6・6RISE大田区!選手インタビュー、原口健飛、YURA、チャド・コリンズ、宇佐美 秀 メイソン、麻火佑太郎

■原口健飛インタビュー「今回の大会で1番盛り上がるし、お互いにリスペクトを込めてする試合っていうのはほんまに良いもの。俺たちの生き様をしっかり見てほしい」

–先月の4月9日に28歳になられたんですね。

原口 そうですね。もう歳です(笑)

–何か心境の変化はありましたか?

原口 歳で言うとそんなにですけど、RISEでベテランの方なんだなってのを感じましたね。俺も若い時はあったし、今回の対戦相手がYURAくんっていうのもあるので余計にここまで来たのかっていう感じにはなりましたね。

–プロキックボクサーとしてのデビューが2017年なので、キックボクサーとしての活動がちょうど10年になるんですね。

原口 2017年の6月なのでちょうど今年で10年ですね。

–良い節目じゃないですか。

原口 そんなことはあまり考えたくないですけどね(笑)。

–大きな節目に結果を残したら、それはそれで大きな達成感があるんじゃないかなって思ってしまいますよ。

原口 いろいろなチャンスをもらいながら失敗して、今回で取れれば全部失敗したのも良かったじゃないけど、そういう失敗があったから優勝できたと思えるはずなので、そうなったら良いなと思いますね。

–いま失敗したとお話がありましたが、負けた試合からも得たものは大きかったですか?

原口 結構ありますね。でもGLORYで負けた時は正直どうしていいのか分からなくて、あまり得るものはなかったと思います。やっぱりチャド・コリンズとの試合で得るものが大きかったですね。

–自分の進退を考えたり、これからどうしようかと色々悩んだりもしたんですか?

原口 進退で言うと退は考えてなかったんですよ。進にはどうしたらいいかしか考えていなくて。ただチャドに負けた時チャドに勝つためだけに準備をしていたんですよ。それって悪いことではないと思うんですけど、結局自分自身がどうなりたいかっていうのを忘れていて、チャド戦に勝つことだけを考えて練習していたんですよね。チャドはこうだからこうとか、こう来るからこうって感じに。あくまでその試合が終わりみたいな、目的がこの試合だけになってしまったので、自分の考えとか自分の良さとかも全部練習から消してしまったなっていうのをその時に知りました。自分がどうなりたいかっていう途中に試合はあるべきだと思うので、チャドの時はよりそういう風に感じましたね。やっぱり勝つのは大事だけど、自分がどうなりたいか、自分がどういう風になりたくてキックを始めたのかっていうのを原点に帰って再認識できたので、だから良い意味で対戦相手のことばかりを考えないようになりましたね。

–そうした中で迎えたチャド戦ですが、原口選手が倒しそうな場面もありましたよね。

原口 そこでもっと自分自身というか、自分の本能を信じてやれば良かったよねっていう話なんですよね。自分を信じれずに「練習通りにやろう、練習で決めたことだけをやろう」っていう風に考えていたから、作戦というかとにかく練習でやったことを出そうっていう感じになっちゃいましたね。

–今回の準決勝のYURA戦ではその本能のまま戦いますか?

原口 もちろん本能でも戦いますけど1,2割というか、YURAくんの良い所と悪い所を把握しつつ、そこをベースに置きながら自分の成長を考えて練習に取り組んでいます。イレギュラーは絶対に起きるし、YURAくんはこうっていう決めつけができないから、映像で分かるようにパンチ力がすごいあってスピードも速いっていうのは誰が見ても分かる所なので、そこだけはベースに置きつつ後はなるようになるよねっていう感じでやっています。

–JTT(JAPAN TOP TEAM)で一緒に練習したというのはアドバンテージにはならないですか?

原口 お互いにたぶん何もならないと思いますね笑。YURAくんもその時はBreakingDownが主だったので、オープンフィンガーグローブしてたし、全然違いますね。

–それからの成長の度合いも早いっていうことですね。

原口 早いしあの子はめちゃくちゃ真面目なんですよ。BreakingDownだから色々なイメージがあると思うけど、あの子は格闘技が好きでほんまに強くなりたいっていうのがしゃべっていても分かるし。だからあの若さでその志を持っているっていうのは凄いですよね。仮にこの試合で僕に負けても、もっともっと強くなっていくと思うし、世界でも戦っていけるだろうという風に感じています。

–では今回の準決勝ではリスペクトを持って倒すことになりますか?

