

もう細かい戦積は覚えていません(笑)。ところでブアカーオ以外、日本でタイ選手は誰が有名ですか?

――ゲーオ・ウィラサクレック(※3)ですね。ファイトマネーも●●●万円くらいじゃないでしょうか?

おおおぉー、いいねぇ!(その他の選手も一同に目を輝かせる)

(チューチャイが)じゃあ、次はオレ!
(マープラローンも)いやオレだろ!

(この話しで大いに盛り上がっていると同席したマネージャーが口を挟んできた)ヨードドーイ(岩浪悠弥と対戦)は、次代のスターだよ! 今から年間契約しておいた方がいい! これから絶対に抜きん出てくる選手だよ!(猛プッシュ)

インタビュー後のイングラム鈴木所感:キャプテンケンは物静かながら長谷川穂積(※4)選手などベテランの凄みを感じさせるファイターでした。百戦練磨の強者だけが醸し出せる雰囲気を持っています。あのサムエー(※4)にも勝利を収めている偉大な王者です。

※3 ゲーオ・ウィラサクレック K-1で活躍したタイの英雄、ブアカーオ・ポー・プラムックに続くスーパーヒーロー。初代K-1 WORLD GP -65kg王者、WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者、ルンピニースタジアム認定フェザー級王者、WPMF世界スーパーライト級王者など無数の世界チャンピオンベルトを保有する。スピード、パワー、テクニックの全てが超一流。

※4 サムエー 恐るべき速度と威力の左ミドルキックを得意とするサムエー・ガイヤーンハーダオは、ムエタイの英雄である。2011年MVP、ルンピニースタジアム認定スーパーフライ&スーパーバンタム級タイトルなど無数の栄冠を手にしている。

キャプテンケン・ナルパイのプロフィール

リングネーム:キャプテンケン・ナルパイ
英語名:Captainken Narupai
所属:ゲーオサムリットジム
年齢:35歳
出身地:タイ国ブリラム県
身長:165cm
戦型:サウスポー
戦績:200戦176勝(23KO)22敗2分
ステータス:WPMF世界ライト級王者、元プロムエタイ協会スーパーバンタム級王者、元WMC世界スーパーバンタム級王者、S-1トーナメント優勝、M-150杯トーナメント優勝

チューチャイ・ゲーオサムリット

――宮元啓介選手の試合動画ですが……。

あ、大丈夫。もう見てるから。

――既に研究済みでしたか?

見てる、見てる。ジムにいる日本人が見せてくれたから。もう、ぜんぜん大丈夫! 1RにヒジでKOだね! このヒジ!(上から打ち下ろす過激なヒジ打ちを披露)

――おおっ……この最近の試合、ヒジで連続KO勝利されていますよね?

今3連続でかな? またヒジでKOするよ。1ラウンド!

――1ラウンドの秒殺KO勝利にこだわりが?

だって、ぜっかく日本に行くんだもん、早く試合を終わらせて色々見てみたい!

――……長引くと怪我などで倉敷観光が楽しめなくなるかもしれないと?

うん! 得意のヒジで早くKOして日本を楽しみたい!

――宮元選手は、空手の回転技とかムエタイではあまりない技を使います。

ジムに回転技を使う外国人選手もいるし、慣れてるよ。スタイル的に何の問題もないよ。KOするだけ!

――日本のファンに向けて一言。

ボクの階級って日本人はたくさんいるの? 今回いい試合をして何回も日本に呼ばれるようになりたい!

インタビュー後のイングラム鈴木所感:「まだ若いだけにヤンチャな王者」という印象のチューチャイ。こちらも強気に敗戦の恐れなく、初回早々にKOすることしか頭にない様子。斬ってドクターストップさせるのではなく、壊して倒すヒジ打ちで3連続KO中だけに勢いに乗っています。技もラウンドも含めたKO宣言にはハッタリとは思えない相当の自信が伺えました。

チューチャイ・ゲーオサムリットのプロフィール

リングネーム:チューチャイ・ゲーオサムリット
英語名:Chuchai Kaewsamrit
所属:ゲーオサムリットジム
生年月日:1996年4月25日(20歳)
出身地:タイ国スリン県
身長:165cm
戦型:サウスポー
得意技:肘打ち
戦績:89戦69勝(19KO)18敗2分
ステータス:WPMF世界スーパーバンタム級王者

