
■ 大阪夏の陣2026
日時:7月5日(日)
会場:大阪・アゼリア大正ホール
観衆:322名(超満員札止め)

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
●ビリーケン・キッド
8分04秒 十字固め
○大瀬良泰貴
〈寸評〉
オープニングマッチは大瀬良とビリーによるライトヘビー級バトルで夏の陣が開幕。珍しいシングルマッチとなったが、予想に反して序盤はオーソドックスな立ち上がりとなる。
レスリング勝負で火花を散らした後は、ベテランのビリーが着実にペースを握ろうとする。しかし大瀬良はサミングで流れを変え反撃に転じる。互いに一歩も引かない攻防が続く中、大瀬良は得意のクロスフェースロックで締め上げる。
終盤は丸め込みの応酬となり、ビリーのコウモリ吊り落としが決まったかと思われた瞬間、大瀬良が体勢を入れ替えて丸め込み。技ありの勝利を収めた。

<第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
大坂丈一郎 ●タコヤキーダー
17分05秒 体固め
えべっさん ○タイガースマスク
〈寸評〉
大阪プロレスを代表するメンバーが集結した、大阪名物戦線とも言える賑やかなタッグマッチ。タイガースマスクとタコヤキーダーの師弟対決はロックアップで幕を開けたが、ロープブレイクの場面ではなぜかレフェリーが逆水平チョップを放つなど、序盤から大阪らしい展開で場内を沸かせる。
えべっさんはちょんまげ唐竹割りチョップや、子どもたちの力を借りた鉄柱への「オーエスオーエス攻撃」で観客を盛り上げる。さらに場内の大「えべっさん」コールを受けると覚醒し、上着を脱ぎ捨てて猛攻。必殺ガチョーンを炸裂させ、タコヤキーダーの一撃必殺をデッドリードライブで切り返す活躍を見せた。
終盤はアメリカンタコヤキ回転地獄車競争で決着をつける流れに。丈一郎組が先にゴールするも、タイガースとえべっさんをコーナーへ貼り付けて回転地獄車を狙ったところで壮絶な自爆。ノックダウンした丈一郎の上へタイガースが倒れ込み、そのまま体固め。思わぬ形でタイガース組が勝利を飾った。
<試合後>マイクを握ったタイガースがデビュー25周年にして遂に世界のベルトに挑戦する日がやってきた。7・20TTホールで大阪名物世界一に挑戦させろとぶち上げた。
えべっさんも「商売繁盛」と挑戦に名乗りをあげたが、タコヤキーダーはタッグタイトルマッチが内定しているだけに二の足を踏み、挑戦を辞退。この3名による大阪名物世界一王座戦の開催が決定となった。

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
TiiiDA&●KUUKAI
14分41秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
○TORU&浅川紫悠
〈寸評〉
KUUKAIが再び参戦し、TiiiDAとのタッグでRogue Nation討伐に挑む一戦。一方、TORU&浅川は次戦TTホール大会でタッグ王座挑戦を控えており、チームワークの最終確認となる重要な試合となった。
Rogue Nationが奇襲で主導権を握るも、KUUKAIは鮮やかなルチャ殺法で応戦。しかしRogue Nationはリング下を潜り抜け背後から急襲すると、そのまま場外乱闘へ持ち込み試合を支配する。
TiiiDAは鉄棒攻撃を受けるなど集中砲火を浴びる苦しい展開。それでもKUUKAIが二人を相手に奮闘し、一気に流れを引き寄せる。
終盤は因縁深いTORUとTiiiDAが壮絶なエルボー合戦を展開。執念で競り勝ったTiiiDAはリングを縦横無尽に駆け回り猛攻を仕掛けるが、浅川を仕留め切れない。トランスレイヴを自爆させた隙を逃さずRogue Nationが絶妙な連係を発揮し、最後はTORUが垂直落下式ブレーンバスターでKUUKAIを沈めた。王座挑戦へ向け、Rogue Nationが弾みをつける勝利となった。