原口 向こうはたぶんリスペクトを持って倒すんだと思うんですよ。YURAくんは僕の強さにリスペクトしてくれていて、だから「やっぱり原口選手強かったけど勝っちゃった」っていうよりかは「やっぱり原口選手強かったね」って言ってもらえるようにしたいなと思います。良い意味でずっとリスペクトを持ってもらいたいので、やっぱりまだ届かなかったなっていうくらいの感じで勝てれば良いなと思います。

–自分の勝ちパターンは何通りかイメージできていますか?

原口 色々な想定はしているんですけど、いつも通り色んなパターンを考えてはいますね。逆をいえば自分の負けパターンも考えているし、だからこそ色々な想定はできているので良いイメージができています。

–もう一方の準決勝のブロックについては、現時点でどちらが勝ち上がってくると予想しますか?

原口 やっぱり予想だったらどう考えてもペッチですよね。でもミゲールも強いのでどうなるか分からないです。ミゲールが勝つっていうのは、YURAくんがもしかしたら俺に勝つかもしれないみたいな気持ちではありますよね。全然ミゲールが勝つ可能性もあるんですけど、何かしらのハプニングがなければペッチが勝つかなと思います。

–どちらが勝ち上がってきても原口選手にとってはドラマがあるじゃないですか。そのどちらが勝ち上がってきてもいいという心の準備はできていますか?

原口 どっちが来てもいいですね。どっちも対戦したことがあるし、2人とも何十年前に戦ったわけではないのでそこまで変わらないだろうし。なのでそこに関しては自分を信じて戦うしかないなと思います。

–ペッチとの決勝戦が実現すると実に4回目の対戦となりますけど、そこについてはいかがですか?

原口 4回目もすごいと思いますけどね笑。客観的に見たら「何回やるねん」って思うんですけど、俺も思いますけど実力で上がって来てるんで、こればっかりはしょうがないと思ってもらいたいんですよね。何回やんねんって言われても「知らんわ」っていう話なんですよ。だったら俺たちが何回もやらないように“誰かが防げよ”って思いますけど。逆に4回もできたら誇りに思いますね。

–実現したら過去3回とは全く違う試合展開になりそうですか?

原口 それはなりますね。僕ペッチと3ラウンドでの試合は1回しかやったことがないので(他2回は5ラウンド)、3ラウンドだったらいけるなっていう自信はありますね。ただ1dayトーナメントなので運もあるだろうけど、3ラウンドだったらいける可能性があります。

–実現すると2度目の再戦になりますが、ミゲールが勝ち上がってきたらどうですか?

原口 あの時は予想だにしなかった長い距離というか、それ以外は余裕だったんですよね。痛くない、見えた、だけど予想外の距離の長さや勢いというのにやられたので、そこを防げればいけるんじゃないかなと思います。でもミゲールも天才なんでね。どう組み立てて来るかは分からないけど自信はあります。

–今回1dayトーナメントという事で勝ち抜けば1日2試合になりますけど、過去に原口選手は何度か経験しています。過去を掘り起こすかのように、昔はこういう気持ちで試合の間を過ごしていたと思い出すことはありますか?

原口 『DEAD OR ALIVE』の時は自分が立場が1番上だったんですよ。だからその時はすごい辛かったですね。

–プレッシャーですね。

原口 なんで2回しなきゃあかんねんって思って、西岡蓮太くんに勝った後、僕泣いてましたからね笑。

–それは2回試合するのが嫌すぎてですか笑?

原口 そう。せっかく勝ったのに全然嬉しくないし、勝ったことなんかどうでもいいくらい次の準備をするから。嫌すぎたんですけど、もしかしたら今回もそういう事になるかもしれないですよね笑。

–その当時の覚悟の決め方を思い出した方が良いですね笑。

原口 何言ってもなんやかんや負けたくないから、負けたくなさすぎて嫌なんですよね。入場してしまえば忘れるけど、だから試合の時間が空くのが嫌なんですよ。1回体洗いたいとかどうでもよくて、気持ちが追いつかないからできれば50分くらいでやりたい気持ちがあります笑。

–それはぜひ主催者側に訴えてください笑。

原口 そうですね笑。

–最後に原口選手の活躍を期待しているファンの方々に熱いメッセージをお願いします。

原口 YURAくんと俺の試合が今回の大会で1番盛り上がるだろうし、トーナメントだけどお互いにリスペクトを込めてする試合っていうのはほんまに良いものだと思うし、とにかく俺たちの生き様をしっかり見てほしいので、その上でしっかり強さを見せつけて決勝まで辿り着きたいなと思います。皆さん応援お願いします。


■YURAのインタビュー「BreakingDownに出てから倒すっていう事にこだわってKOできるようになった」

–調整はほとんど地元の宮崎で行っているんですか?

YURA そうですね。

–出稽古にも出ずに地元でって感じですか?

