(C)Bellator
11月6日(現地時間)にミズーリ州セントルイスで『Bellator 145: Vengeance』が開催された。
今大会はフェザー級&ライト級の2大タイトルマッチに、元WWEのスーパースターで、元TNA世界ヘビー級王者、元ECW世界ヘビー級王者というプロレスで輝かしい実績をもつボビー・ラシュリーが、イギリスの“マッスル・グレートブリテン”ことジェームス・トンプソンにリベンジマッチに挑んだ。他も再戦が多く、まさに大会名通り、“ベンジェンス(復讐)”がテーマとなったカードが並んでいた。
そのラシュリーだが、プロレスと並行してMMAデビューするも、最初は中堅どころには勝利するが、メジャーに上がるとスタミナ切れなどで敗れるという状況だった。このトンプソンとも2012年にインドのメジャーMMA団体「Super Fight League」のメインで対戦したが、KSWや日本のプライド、戦極、ドリームなどで活躍したトンプソンに判定で敗れている。試合は、ラシュリーが、すぐに片足タックル、トンプソンはタックルをきろうとするが、その時に足を痛めたらしく苦痛で顔が歪み、ラシュリーがグランドで上をとる事に成功。そのまま、ラシュリーの強烈なパウンド連打で、レフェリーがストップ。ラシュリーが完勝でリベンジに成功した。解説席には現在、TNAで同僚である元五輪メダリスト、カート・アングルもおり、ラシュリーを祝福した。
メインのフェザー級王座戦は、過去2戦試合しており、2戦とも王者パトリシオ“ピットブル”フレイレが勝利しているのだが、挑戦者ダニエル・ストラウスが三度目の正直で挑んだ、これまたリベンジマッチ。試合は、下馬評を覆しストラウスがスタンドで圧倒。得意の打撃でフレイレを追い詰めていく。フレイレもタフなので、KOはされず、逆に最終ラウンドではバックマウントを奪い、あわやという場面も作るものの、試合を通してポイントを稼いだストラウスが判定で勝利。見事に三度目の正直を成功させ、新王者に輝いた。
ライト級王座戦はあのマイケル・チャンドラーに連勝して、王者になり一躍スターダムにのし上がったウィル・ブルックスにポーランドのサブミッション王マルチン・ヘルドが挑戦。試合はグランドでヘルドが間接技を仕掛けまくり、ブルックスが凌ぎながらグランドで上を奪うという展開。しかし、ラウンドが進むにつれ、ヘルドのスタミナが切れ、仕掛けもままならなくなり、次第にブルックスがグランドで上をがっちりキープし、ポイントを稼ぐ展開が続く。そのまま判定になり、ブルックスが判定勝ちで王座防衛を果たした。
(C)Bellator
更に、メインイベントの前に2016年2月19日のベラトールでホイス・グレイシーが電撃復帰、ホイス対ケン・シャムロックを行なう事が発表。更に、キンボ・スライス対ダダ5000(ダフィール・ハリス・キンボの用心棒を務めていた喧嘩屋。その風貌から米国では話題になっていた)も発表。史上最大のメガファイトが次々と実現する事になった。
(C)Bellator/GFW
またRIZINの榊原氏も登場し、大晦日のRIZINにキング・モーの参戦と、ブラジルの醜女ギャビ・ガルシアの相手として、本誌11/5号既報通り女子プロレスラーで現在GFWツアー参加のトンガ系レイディー・タパ(バーバリアンの姪)が発表された。ガルシアの対戦相手変遷史は10/29号、11/5号をご購入下さい。
(c)Bellator/spikeTV
■ Bellator 145: Vengeance
日時:2015年11月6日(現地時間)
場所:アメリカ・ミズーリ州セントルイス
<Bellatorフェザー級タイトルマッチ>
○ダニエル・ストラウス(米国/挑戦者)
判定 3-0
●パトリシオ“ピットブル”フレイレ(ブラジル/王者)
<Bellatorライト級タイトルマッチ>
○ウィル・ブルックス (米国/王者)
判定 3-0
●マルチン・ヘルド(ポーランド/挑戦者)
<ライト級>
○マイケル・チャンドラー(米国)
2R 3分25秒 TKO
●デヴィッド・リッケルズ(米国)
<ヘビー級>
○ボビー・ラシュリー(米国)
1R 0分54秒 TKO
●ジェームス・トンプソン(英国)
<フェザー級>
○エマニュエル・サンチェス(米国)
判定 2-1
●ジャスティン・ローレンス(米国)
11月6日(現地時間)にミネソタ州プライアーレイクで『RFA 32: Blumer vs. Higo』が開催された。
RFAはAXSTVで全米に生放送されている為、北米中堅MMA団体でも注目度が高く、レガシーFCと共にこのRFAで王者になるとUFCやベラトールというメジャー団体との契約出来る事が多い。今大会はブラジルのローカル大会で勝利を重ね、RFAと契約したブラジルのレアンドロ・ヒゴがメインに抜擢され、アメリカのメルヴィン・ブルーマーと対戦し、見事にTKO勝利で勝利。王座獲り、そしてその先に見えるメジャー大会との契約に向けて猛アピールとなった。
■ RFA 32: Blumer vs. Higo
日時:2015年11月6日(現地時間)
場所:アメリカ・ミネソタ州プライアーレイク
<バンタム級>
○レアンドロ・ヒゴ(ブラジル)
1R 2分58秒 TKO
●メルヴィン・ブルーマー(米国)
<ライト級>
○ランドン・バンナータ(米国)
1R 1分29秒 TKO
●チャド・カリー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○ベンジャミン・スミス(米国)
判定 3-0
●クレイグ・エッケルバーグ(米国)
電子書籍版は金曜13日発売『週刊ファイト11月19日号』に収録されました。
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