Sパルナス王座防衛Aウルソーセック衝撃KO勝ちKSW 114

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 1月17日(現地時間)にポーランド共和国ラドムで『KSW 114: Parnasse vs. Held』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。

 今大会のメインイベントで行われたKSWライト級王座戦は、王者サラディン・パルナスが、ベテラン挑戦者マルチン・ヘルドを2R 3分35秒、TKOで下し王座防衛に成功した。
 試合は開始直後からパルナスが主導権を完全に掌握する展開であった。1R、パルナスは距離を支配し、ジャンピングヘッドキックを含む鋭い打撃でヘルドを後退させる。ヘルドは得意とするテイクダウンを狙うが、パルナスは切り返してトップポジションを確保。グラウンドでも落ち着いて打撃を落とし、総合力の差を印象づけた。2Rに入ると、流れはさらに明確になる。パルナスはフェンス際にヘルドを追い込み、ボディへの両フックを連発。そこから放たれた右フックが決定打となり、崩れ落ちたヘルドに対し、即座にマウントからパウンドを浴びせる。レフェリーがストップに入るまでに、勝負の行方は完全に決していた。
 試合後、パルナスは「ヘルドは非常にタフなベテランだが、今日は自分の打撃がすべてを上回った」とコメント。これで戦績を22勝2敗、KSW内では14勝2敗とし、その完成度の高さからUFC移籍の噂が再燃するのも自然な流れと言える内容であった。

 ヘビー級コ・メインイベントでは、アーカディウス・ウルソーセックがシモン・バヨルを2R 0分40秒、膝蹴りによるTKOで沈めた。
 1Rは慎重な立ち上がりとなり、両者とも大きなリスクを取らずに様子見の時間が続いた。バヨルが距離を詰めようとする場面はあったものの、ウルソーセックは冷静に対応し、目立ったダメージは生まれなかった。しかし2R開始直後、試合は一瞬で終わる。バヨルがタックルを狙って前に出た瞬間、レベルチェンジが甘くなったところをウルソーセックが見逃さず、完璧なタイミングでカウンターの膝蹴りを叩き込む。バヨルはその場に崩れ落ち、追加打撃を許さない即ストップ。ヘビー級ならではの破壊力を象徴する決着となった。
 この勝利でウルソーセックはプロ通算7勝目。試合後には「タワーが着地した」とニックネームに絡めて喜びを爆発させた。このKOは大会のノックアウト・オブ・ザ・ナイトにも選出されている。一方のバヨルは通算26勝13敗となり、再起が待たれる状況だ。

■ KSW 114: Parnasse vs. Held
日時:2026年1月17日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ラドム

<ライト級タイトルマッチ>
[王者]○サラディン・パルナス(フランス)
 2R 3分35秒 TKO(右フック→パウンド)
[挑戦者]●マルチン・ヘルド(ポーランド)

<ヘビー級>
○アーカディウス・ウルソーセック(ポーランド)
 2R 0分40秒 TKO(膝)
●シモン・バヨル(ポーランド)

<バンタム級(女子)>
○ヴィクトリア・チジェフスカ(ポーランド)
 1R 4分10秒 TKO(ボディキック)
●タミレス・ヴィダル(ブラジル)

<ライトヘビー級>
-イブラギム・チュジガエフ(ロシア)
 ノーコンテスト(偶発的なアイポーク)
-マチエイ・ルジャンスキ(ポーランド)

<フェザー級>
○ピオトル・カチプシャク(ポーランド)
 判定2-0(マジョリティ)
●ヴォイチェフ・カジエチュコ(ポーランド)

<ミドル級>
○アンディ・ヴルタチッチ(クロアチア)
 2R 2分39秒 TKO(ハイキック)
●マテウシュ・ゴラ(ポーランド)

<ウェルター級>
○アマウリー・ワコ(フランス)
 判定3-0(ユナニマス)
●ヴィクトル・チェルヴィンスキー(スロバキア)