YURA 序盤の方はちょっと出稽古にも出ていたんですけど、終盤はずっと宮崎ですね。

–宮崎は地元なので暮らしやすいとは思いますけど、スパーリングパートナーなどは絶対的に不足していると思います。色々なデメリットもあると思うのですが、あえて地元にこだわるのはなぜなのでしょうか?

YURA スパーリングの面は確かにそうかもしれないですけど、練習環境としてはすごく良いので、これで強くなれているし僕に合っていると思います。

–1人で調整する分、色々考えたり工夫したりしている部分というのは多いんですか?

YURA 弟のAIRAもいて一緒に手伝ってもらったりしているので、1人でということはあまりないですね。

–今回1日で勝てば2試合という事になりますけど、準決勝は原口健飛選手との対戦になりました。

YURA 決勝の相手も最強なんですけど、まずは準決勝の相手の原口選手しか今は見ていないので、ここは絶対に落としたくないですね。

–1年前に組まれていたら「このカードは早すぎるんじゃないか」という声も出たかもしれません。だけど今回はYURA選手が勝つのではないかという声も非常に多くなっていると思うのですが、周りの評価についてはいかがですか?

YURA 僕もここまで勝ち続けてきたし、期待される声が多い分、本当にその期待に応えないといけないなっていう気持ちがいっぱいですね。

–先日ミゲール選手に反対ブロックの勝敗予想を聞いたら、YURA選手が勝つんじゃないかと仰っていました。

YURA えー!そうなんですか笑。

–対戦相手の原口選手とはJTT(JAPAN TOP TEAM)で一緒にトレーニングをしたことがあると思うのですが、そう言った部分でプレッシャーみたいなものはありますか?

YURA JTTでやっていた時は軽くマスをした時にもめちゃくちゃ強いなと感じたので、上には上がいるんだなって思っていました。その時は「これきついな。勝てないな」って思っていましたね。

–それから何年経ちましたか?

YURA はっきりは覚えていないんですけど、1年以上は経っていると思います。

–YURA選手自身としても、その時と比べたら今の自分は別人になっていますか?

YURA 全然違うと思います。

–どの辺が1番変わったと思いますか?

YURA 前と比べて倒せるようになりましたね。前は別に“KOパンチャー”というわけでもなかったので、BreakingDownに出てから倒すっていう事にこだわってきて、KOしたいなっていう思いでやってきたのが今実際にKOできるようになってきました。

–倒せるようになったというのは、BreakingDownに出続けてきたことが大きいということですね。

YURA 大きいと思います。

–今の自分の強みというのはどういった所に感じていますか?やはり4連続KOという自信なのか、倒せる1発があるからなのか。それともBreakingDownで得た人気や知名度なのか。

YURA 全部だと思いますね。今言ってもらったこと全てだと思います。

–全部が絡み合って今の自分を形成しているということですね。

YURA はい。

–今回2試合を勝ち抜いたら優勝賞金は1000万円ですけど使い道は考えていますか?

YURA どうしましょうか笑。無駄使いはしたくないんですけど、車が好きなので車の足しにできればなって思います。

–今1番欲しいものは車ですか?

YURA はい。

–準決勝で勝てばその日のうちに決勝に進みますが、もう一方のブロックからはどちらが勝ち上がってくると予想しますか?

YURA ペッチ選手がミゲール選手に2回勝っているので、またその通りになるのかなって思っています。

–決勝戦で自分がペッチ選手と向かい合っている絵は想像できますか?

YURA 全くしていないですね笑。

–試合が近づくにつれて想像するようになりますかね?

YURA なるかもしれないですけど、その時にならないと分からないですね。

–準決勝を勝った後は決勝まで時間があると思うのですが、そこでどのように過ごすかは考えていますか?

YURA とにかくゆっくり休むかもしれないです。いつもだったらぐったりしているのができないので難しいですね。

–1dayトーナメントで勝ち抜く秘訣というのは“とにかく怪我をしないこと”と以前から言われているのですが、体は昔から強い方ですか?

YURA 弱くはないと思います。怪我をしても、絶対これは無理だなっていう怪我以外は立ち向かおうと思っているので。

–決勝戦でペットパノムルン選手が上がってきた場合、YURA選手に対してもいつも通り理詰めのような戦いを挑んでくると思うのですが、どのように戦いますか?

YURA もうパワーでゴリ押すしかないですよね。

–そういう練習はしていますか?