<第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
松房龍哉 ○佐野蒼嵐 水野翔
11分59秒 無双→エビ固め
●入江茂弘 三原一晃 木下亨平
〈寸評〉
関西マットで勢いに乗る入江、三原、木下のトリオとVerteXが激突。人気者6人が勢揃いすると、超満員の観衆から大歓声が送られた。
先発は松房と木下。プロレス教室時代から切磋琢磨してきた両者だけに、高度な読み合いを展開する。さらに三原が松房を抱えたまま、入江と木下を背負ってプレスを放つ豪快な連係でVerteXを圧倒。流れを掴んだ入江組は佐野へ集中攻撃を浴びせる。
苦境を耐えた佐野が松房へつなぐと、松房は伸身トペ・コンヒーロでグリーンベアーズを場外へ吹き飛ばし、水野も木下へ猛ラッシュ。VerteXの連係が冴え渡る。
一方、入江組も三原のアルゼンチン・バックブリーカーを起点に流れを引き戻し、3人掛かりのスカイハイWニーアタックで佐野を追い詰める。しかし最後は佐野が底力を発揮。三原、入江を次々となぎ倒すラリアットで流れを変えると、必殺・無双で入江を仕留め、王者の貫禄を超満員の観衆へ見せつけた。
<試合後>
佐野がマイクを持ち松房を呼び込み「松房さん!俺はプロレスラーになった以上もっと上を目指したい。大阪プロレスで育った俺にとってあなたの最高峰のベルトが俺には必要なんだよ。俺が大阪プロレスの中心に立つ覚悟はできてます。TTホールで俺の挑戦を受けろ!」と絶叫。
松房も「お前とやりたかったぞ」と受けて立ち両者による大阪プロレス選手権での対決が決定となった。

<第5試合 大阪ライトヘビー級選手権試合 時間無制限1本勝負>
[王者]●アルティメット・スパイダーJr
21分47秒 ヴァーミリオン・スプラッシュ→エビ固め
[挑戦者]○SUZAKU
※アルティメット・スパイダーJrが3度目の防衛に失敗。SUZAKUが第5代大阪ライトヘビー級王者となる。
〈寸評〉
4月の挑戦ではあと一歩届かなかったSUZAKUが、5月の大阪ライトヘビー級トーナメント史上初の2連覇を達成し、再び王座挑戦の機会を獲得。迎え撃つ王者アルティメット・スパイダーJrとのリターンマッチは、団体最高峰のライトヘビー級にふさわしい熱戦となった。
ゴング直後は互いに距離を測りながらにらみ合う静かな立ち上がり。しかし組み合うと、一転してハイスピードな攻防を展開する。普段は冷静なSUZAKUも「行くぞー!」と雄叫びを上げ、積極果敢な攻撃で王座奪取への執念を見せつける。
対する王者スパイダーは一瞬の隙を逃さず左足攻めを敢行。ミサイルキックで左足を射抜き、さらに足四の字固めで徹底的にダメージを蓄積させ、挑戦者の機動力を封じ込める。
それでもSUZAKUは痛む足を引きずりながら対角コーナー越えのトペ・コンヒーロを敢行。スワンダイブ式ミサイルキックから怒涛の連続攻撃で反撃するが、スパイダーもスパイダーピストルで応戦し、一歩も譲らない。
スパイダーは側頭部へのトラースキックから飛びつき前方回転エビ固め、さらにダブルアンクルホールドで追い込む。しかしSUZAKUはロープへ逃れると、渾身のエルボーを乱れ打ち。ここから両者は息つく暇もない大技の応酬を繰り広げる。
スパイダーはサイドスピンフリップ2連発からミサイルキック、垂直落下式ファルコンアローで勝負を決めにかかるが、SUZAKUは雪崩式フィッシャーマンバスターで切り返し、両者ダウン。
壮絶な消耗戦の末、先に立ち上がったSUZAKUがガッツポーズを見せると、渾身のヴァーミリオン・スプラッシュを完璧に炸裂。悲願だった大阪ライトヘビー級王座をついに奪取し、第5代王者の座に就いた。
<試合後>
死闘を制したSUZAKUはセコンドに就いて応援してくれたVerteXのメンバーと熱い抱擁を交わし、「大阪ライトヘビー取りました!」と絶叫。
「諦めずに挑戦を続けてようやくベルトを獲ることができました。このベルトを獲ったらやりたかった事があります。私は攻めのチャンピオンとしてこちらから(挑戦者)を指名していきます。まずはローグネイションの大瀬良泰貴出てきてください。」と呼び込む。
大瀬良も呼応してリングに上がりSUZAKUは続けて「去年の6月TTホールであなたの持つベルトに挑戦しましたが私の肘のケガで負けてしまいました。貴方と立場は変わりましたがあなたともう一度同じTTホールでタイトルマッチやりたいです」と指名、大瀬良も「どれだけ待たせるんだよ。この大阪ライトヘビーのベルトどちらが似合うと思う。7・20TTホールで最後にベルトをまくのはこの俺大瀬良泰貴だ」と応じ次戦7・20TTホール大会にて両者による大阪ライトヘビー級タイトルマッチが濃厚となった。
チャンピオンですが気持ちはチャレンジャーの気持ちでこれからも戦っていきますと決意表明で激闘続きの夏の陣を締めた。