100万バーツ(約330万円)総取り賭けたラジャ・メインイベント!17歳福田海斗判定負け

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福田海斗、ラジャ・メインイベントに出場するも判定負け。
1/13(水)ラジャダムナンスタジアム「スック ワンキントーン」

 12月8日(火)ルンピニースタジアム創立記念興行「ルンピニーチャンピオンクルックライ」でナタデー・トープラン49に勝利し、タイ国プロムエタイ協会フライ級王者となった福田海斗(キング・ムエ)が1/13(水)、ラジャダムナンスタジアム興行「スック ワンキントーン」メインイベントでタナデーと再戦、3R終盤と4R序盤にポイントを奪われ惜敗した。

160117Kaito12月度のルンピニースタジアムランキングにて福田はフライ級3位、100万バーツ総取り賭け試合は専門紙「ムエ・サイアム」でも話題だったが・・・

 この日、当初予定されていたメインイベントがキャンセルとなり、セミファイナルであった福田VSタナデー戦がメインに昇格した。日本人選手がメジャースタジアムのメインイベント・赤コーナーに登場するのはいつ以来のことであろうか。外国人選手がメインに登場するということもあってか、この日のリングサイドは欧米からの観光客やファンでほぼ満席となった。

 試合は第2ラウンドから動き、福田がパンチから入りタナデーを捕まえ、小気味よくヒザを蹴っていく。タナデーは早くも鋭いヒジを振るって福田の顔面を脅かす。福田が先手を取って組みに行くものの、タナデーは右手でうまく福田の顔を押さえ、福田のアゴが上がってしまう。そのスキを見逃さずタナデーはヒジとヒザでうまく攻撃を上下に散らし、試合を優位に運ぶ。
 第3ラウンド、福田はさらにスピードアップしてパンチ・ヒジから入り首相撲からのヒザ、そしてタナデーをコカすことに成功。ギャンブラーも福田の攻勢に大きな声援を送る。しかしタナデーはこの猛攻に耐え徐々に体勢を整えて後半、福田の首をがっちりとロックし福田の姿勢を崩す。こういった僅差の攻防では姿勢が崩れただけでも賭け率が動いてしまうので、ギャンブラーの声援で場内は一気にヒートアップ。福田も体勢が不利ながらもヒザをうまく当てリードを許さない。そして終盤、福田のコカし技でタナデーが転倒するもすぐに起き上がり、レフェリーのブレイクと同時ながら右ヒザ!体勢の整っていなかった福田にクリーンヒットし、この一発で大きく賭けが動いてしまった。

 後がなくなった福田は第4ラウンド、パンチとヒジで猛然と攻め込むが、タナデーは冷静にディフェンスし逆にタイミングよく福田をコカし優勢を決定づけた。中盤からは完全に守り体勢に入り、前蹴りで福田を止めパンチを打ってきたところにタックル気味に福田の胴をロックし動きを封じ込める。

 最終ラウンドも逆転を狙ってパンチとヒジで攻める福田であったが、下がりながらジャブと前蹴りで距離を取るタナデーを崩すことができず、悔しい判定負けとなった。

 再戦となったこの試合、直接のポイントとなったのは第3ラウンド中盤のヒザであったが、全体を通してタナデーが試合をコントロールしており、50-47が2名、49-47が1名という大差のジャッジメントがこれを物語っているであろう。

 今回はタイのトップクラスの試合運びのうまさに翻弄された福田であったが、このレベルのタイ人選手と互角に渡り合える外国人選手は多くはない。その意味でまだまだ福田がやらなければいけない使命があるであろう。17歳の若武者の奮起を期待したい。

■ 「スック ワンキントーン」
日時:2016年1月13日(水・現地時間)
会場:タイ・ラジャダムナンスタジアム

<第7試合 メインイベント 112ポンド契約 3分5R>
○タナデー・トープラン49(タイ/ルンピニースタジアム認定フライ級10位)
 判定3-0 ※50-47、50-47、49-47
●カイト・ウォーワンチャイ(=福田海斗/キング・ムエ/タイ国プロムエタイ協会フライ級王者、ルンピニースタジアム認定フライ級3位、ラジャダムナンスタジアム認定フライ級7位、WPMF世界フライ級王者)

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