YURA 今は反対ブロックのことは考えずに、原口選手を倒すためだけに頑張っています。原口選手に勝ったら、そこからは今まで通りの自分の強さだけでいこうと思っています。

–最後にこのトーナメントに出るYURA選手を心待ちにしているファンの方々にメッセージをお願いします。

YURA ついに準決勝まで上がることができました。ここまで来たからには優勝まで絶対に上り詰めるので、皆さん応援をよろしくお願いします。


チャド・コリンズ インタビュー「RISEとRWSのクロスプロモーションは素晴らしい。最初から最後までハードに戦いたい」

――前回4月のRWSではダム・パルンチャイの持つラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王座に挑んだものの、判定負けという結果でベルトを巻くことが出来ませんでした。あの試合を振り返ってもらえますか?

チャド 本当にすごくいい経験だったと思う。自分でも久しぶりのムエタイの試合で、とても楽しみにしていたんだ。結果は残念だったけど、戦い方そのものは自分としては満足いく戦いだったと思う。RISEを代表して戦えたことは本当に嬉しかった。

――RISEとは違うルールということで違和感はなかったですか?

チャド ダーム戦の一つ前の試合もムエタイルールだったし、自分はキックルールでもムエタイルールでも自分のスタイルは変えることはないから違和感はなかったよ。

――試合結果としてはチャド選手の判定負けでしたが、試合後のSNSではダーム選手の方がボロボロになっていて、ムエタイの判定の難しさを思い知らされる試合でした。

チャド やはりタイでムエタイの試合をやると判定基準が難しい部分もあるし、あの試合はああいう結果に終わったということ。それ以上でもそれ以下でもないと思う。

――結果は結果として受け入れている、と。ただしあの試合を見てチャド選手の強さを再確認した人も多かったと思います。

チャド ありがとう。本当に色んな人が自分のことを評価してくれたし「あの試合は凄かった」と言ってくれて、とてもいい試合が出来たと思う。それは自分だけではなくダームも素晴らしい選手だったからだ。結果は結果として受け止めつつ、ラジャダムナンスタジアムという素晴らしい会場でタイトルに挑戦できたことはとてもいい経験だったよ。

――チャド選手自身は右肩の怪我からの復帰戦でしたが、怪我の影響はなかったですか?

チャド 肩の状況はやってみないと分からない不安な部分もあったけど、そこは全然大丈夫で、100パーセント問題なかったよ。

――そして今回はRISEのリングでRWSの選手を迎え撃つこととなりました。対戦相手のキムルアイにはどんな印象を持っていますか?

チャド ダームに続いて今回の相手もサウスポーだから、自分にとっては戦いやすい。また細かいところで言うとRISEとRWSのリングを比べると、RWSはロープの位置が高くてロープそのものが固い。そういった違いはやり慣れていないと違和感があると思う。またタイ人の選手はタイ以外で試合をする機会が少ないから、そういった部分も自分にとっては有利な要素になると思っている。

――キムルアイはムエタイらしいテクニシャンタイプですが、どんな試合をイメージしていますか?

チャド そうだね……ヒジでKOかな(笑)。

――RISEルールでヒジ打ちは反則です(笑)。

チャド もちろん冗談だよ(笑)。特にこれというものはないけれど、タイ人は5Rで戦うことが多く、最初は様子を見る選手が多いから、自分は最初から最後までハードに戦いたいと思う。

――RISEとRWSは協力体制にあるので、チャンスがあれば再びラジャのベルトを狙っていきたいですか?

チャド そうだね。自分自身、タイでトレーニングしていた時期も長いし、ラジャのベルトを巻くことは夢だ。ラジャのベルトは将来的に欲しいベルトの一つだね。難しいかもしれないけれどRISEのリングでラジャのタイトルファイトが出来たら最高だね。

――改めてチャド選手はRISEとRWSのクロスプロモーションはどう捉えていますか?

チャド 本当に素晴らしいことだと思う。GLORYとの提携もそうだけど、自分のようにある程度対戦する相手が限られてきた場合、団体間の交流があれば、新たなチャレンジとして色んな選手と戦うことが出来るからね。

――また同大会ではRISE×GLORYの65kgトーナメントの準決勝・決勝が行われます。チャド選手はどんな結果を予想していますか?

チャド 本来であれば自分がそこにいて、自分が優勝すると言いたいところなんだけど……RISEブロックは原口(健飛)がYURAに勝って、GLORYブロックはペッチ(ペットパノムルン)がミゲール(・トリンダーデ)に勝って、原口とペッチの決勝になると思う。そして今回は原口が勝つんじゃないかな。何か明確な理由があるわけではないんだけど、今回は原口が勝つ気がしている。

――チャド選手もRISEルールで彼らと対戦する可能性があると思いますが、意識している選手はいますか?

