(C)TNA
3月22日(現地時間・放送日)に放送された『Impact Wrestling』は、いつでも王座に挑戦出来る権利であるケースを使って新TNA世界ヘビー級王座となったドリュー・ギャロウェイへ挑戦者が殺到した。前王者となってしまったマット・ハーディは当然、王座争いをしていたジェフ・ハーディ、イーサン・カーターⅢに、ヒールターンしたボビー・ラシュリーらが次々と王座への挑戦のアピールを繰り返し、埒が明かない。そこで女社長ディクシー・カーターが、メインで挑戦者決定戦を行う事を決定した。
そして、試合はバトルロイヤル形式で行われ、次々と参戦選手がリング下に落とされていき、最後に残ったのはなんと、マットとジェフのハーディ兄弟だった。兄弟と言えど、マットがヒールターンして以来、抗争中の2人は激しくやり合い、最後はパイルドライバーで弟のジェフを仕留めようとしたマットに対し、ジェフが切り返して、マットを場外へ落す。これで勝負ありという事でジェフ・ハーディが正式に次期挑戦者に決定した。
■ TNA Impact Wrestling
日時:2016年3月22日(現地時間・放送日)
場所:アメリカ・フロリダ州オーランド
<TNA世界ヘビー級王座挑戦者決定戦>
優勝 ジェフ・ハーディ
参戦選手
マット・ハーディ、イーサン・カーターⅢ、ブラム、ボビー・ラシュリー、ロックスター・スバッド、タイラス、エリック・ヤング、ザ・ミラクル
<ノックアウツ王座挑戦者決定トリプルスレッドマッチ>
○ジェド
ピンフォール
●マーティ・ベル
レベル
<ノーDQマッチ>
○エディ・エドワーズ
ピンフォール
●クレイジー・スティーブ
<TNA世界タッグ王座タイトルマッチ>
○ビアマネー(王者)
ピンフォール
●ザ・ブローマンズ(挑戦者)
3月20日(現地時間)にアレナ・ナウカルパンで『リーガ・エリテ』が開催された。
このリーガ・エリテはインディ団体だがCMLLと友好関係にある為、聖地アレナメヒコで興行する事も許されており、選手もCMLLのトップ選手が参戦する。しかし、普段はCMLLに出場しないレジェンドである大物も参戦するので豪華なものとなっている。今回はアレナメヒコではなく、アレナ・ナウカルパンで行われ、なんとミル・マスカラスが参戦した。しかも、カリスティコ(初代ミスティコ)、マスカラ・ドラダを従え、相手はあのマヤの大王カネックがラ・マスカラとネグロ・カサスを従えているという黄金の6人タッグマッチとなった。試合は当然、マスカラスの勝利。カリスティコもドラダも、あの伝説の男とタッグを組めて光栄と語っており、試合後は、なんとカネック組もマスカラスの偉大さに改心したのか、一緒に手を組み、全員で勝ち名乗りをあげるという珍しい展開になった。
またセミファイナルでは、去年、お亡くなりになったイホ・デル・ペロ・アグアヨの追悼が行われた。
■ リーガ・エリテ(EITE)
日時:2016年3月20日(現地時間)
場所:メキシコ・アレナ・ナウカルパン
<6人タッグマッチ>
○ミル・マスカラス、カリスティコ、マスカラ・ドラダ
2-1
●ラ・マスカラ、カネック、ネグロ・カサス
<6人タッグマッチ>
○チャーリー・ロックスター、ミステル・ニエブラ、エロデス・ジュニア
2-1
●ダミアン666、ハロウィン、ニチョ・エル・ミジョナリオ
電子書籍版は金曜25日発売『週刊ファイト3月31日号』に収録されました。
週刊ファイト3月31日号冬木薫詐欺新日愛知大阪リアルジャパン飯伏幸太-大怪獣モノUFC
【TNA危機情報はマット界舞台裏の巻頭記事が詳しいです】
マット界舞台裏6月18日号Dローデス追悼新日大阪城鈴木軍リアルジャパン10ZERO1長瀬館長
▼ROH-TNA放送開始~アメプロ勢力分布考えることは日本直結分析
先週6月11日号にも早速取り上げられているが、現地時間6月3日水曜夜8時からROH、9時からTNA、11時からROH再放送、12時からTNA再放送という、弱小ケーブル局DESTINATION AMERICAによる「水曜夜は4時間プロレス」実験が開始された。「私のフォローしている団体は●●、好きな選手は○○。アメプロはよく知らない」といったライト層が多数派なのではあろうが、世界最大市場で起こっていることは、いずれは我が国を直撃する。わかりやすく解説を試みる。
マット界舞台裏7月2日号W-1船木TNA-GFWジャレット排泄選手列伝FMW高山善廣WING茨城清志
憶測広がるジェフ・ジャレットTNA登場と船木誠勝WRESTLE-1退団
現地時間水曜6月24日夜に放送された『Impact Wrestling』で信じられない事件が起こった。創設者ながらクビにされていた現・新団体GFWの旗揚げツアーに奔走中のジェフ・ジャレットとカレン(元カート・アングル妻)が、犬猿の関係であるTNA番組に復帰、ライバル団体となるGFWの宣伝までしたのだから驚かない方がウソになる。AJスタイルズが断った都合「TNA殿堂入りのため」は資格があるが、どうやら一回限りでなく”ダブルJ”の復帰は続く模様。久しぶりのPPV大会となる6・29『スラミバーサリー』に出陣するのみならず、7・24GFWのラスベガスTV収録大会にはTNAからマグナスが参戦する。
存続危機にあるTNAを、GFWが買収する噂までも飛び出すが、ダブルJの後ろにはカントリー歌手の大物トビー・キースの財力があるだけに、TNAの行方と併せてなにがどう転ぶのか。
週刊ファイト3月10日号TNA崩壊WWE新日ノア堀辺正史FMW解散回避15周年Deep辰吉丈一郎
▼新日から女子プロ WWEレッスルマニアからTNA完全崩壊まで
現在のわが国のマット界は、本当に読者が知りたい情報が無料のネットや立ち読み出来る雑誌類にはない問題があり、ひいてはそれが、本当の意味での市民権の拡大だの、世間一般への浸透普及を阻んでいる元凶であること。今号は他媒体では無理なインサイド情報の百花繚乱集でお届けする。