ジョー・タイマングロが一本勝ち！『ベラトール159』+『レガシーFC58』

(C)Bellator

　7月22日（現地時間）にカンザス州マルヴェニで『Bellator 159: Caldwell vs. Taimanglo』が開催された。
　BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。そして、日本でもインターネットテレビ局「AbemaTV」(アベマ・ティーヴィー)と正式契約し、毎大会、生放送が決定した。
　今大会のメインはバンタム級で、レスリングD-1王者という輝かしい経歴でMMAデビューし、いきなりレガシーFCでデビューし連勝、すぐにメジャー団体であるベラトールと契約し、連勝を重ね、あの古豪ジョー・ウォーレンにも完勝する実力を見せつけたダリオン・コールドウェルが、グアムのPXCなどで実績を積んでベラトールに上がってきたジョー・タイマングロが対戦した。まさしく、エリートと雑草の対決という事で、下馬評は当然、コールドウェルが圧倒的有利だったが、試合はなんと、タイマングロが一本勝ち。当然、レスリングエリートのコールドウェルがテイクダウンを奪い、グランドで上をキープするも、3Rにテイクダウン狙いに合わせてタイマングロがギロチンチョーク。これががっちり極まり、なんとコールドウェルがタップ。タイマングロが下馬評を覆して見事に勝利した。

　またメルヴィン・ギラードが、地元カンザス州のデヴィッド・リッケルズと対戦した。リッケルズの左ローキックがローブローになってしまい荒れた展開になったものの、金網際に追い込まれたギラードが強烈な肘打ち。これが見事に命中し、リッケルズがダウン。そのまま追撃のパウンドでギラードが仕留め、TKO勝利となった。

■　Bellator 159: Caldwell vs. Taimanglo
日時：2016年7月22日（現地時間）
場所：アメリカ・カンザス州マルヴェニ

＜バンタム級＞
○ジョー・タイマングロ（グアム）
　3R 0分09秒ギロチンチョーク
●ダリオン・コールドウェル（米国）

＜ライト級＞
○メルヴィン・ギラード（米国）
　1R 2分14秒 KO
●デヴィッド・リッケルズ（米国）

＜女子フライ級＞
○エミリー・ドゥコート（米国）
　2R 0分29秒リアネイキドチョーク
●ブルーナ・ヴァーガス（ブラジル）

＜フェザー級＞
○ダニエル・ヴァイショウ（ドイツ）
　判定　2-1
●エマニュエル・サンチェス（米国）

(C)Legacy FC

　7月22日（現地時間）にテキサス州ヒューストンで『Legacy FC 58: Spann vs. Drysdale』が開催された。
　ASX-TVが全米生中継する北米MMAシーンを支える中堅大会であるレガシーFCは、UFCやベラトールなどメジャー団体との契約を勝ち取ろうとする若手だけでなく、UFCなどからリリースされた選手も再契約を目指し参戦する事も多い。実際に今大会ではライトヘビー級王座決定戦が行われたのだが、この王者だったレオナルド・レイチはUFCと契約して王座を返上している。そして決定戦はライアン・スパンとロバート・ドライスデールで争われた。共にレガシーFCを主戦場にしているものの、スパンはレイチに敗れており、逆にドライスデールは柔術王者、アブダビ王者としてMMA転向後、破竹の6連勝し、UFCとの契約を勝ち取ったものの、薬物反応が出た為、リリースされ、今回は復帰戦だ。
　試合は、当然、テイクダウンでグランドに持ち込みたいドライスデールだが、スパンも凌ぎ逆にグランドで上になる場面も見られた。しかし、試合が進むにつれドライスデールがねちっこくグランドに引きづり込み、最後はバックを奪ってチョークで一本勝ち。柔術王者の実力を見せつけ、新王者に輝いた。

■　Legacy FC 58: Spann vs. Drysdale
日時：2016年7月22日（現地時間）
場所：アメリカ・ルイジアナ州レイクチャールズ

＜Cライトヘビー級王座決定戦＞
○ロバート・ドライスデール（米国）
　2R リアネイキドチョーク
●ライアン・スパン（米国）

＜ライト級／5分3R＞
○ジョシュ・クェイヘーゲン（米国）
　判定　3-0
●オロン・カーロン（米国／イスラエル）

＜女子110ポンド契約／5分3R＞
○マッケンジー・ダーン（米国）
　判定　3-0
●ケニア・ロサス（米国）

＜バンタム級＞
○コディ・ウィリアムス（米国）
　2R 4分35秒　三角締め
●ライアン・ホリス（米国）

＜ライト級＞
○マット・ムーニー（米国）
　1R 0分14秒　腕十字
●ゲイジ・ドゥヨン（米国）

電子書籍版は週刊ファイト8月4日号に収録されました。
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