チャド 自分は同じ階級のトップ選手なら誰とでも試合をしたいと思っているけど、本音を言えばペッチと戦いたい。65kgでペッチに勝った選手はほとんどいないし、最近のペッチは原口やミゲールと何度も試合をしているから、ペッチの相手として自分が相応しいと思う。またRISEとGLORYは提携しているから、自分がRISEの世界王者として、ペッチがGLORYの世界王者として、ダブルタイトルマッチとしてお互いのベルトをかけて戦うことが出来たら最高だね。

――それではチャド選手の試合を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか?

チャド もちろん以前よりも強くなった姿をみなさんに見せたい。日本のファンのみんなから色んなメッセージももらっているから、とてもエキサイティングで面白い試合を見せたいと思う。みんなと日本で会えることを楽しみにしているよ!


宇佐美 秀 メイソンインタビュー「ようやく拳を気にせず本気で殴れる。ガンガン打ち合って派手にKOします」

――約7カ月ぶりの試合が近づいてきました。今の仕上がりやコンディションはいかがですか?

メイソン 仕上がりもコンディションもすごくいい状態なんで、以前より強くなった自分見せられるかなと思います。

――試合間隔が空いたのは怪我が原因だとお聞きしました。

メイソン 左拳の手術をしたんですけど、試合ができる状態に戻すまでに時間がかかっちゃいました。

――何かきっかけがあって痛めたものではなく、慢性的な怪我だったのでしょうか?

メイソン 実は(RISEで)2戦目の時に拳を怪我しちゃって、そこからずっと痛めていたんですよ。拳をケアしながら練習や試合を続けていたのですが、だましだまし試合をやるのはもう限界だと思って、タイミング的に手術をしてしっかり治そうと思いました。

――かなり拳の状況は良くなっていますか?

メイソン はい。ようやく試合で拳を気にせず本気で人を殴れると思います。

――もう時効だと思うのですがVASILEUSの練習を取材させてもらった時にメイソン選手がスパーリングしていて、ものすごく拳を痛そうにしているところを見て、拳を痛めているんだなと思ったことがあります。

メイソン スパーリング用の大きいグローブでそういう状況だったので、試合用の8オンスのグローブとなると…痛みはすごかったですね(苦笑)。でも今はもうその不安がなくなったので思いっきり殴ろうと思います。

――左の拳が使えない期間はどんなことを意識して練習してきたのですか?

メイソン 前手(右手)の練習であったり、蹴りであったり、新しい武器を増やす練習をしていました。技のレパートリーが増えたし、前手の使い方がすごく良くなったと思います。

――前手の使い方が上手くなると、逆に奥手のストレート=左ストレートも活きてくるのではないですか?

メイソン そうなんですよ。ジャブが当たるようになると、ストレートも当たるので、次の試合ではしっかりストレートまで当てたいと思います。

――今大会ではRISE×RWSの対抗戦でピーマイと対戦します。ピーマイにはどんな印象を持っていますか?

メイソン ぐちゃぐちゃで打ち合うタイプの選手で、すごく“頑張る”選手というイメージですね。パンチで攻めて、距離が近づいたらクリンチみたいな。技術的には全然僕の方が上だと思うので、ぐちゃぐちゃ打ち合う中でポイントを見極めて自分の攻撃を当てていけば、全然問題ないかなと思います。

――メイソン選手からすると攻略しやすいスタイルですか?

メイソン 攻略というか、自分が負けることがありえないというか。だから勝ち方にこだわって、どんな勝ち方をしようかなというイメージですね。レベルの違いを見せつけたいです。

――直近2試合はジョ・サンヘとの連戦で、一度引き分けた相手に競り勝つという試合でした。あの2試合で得たものは大きかったですか?

メイソン ジョ・サンヘ選手はホンマにすごい気持ちの強さ選手やったんで、気持ちの勝負もあったし、拳が痛い中でどう戦うかというところもあったし、色んなプレッシャーに打ち勝つことが出来た試合だったと思います。間違いなく精神面が鍛えられましたね。

――海外勢との対戦が続いていますが、メイソン選手はこれからどんな相手と戦って行きたいですか?

メイソン 自分はウェルター級(67.5kg)のベルトを持っているので、今行われているRISE×GLORYの65kgトーナメントが終わって、階級を上げてくる選手もいると思うので、そういう強い選手たちとやりたいですね。正直、RISEのランキングには雑魚みたいなやつしかいないんで、ランカーとやっても楽しくなというか、そういうヤツと試合をするほど暇じゃないんで。自分を楽しませてくれるような選手たちとやりたいですね。先輩の武尊さんや野杁(正明)さんのようにONEのベルトに挑戦して勝てる選手になることが最終目標です。

――65kgから階級を上げる選手とやりたいという話もありましたが、ミゲール・トリンダーデやエイブラハム・ヴィダレスは減量もキツそうなので、そのあたりの選手たちをメイソン選手が迎え撃つことになると非常に興味深いです。

メイソン 僕は試合を断ったりもしないし、誰とでもやりますよ。今名前が挙がった選手たちともいずれはやってみたいです。

――メイソン選手はVASILEUSの一員として、武尊さんの引退試合を見てどんなことを感じましたか?

