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4月25日、ポーランド・ニサで「Prime Show MMA 16」が開催された。ラッパー、政治家、セレブリティが参戦する同団体らしく、競技性よりもエンターテインメント性を前面に押し出した大会となったが、メインイベントはその象徴とも言える一戦となった。
メインでは“ポペック・モンスター”ことパヴェウ・ミコワイユフが、ジャチェク・ムランスキと激突。両者はともに57歳という異例のカードながら、長年の因縁を背景に大きな注目を集めた。
ポペックはポーランドの人気ラッパー(Popek Rak名義)として知られ、全身タトゥーと破天荒なキャラクターで国内トップクラスの知名度を誇る存在である。格闘技でもプロMMA経験を持ち、ノーマン・パーク戦や、KSWでは“怪力世界一男”マリウス・プジアノフスキーとも対戦。ボクシングベースの打撃と前に出続けるスタイルで、エンタメMMAの顔として長く君臨してきた。
一方のムランスキは“ムラン”の名で知られるポーランドのフリークファイト界の常連で、ナイトクラブ経営者、俳優、論客としても活動する異色の存在。Krav Magaなどの経験を持ち、荒々しいファイトスタイルと波乱の人生背景から“問題児キャラ”として人気を博す。映画撮影時の確執などを発端としたポペックとの因縁は、今回の一戦を大きく煽る要素となっていた。
試合は開始直後から激しい打ち合いとなり、ムランスキも前に出て応戦。しかしポペックは冷静に距離を保ちながらパンチをまとめ、徐々に主導権を掌握する。2ラウンドに入ると圧力を強め、一気にラッシュ。ダウンを奪うとそのまま追撃し、レフェリーが試合を止めTKO決着となった。
ポーランドメディアでは「遊ぶように支配した」とも評された内容で、ポペックが格の違いを見せつけた形となった。一方でムランスキも打たれながら前に出続けるタフネスを見せ、観客の支持を集めた。
フリークファイトならではの話題性と、意外なほどの激闘が融合した一戦となり、ポーランドのエンタメ格闘技シーンを象徴するメインイベントとなった。
■ Prime Show MMA 16: KON-SE-KWEN-CJE
日時:2026年4月25日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ニサ
<メインイベント ヘビー級 ボクシングエキシビション>
○パヴェウ・ミコワイユフ(ポペック・モンスター)
2R TKO
●ジャチェク・ムランスキ
