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2026年10月31日、チェコ・プラハで開催された格闘技イベント「G MMA 1: Samhain」のメインイベントで、マフムド・ムラドフがコトラーファミリーの男性メンバー6人と対戦した。元UFCファイターで、OKTAGON MMAの2階級王者としても知られるムラドフが、6人を相手にするという異例の変則マッチ。通常の総合格闘技とは大きく異なるエンターテインメント性の強い試合として、開催前から注目を集めていた。
今回の試合は、6人が一斉にムラドフへ襲いかかる形式ではなく、コトラーファミリーのメンバーが1人ずつ順番にケージへ入る勝ち抜き方式で行われた。対戦相手となったコトラーファミリーは、チェコのSNSを中心に知名度を持つインフルエンサー一家。TikTokやInstagram、YouTubeなどで過激な動画や挑発的な発信を行い、話題を集めてきた人物たちである。一家の中心人物とされるヤン・“ディエゴ”・コトラーは、過去にインフルエンサー格闘技イベントへの出場経験があるものの、今回の相手はUFCで戦ってきた実績を持つトップレベルのプロファイター。実力差が大きいことは試合前から指摘されていた。
試合が始まると、ムラドフはプロとしての経験と身体能力の違いを見せつけた。対戦相手が1人ずつ登場するなか、ムラドフは大きな力を使うことなく、軽いローキックやテイクダウン、グラウンドでの攻撃を繰り出していく。しかし、コトラーファミリーのメンバーはムラドフの攻撃に対応できず、次々とタップアウト。6人全員が敗れ、ムラドフの圧勝に終わった。6人を倒すまでに要した時間はわずか2分足らず。選手交代などを含めた試合全体でも6分未満だったという。

この試合で注目されたのは、対戦形式だけではない。ムラドフは試合前、この一戦で自身のキャリア最高額となる60万ドルの報酬を受け取ると明かしていた。日本円にして約9,000万円を超える規模の契約である。ムラドフは1990年2月8日生まれ。タジキスタンのドゥシャンベ出身で、ウズベキスタン代表として活動してきた総合格闘家だ。UFCではウズベキスタン出身選手として初めて参戦し、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを2度獲得。現在はチェコ・プラハを拠点に、OKTAGON MMAなどで活躍している。一方、コトラーファミリーはSNSでの知名度や話題性を武器に、インフルエンサー格闘技の舞台でも注目されてきた存在だ。今回の試合は、純粋な競技としての実力を競う通常のMMAとは性格が異なる。元UFCファイターとSNSで人気を集める一家による、話題性を重視した異例のエキシビション的な一戦だったといえる。
6人を相手にしても危なげなく勝利したムラドフ。競技としての実力差を改めて示すとともに、格闘技イベントにおけるエンターテインメントのあり方にも注目が集まる一戦となった。