メイソン 諦めずに頑張っていると報われるじゃないですけど、努力すれば夢は叶うんだなと思いましたね。武尊さんって本当に練習が好きなんですよ。僕は練習がすごい嫌いなんですけど(苦笑)、武尊さんはいつどんな時でもジムで練習していて、それこそ試合の次の日から練習していることもあって、武尊さんの凄さはそういうところなんだろうなと思います。僕は武尊さんが一回目のロッタン戦に負けて、次の日からジムに来て練習しているところを見ているし、そういう武尊さんの姿を見た上での最後のロッタン戦のあの勝ち方じゃないですか。武尊さんは体がボロボロ…と言ったら失礼かもしれませんが、限界ギリギリのところでリングに立っていることも知ってるので、僕はものすごく感動しました。僕も武尊さんのように見ている人に何かが伝わる試合をしたいです。

――拳も万全な状態のメイソン選手の復帰戦、楽しみにしています。

メイソン いつも通り緊張感のある試合になると思いますし、すごくワクワクしていて試合が楽しみです。ピーマイ選手とガンガン打ち合って、僕が派手にKOするので期待していてください。


麻火佑太郎インタビュー「RWSの選手と戦うことは新しい一歩。熱い試合をしたいです」

――今回はRISE×RWSの対抗戦に抜擢される形で試合が決まりました。最初にオファーを受けた時はどう感じましたか?

麻火 試合出場のお話は結構前からいただいていたんですけど、なかなか対戦相手の調整がつかなくて。相手が分からない中で、ずっと追い込みをやっていたのですが、自分的にもモチベーションが上がる相手に決まったので、非常にうれしいです。

――麻火選手はRISEとRWSのクロスプロモーションについてはどんな感想を持っていましたか?

麻火 もともとRISEとGLORYの提携にびっくりしたんですけど、そこにRWSも入ることにさらにびっくりして。ムエタイとキックボクシングは、ある意味で別競技ですが、その選手同士が試合をするというのも、RISEだからできたんだなと思います」

――タイミングが合えばRWSの選手と戦いたいと思っていましたか?

麻火 お互いのチャンピオンが行き来して試合をしていて、チャンピオンクラスじゃないとなかなか難しいのかなとは思っていました。でも自分はタイ人選手やムエタイの選手に合いそうだと思っていたので、RWSの選手と戦いたいという気持ちはずっと持っていました。

――RISE×RWSの対抗戦はRWS勢が勝ち越している状況です。特にRWS勢はRISEルールでも結果を出していますが、どこにRWS勢の強さを感じますか?

麻火 根本的に土台がすごくしっかりしていますよね。ぶれない土台があるというか。ムエタイで長いキャリアで試合を続けているからこそだと思うんですけど。RISE勢はアグレッシブに行く選手が多いので、上手く戦われて完封されてしまったりとか。あとは、例えば宮本芽依選手とパヤーフォン選手の試合は、宮本選手がパンチで攻め切るかなと思っていたら、パヤーフォン選手もパンチを当てて来たり。RWSの選手はムエタイの選手なのに、現代キックボクシングを吸収している印象ですね。

――麻火選手はムエタイ系のジム所属なので、ムエタイスタイルの選手とは相性がいい部分もあるのではないですか?

麻火 そうですね。僕が所属しているPHOENIXはムエタイのジムで、毎日ムエタイのトレーナーに教えてもらっていますし、タイ人のトレーナーからは「麻火の動きはムエタイの選手には分からないから勝てるよ」とずっと言われていますし、タイ人が近くにいる環境は大きいと思います。

――対戦相手のチャーンスックにはどんな印象を持っていますか?

麻火 純粋にすごく強くて上手さもあって、確実に勝ちにくる選手だろうなと思います。

――試合映像を見てもザ・ムエタイスタイルというか、自分のペースを崩さず戦うところが印象的でした。

麻火 僕もそういう印象です。少し押されている展開でも、しっかりポイントは取っている。RWSの試合を5試合ほど見たんですけど、ほとんどポイントを取られていないというか。全試合フルマークで勝つか、倒して勝つか。そんな選手だと思います。戦績も安定していますし、対戦相手からすると勝ちづらい相手なんだろうなと思います。

――その勝ちづらい相手をどう攻略しようと考えていますか?

