レスリング女王・山本美憂(42)MMAデビュー9・25RIZINさいたまスーパーアリーナ

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 さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント』の開幕戦(9月25日)の記者会見が8月1日、都内にて行われ、スペシャルワンマッチに山本美憂が参戦することが発表された。
 日本女子レスリングのパイオニア的存在である山本。まさかのMMA(総合格闘技)初挑戦に、榊原信行大会実行委員長と高田延彦統括本部長は興奮を隠せなかった。
「こんな日が来ようとは……。山本選手の決意に心から敬意を表したい。昨年の秋頃、(山本美憂の息子)アーセン選手の大晦日の大会への出場交渉の際に、美憂さんも出ませんかと話をしたのですが、そのときはリオのオリンピックにカナダ代表として出場することにチャレンジされていた状況だったので、オリンピックが終わってから考えると。でも、出場はかなわなかった。そこで、このまま終わらせていいのかと、6月末にカナダに飛んで、美憂さんに思いを伝えました。美憂さんには9月25日から総合格闘技の女子の世界で一番を目指してほしい。目指せるだけの実績とポテンシャルはあると思います」(榊原)

「あまりにも夢のような話でね。今回、いろんな事情でオリンピック出場はできなかったんですけど、先ほどお父さんの郁榮さんに聞いたら、オリンピックに向けて調整してたからコンディション的には最高の状態であると。今回、そんなに時間がないなかで、あと2ヶ月、総合的にこれから磨き上げて、リングに上がってくることになりますが、今から想像するだけでワクワクします。それとママアスリートたちに勇気と希望を与えてあげられるような素晴らしい戦いを期待したいと思ってます。山本ファミリーの活躍を心からお祈りしています」(高田)
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 ふたりのコメントに続いて、参戦を決めた今の心境を山本が語った。
「まさかこのふたりの間に座るとは思っていなかったので、自分でもビックリしています。自分がリングに上がるとは思っていませんでした。カナダ代表でリオ出場に向けて絶対出るんだと、毎日トレーニングしてきたのですが、残念ながらその夢がかなわなくなって。でも、ここまで頑張ってきて、このまま辞めるのはもったいない。自分の中で気持ちの整理がつかないでいました。そのときにオファーをいただき、いろいろ考えていくうちに、ありがたいチャンスだと思うようになり決めました。ウチの父は、美憂は一生現役でいてほしいと思っているので頑張れと応援してくれました。でも、弟はグラップリングだけでいいのではと、打撃の心配をしてくれたんですけど、やるんだったら打撃があったほうがいいかなと。今は毎日家族と一緒にトレーニングしています。(MMAの練習を)最近、始めたばかりなので、今は基礎。レスリングとは視線も違うし、変えなくてはいけないところを変えている段階です」
 今月4日には42歳となる山本。「年齢の不安はありません」と体力には自信があることを強くアピールした。9月25日の試合ではどのような戦いを見せてくれるのか注目したいところだ。

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