『大武道! Vol.1』(東邦出版)の出版と「巌流島」の復活を記念したトークイベントが高円寺パンディットで開催された

第1部は当初、谷川貞治(大武道!編集長1号)、山口日昇(大武道!編集長2号)、ターザン山本(元週刊プロレス編集長/現パピプペボ川柳創始師範)の3人が登壇予定だったが、開始時刻に間に合わない谷川氏の代わりにタケト(吉本興業所属のお笑い芸人)も急遽参加。昨年末に開催されたRIZINの話題で盛り上がった。
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 会場で観戦していた山本氏は、「僕は現場主義なので、どんな内容でも楽しむので、だから面白かったよ。ただ、最初の5試合までは退屈していたのは確か」とのこと。また、「一番面白かったのは武尊の試合」と意外なコメントも。桜庭和志に勝利した青木真也についても、山本氏は「最後まで殴り続けた青木は美しかったね」と絶賛した。

「(青木は)手を抜かなかったのが良かったですよね」とタケトも同調したが、興行の作り手だった山口氏は「でもあの試合はゴールデンタイムには向かないよな。テレビで流してはダメだと思った」という見解を示した。
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 第2部では、旭道山、平直行、菊野克紀も参加。新しい格闘技「巌流島」の今後について、熱い討論を交わした。

「準備がしにくいイレギュラーなルールにしてほしい」(菊野克紀)

「(主催者側として)チャレンジはいっぱいしたいんです。今までのルールと一緒ではなくて。それならやらなくていい。巌流島のコンセプトはまだ見ぬ新しい格闘技なんです」(旭道山)

「初期のUFCのような潰し合いの逆もいいのでは。お互いの(ベースになっている格闘技の)よさを活かすルール、毎月試合ができる巌流島ルールを作ってみてもいいのでは」(平直行)

ルールに対して以上のように意見を述べた3人。

 一方、谷川氏は、「見る側は残酷なもので、感動する試合は大抵グロッキーなんです。『ロッキー』や『あしたのジョー』みたいな。僕は達人みたいな触らないで勝つ試合が好きなんですけど。でもお客さんにそういう試合を見せるとウケないのではと思っちゃうんですよね」と、K1やさまざまな格闘技イベントを行ってきた経験上の発言を。
 観客からも、「巌流島」に関する、さまざまな意見が飛び出すなど、「巌流島」LOVEに溢れた3時間強のイベントとなった。

 このイベントの模様は、巌流島のニコ生チャンネル「巌流島魂」で生配信された。