麻火 相手のリズムに飲まれず、相手のリズムを崩すことがポイントだと思います。自分も新しいスタイルを勉強や練習してきているので、そこがハマれば2ラウンド以内に倒せるんじゃないかなと思います。

――かなり具体的に倒すイメージがあるようですね。

麻火 自分は毎試合相手に合わせて自分の作り方を変えていて、前回2月の木村“ケルベロス”颯太戦はオーソドックスで戦う・ステップを使わないでベタ足で戦うスタイルを取り入れてみたんですよ。全くハマらなかったですが(苦笑)。

――ケルベロス戦のパフォーマンスがよくなかったのはそういった理由があったんですね。ただ麻火選手がいうように得意なスタイル・戦い方だけで戦っていても壁にぶつかる部分はあると思います。麻火選手自身、苦手なことにチャレンジしたり、新しいスタイルを取り入れたりして、壁を乗り越えなければいけないと思っているのですか?

麻火 そうですね。自分は上手く戦えている時は勝てる感じなんですけど、チャド・コリンズ選手やイ・ソンヒョン選手とやった時に、あの選手たちは上手さがあるのは当たり前で、そこプラス力強さや勝負強さみたいなものがあるなと感じたんですよ。だからこそ自分も技術の高さがあるのは大前提として、そうじゃないところを磨かなきゃいけないなと思っていました。

――確かにチャド選手やソンヒョン選手はいい意味で強引というか、相手無視みたいな試合をして、無理やり自分にペースを持ってくることがあります。そういった動きが自分には必要だと感じているのですか?

麻火 相手に合わせて戦うことが出来たらいいなと思いつつ、それを飲み込むぐらいの強い芯だったり、軸になるものがトップ選手たちにはあるんですよね。そこが自分の課題だし、自分にはなかったところなので、そこにずっと向き合っている感じです。

――今回は63.5kg契約の試合ですが、今後は62.5kgと65kgどちらで戦っていこうと考えていますか?

麻火 65kgを諦めたわけではないんですが、自分の今のナチュラル体重、食事など結構気をつけながら自分の体と向き合っていく中で、通常の体重が絞れてきていて。それで65kgでやるには少し(体が)小さいなというのがありました。あとは正直65kgの日本人選手はそんなに怖くないんですけど、例えばミゲール・トリンダーデ選手の体を見たりすると、同じ階級なの?と思うぐらい、欧米の選手はナチュラルにデカいんじゃないですか。だから自分は一旦63.5kgでやらせていただいて、そこでいい動きができるんであれば階級を下げることも考えています。その後は2階級制覇するということも自分のプランの中ではありますし、そこは今回の動き次第だなと思っています。それこそチャーンスック選手は何かを試せる相手ではないので、今はやるしかないなって感じです。

――麻火選手にとっては新しいスタートになる試合ですね。

麻火 何年か前の自分は世界と戦いたいと思っても、その位置にいる選手ではなかったのですが、ありがたいことにRISE×GLORYの試合をやらせていただいたり、やっと世界と戦える位置に近づいてきたなと思います。そこで今回新たにRWSというムエタイの最高峰の団体の選手と戦えるというのは、自分の中では新しい一歩です。ここ数年ずっと65kgで戦い続けてきたことがプラスに出ると思っているし、63.5kgで相手のパワーをどう感じるかというのも楽しみです。

――今回の結果によると思いますが、RWSに乗り込んでムエタイルールをやることに興味はありますか?

麻火 チャ―ンスック選手はランキングでは14位とかなんですけど、数年以内にトップに食い込む、なんならベルトまで行くんじゃないかと言われている選手なので、この選手に勝ったらRWSさんの方からムエタイのオファーをいただける可能性もあると思います。そうなったら是非ムエタイに挑戦してみたいです。何度かヒジありの試合をやっているんですけど、キックボクシングにはないスリルがあるので。

――麻火選手は過去にONE Friday Fightsでセクサン(・オー・クワンムアン)にも勝っていますし、再びムエタイルールに挑む姿も見てみたいです。

麻火 セクサン戦はヒジや首相撲はほとんどやらなかったんですけど、RISEからムエタイルールに挑む選手はみんな首相撲やムエタイ式の戦い方に苦戦しているので、もしそうなったらムエタイの戦い方を勉強し直そうと思います。