■ 第3回岡山ジム主催興行
日時:10月09日(日) 10:30開場 11:00開始予定
会場:倉敷 山陽ハイツ体育館

チケット前売り(税込):SRS席 12,000円(残り僅か) RS席 8,000円(完売) 指定席 6,000円(完売) 立見 5,000円
※当日券は全種1,000円アップ。
チケット販売所:岡山ジム、出場各ジム各選手
認定:JAPAN KICKBOXING INNOVATION(http://kick-innovation.com)
放映:2016年11月5日及び11月6日の連日、前後編を倉敷ケーブルテレビにて放映予定
公式ブログ:http://okayamakickboxing.blog.jp
公式Facebookページ:https://www.facebook.com/okayamakickboxing
公式Twitterアカウント:https://twitter.com/okayamakick
お問合せ:岡山ジム TEL 086-441-5563

<第17試合 セントラルグループ presents WPMF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R>
町田 光(橋本道場/王者、REBELS 60kg級王者)
vs.
マープラローン・ソー・ブンヨンヨット(タイ/挑戦者、元ラジャダムナン認定フライ級王者)

<第16試合 株式会社ミズケイ presents WPMF世界ライト級タイトルマッチ 3分5R>
キャプテンケン・ナルパイ(タイ/王者、元プロムエタイ協会スーパーバンタム級王者)
vs.
翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/挑戦者、ムエタイオープン&WMC日本ライト級王者)

<第15試合 有限会社トータルプランニングルミナス presents WPMF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R>
チューチャイ・ゲオサムリット(タイ/王者)
vs.
宮元啓介(橋本道場/挑戦者、INNOVATION王者、元WBCムエタイ・インターナショナル王者)

<第14試合 67.5kg契約 3分5R>
ジョイシー・イングラムジム(ブラジル/元ラジャダムナン認定ウェルター級王者)
vs.
喜入 衆(フォルティス渋谷/ムエタイオープン・ウェルター級王者)

<第13試合 ウェルター級 3分3R>
ペットナリン・ソー・スパーポン(タイ/岡山ジム/ルンピニー日本スーパーライト級王者)
vs.
二郎(日進会館/MA日本ウェルター級3位)

<第12試合 3分3R>
ヨードドーイ・ゲーオサムリット(タイ)
vs.
岩浪悠弥(橋本道場/INNOVATIONフライ級王者)

<第11試合 ルンピニージャパン査定マッチ スーパーライト級 3分3R>
グリアングライ・ゲオサムリット(タイ)
vs.
馬木愛里(岡山ジム闘我塾/ムエタイオープン8位)

<第10試合 INNOVATIONフェザー級王座決定戦 3分5R>
“闘ふ神主”櫻木崇浩(武勇会/INNOVATION 2位)
vs.
翔貴(岡山ジム水島道場/INNOVATION 6位、ムエタイオープン4位)

<第9試合 65kg契約 3分3R>
タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/SB世界スーパーライト級2位、RISEスーパーライト級1位)
vs.
タイガー育夫(若獅子会館/Accel Gルールライト級王者、元グラジエータ武士道スーパーライト級王者)

<第8試合 女子48kg契約 2分3R>
白築杏奈(138 KICKBOXING CLUB/NJKFミネルヴァ・ライトフライ級王者、J-GIRLSミニフライ級3位)
vs.
MARI(ナックルズGYM/J-GIRLSミニフライ級7位)

<第7試合 フライ級 3分3R>
竜太(HOSOKAWAジム/INNOVATIONフライ級6位)
vs.
安本晴翔(橋本道場)

<第6試合 70kg契約 2分3R>
ハルク(日進会館)
vs.
坂本隆行(岡山ジム水島道場)

<第5試合 スーパーバンタム級 3分3R>
和斗(井上道場)
vs.
孫 政宗(岡山ジム)

<第4試合 ルンピニージャパン査定マッチ 70kg契約 3分3R>
門田哲博(武勇会/INNOVATIONウェルター級3位)
vs.
ブラックサンダー☆剛(米子ジム)

<第3試合 ルンピニージャパン査定マッチ 57.2kg契約 3分3R>
大原和也(大原道場)
vs.
泰輝(AKB道場)

<第2試合 ルンピニージャパン査定マッチ フェザー級 3分3R>
杉原庸介(VELVET SNOOZER)
vs.
TATSUKING(岡山ジム水島道場)

<第1試合 ルンピニージャパン査定マッチ ライト級 3分3R>
水流虎(team KID)
vs.
勇(TEAM MSM 真樹塾)

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