――今大会はRISEのビッグマッチで注目のカードがずらりと並んでいます。そのなかでどんな試合を見せたいですか。

麻火 自分はあと一歩勝ち上がれない印象を持たれているかもしれませんが、自分は常に変化を求めて、常に強くなりたいと思ってやっています。試合を通して『麻火はまだ世界を目指せるな』や『麻火はチャンピオンになれる』と思ってもらいたいですし、自分はあまり激闘をやるタイプではないですが熱い試合をしたいと思います。

■ OURO presents RISE WORLD SERIES 2026 TOKYO GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENT Final
日時:6月6日(土)
会場:東京・EBARA WAVE ARENAおおた(大田区総合体育館)

<メインイベント[第13試合] GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT決勝 3分3R延長1R>
準決勝①勝者
vs.
準決勝②勝者

<第12試合 セミファイナル SuperFight! バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R>
大﨑一貴(OISHI GYM/初代RISE世界スーパーフライ級王者)
vs.
那須川龍心(TEAM TEPPEN/第4代RISEスーパーフライ級王者)

<第11試合 RISE×RWS 3対3 -63.5kg契約 3分3R延長1R>
チャド・コリンズ(オーストラリア/Strikeforce/第2代RISE世界スーパーライト級王者、WBCムエタイ世界スーパーライト級王者)
vs.
キムルアイ・ワンコンオーム(タイ/Wankhongohm Muay Thai Camp/ラジャダムナンスタジアムスーパーライト級4位)

<第10試合 RISE×RWS 3対3 ウェルター級(-67.5kg) 3分3R延長1R>
宇佐美秀メイソン(日本/team VASILEUS/第4代RISEウェルター級王者)
vs.
ピーマイ・ポー・ゴップクー(タイ/Por.Kobkuea/ラジャダムナンスタジアムウェルター級13位)

<第9試合 RISE×RWS 3対3 -63.5kg契約 3分3R延長1R>
麻火佑太郎(日本/PHOENIX/スーパーライト級3位)
vs.
チャーンスック・ペッティンディーアカデミー(タイ/Petchyindee Academy/ラジャダムナンスタジアムスーパーライト級14位)

<第8試合 SuperFight! -58kg契約 3分3R延長1R>
安本晴翔(日本/橋本道場/第6代RISEフェザー級王者、S-cup 2025世界王者)
vs.
ゼ・ワリロ(中国/White Shark Fight Gym/初代IPCC東アジアキックボクシングルール-60kg級王者)

<第7試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT準決勝 3分3R延長1R>
ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ/Kiatmoo9/GLORY世界フェザー級王者、初代RISE世界スーパーライト級王者)
vs.
ミゲール・トリンダーデ(ポルトガル/Mamba Fight Club/GLORYフェザー級1位)

<第6試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT準決勝 3分3R延長1R>
原口健飛(日本/FASCINATE FIGHT TEAM/ISKA世界ライトウェルター級王者、第6代RISEライト級王者)
vs.
YURA(日本/DIATIGER GYM/RISEスーパーライト級1位)

<第5試合 バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R>
玖村将史(日本/999/第6代Krushスーパーバンタム級王者)
vs.
ジョマール・ガラザ(フィリピン/Team Silent Philippines/Excalibur FT)

<第4試合 ライト級(-62.5kg) 3分3R延長1R>
髙橋聖人(TRIANGLE/同級2位、元NKBフェザー級王者)
vs.
ACHI(ONE LINK/TARGET/同級5位)

<第3試合 ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R>
髙木覚清(RIKIX/同級3位)
vs.
翔真(SEED GYM/同級7位)

<第2試合 ウェルター級(-67.5kg) 3分3R延長1R>
琉樺(Tiger Muay Thai/LAGYM/同級8位、2025年RISE Nova全日本大会-65kg級優勝・大会MVP)
vs.
愛翔(Kickboxing Academy Sapporo/同級10位)

<第1試合 フライ級(-51.5kg) 3分3R>
中澤風希(戦ジム)
vs.
西島恭平(ELEVEN)

<プレリムファイト③ フライ級(-51.5kg) 3分3R>
水野夢斗(TEAM TEPPEN/同級12位、Stand up King of Rookie 2024 -51.5kg級優勝)
vs.
松田虎之介(TARGET/元Innovationフライ級王者)

<プレリムファイト② ライト級(-62.5kg) 3分3R>
浅野裕雅(Y’ZD GYM/同級12位、Stand up King of Rookie 2025 -63kg級優勝)
vs.
金沢ごりちゅう光輝(AXGYM/第66回K-1アマチュアK-1チャレンジAクラス-65kgトーナメント優勝)

<プレリムファイト① スーパーフライ級(-53kg) 3分3R>
木下悦志(KICK LAB)
vs.
小野琥大(TARGET/2025年RISE Nova全日本大会ジュニア-55kg級優勝)